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子どもを伸ばすために親がやめるべきこと

子どもの自主性を育むために、親ができること

教育現場で34年、多くの保護者の方から子育ての相談を受けてきました。その中で感じることは、「親のイライラ」が問題の根本にあるケースが少なくないということです。実際に相談を受け、詳しく話を伺ってみると、ほとんどの場合、子どもは悪いことをしていないんですよね。

私が常に提案している解決策はとてもシンプルです。「子どもをコントロールしようとしない」。これに尽きます。

では、具体的な例を見てみましょう。思い当たることがあるかもしれません。


例1: 子どもが言うことを聞かない
回答: 言うことを聞かせようとしない

例2: 忘れ物が多い
回答: 親が細かく管理しない

例3: 兄弟喧嘩が絶えない
回答: 解決方法を親が提示しない


保護者のみなさん、「親たるもの、子どもの問題を解決しなければならない!」と思い込んでいませんか? でも、実際はそうではありません。

例えば「子どもが言うことを聞かない」について保護者の方に話を聞くと、「私の言う通りにさえしてくれたら、問題なんて起きないのに…」という声が返ってきます。ですが、待ってください。問題は、子どもが言うことを聞かないことではなく、親が言うことを聞かせようとすること自体かもしれません。

子どもが本当に困って親を頼ってきた場合を除き、問題解決は子どもに任せるべきです。多少不安でも見守ることが重要です。そうしないと自分で問題解決ができるようになりません。忘れ物や兄弟喧嘩に関しても同じです。


親が管理しすぎるとどうなるか?

親が管理しすぎると、子どもは、親の指示に従うだけで、自分で考える力が育ちません。例えば、私が授業で子どもに質問すると、すぐに親の顔を見てしまう子がいます。例えば「今日は何をしたの?」というような簡単な質問でさえもです。今日何をしたのかが親の顔に書いてあるようです(笑)

そのような子は作文でも同じです。型にはまった無難な内容ばかりで、子どもらしい自由な発想や表現が見られません。自分の気持ちを表現することが許されていないように感じます。


親も楽になるために

子どもをコントロールしようとすると、親も疲れてしまいます。他人を変えようとすることは本来不可能なのです。でも、自分の気持ちは変えられます。他人をコントロールするのではなく、まずは自分の考え方を変えてみましょう。驚くほど楽になりますよ。


受講生からの教育相談は、随時受け付けています。電話やzoomで相談に乗っています。子育てについての悩みを共有し、一緒に解決策を見つける場としてご活用いただければと思います。ぜひ、一度ご参加ください。お待ちしています。


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