暗記力テストはもう終わりにしよう
日本における教育とは、一つ一つの知識を断片的に覚えさせることにあり、試験とは、覚えた知識を試験時に暗記しているかどうか確かめることだ。
なので、覚えの悪い子は、大変苦労する。そんな教育が、もう、昭和40年くらいから、ずっと続いている。
日本人の知識量は豊富であるのにも関わらず、それらが情報の羅列にすぎない。
とは、米原万里さんの言葉。この著書は入試問題にもなった。
チェコのプラハから帰国した万里さんは、日本の試験問題に驚く。
次の文のうち、正しい物には〇を、間違ったものには✕を付けなさい。( )刀狩りを実施したのは、源頼朝である。
( )鎌倉幕府を開いたのは、源頼朝である。
( )「源氏物語」の主人公は、源頼朝である。
こんな問題ばかりだったと。
実は私の時代もそうだった。
そして、驚くことなかれ、今でもそうなのだ。
本当に覚えた知識を活用したいのであれば、
鎌倉幕府が成立した経済的背景について述べよ
京都ではなく鎌倉に幕府を置いた理由を考察せよ
このような問題が向いているとある。
そして、このような問題を解く力は、鎌倉幕府以外でも役に立つ(笑)
何かが起きた時に、背景を探る。理由を考察する。
再現性があるのだ。
人間はもう、暗記しなくても良い時代に入った。ただ、たちの悪いことに、教育業界の変革を嫌う人たちは、暗記力で勝負をしてきた時代の人たちなので、なかなか変われない。不憫に思うが、その人たちが変われない間に、小学生は中学生になり、中学生は大人になってしまう。
そういうふうに教育されてきてしまった子どもたちに、私は教育者として何ができるか、日々、その被害者でもある本人たちと向き合い格闘している。
中高生コース、考えさせます。書かせます。興味がある人はお問い合わせくださいね。