見出し画像

両親が急に年を取ったように感じる人の贅沢な悩み

私は仕事で海外を転々として、今は東京に落ち着いているけど、両親は静岡に住んでいる。その近くには妹も住んでいる。

今回、コロナも落ち着いたことだしということで、4年ぶりに実家に帰ったら、両親が急に年老いたようで、とても驚いた。

腰も前かがみになっているし、歩く速度も遅い。仕度にも時間がかかる。
かなりショックだ。

もちろん、そういうお年寄りは毎日見かけているんだけど、自分の両親だけは、いつも1ミリも変わらず元気に「あんたはいつも忙しそうだね」と迎え入れてくれ、ささっと手料理を振舞い(自分で作れよw)、お布団も敷いてくれる(自分で敷けよw)る気がしていた。

近くに住んでいる妹とは、この大きな変化の感じ方が違う。
私は、両親が年老いて驚いているのに、妹は、薬の飲み忘れをどう予防するかとか、曜日の感覚をどう付けるかとか、ちょっと違う次元で頭を使っている。「お姉ちゃんも改善策とかあったら提案しておいてね」と。

もちろん、両親が年を取ったように感じることはハッピーかアンハッピーかといったら、アンハッピーの方なんだけど、なんか、すごく贅沢な悩みのような気がしている。改善策を考えている妹は、ショックの方は感じた時期があったのだろうか。マイナンバーカードとか、ネットでの契約の本人確認とか、ものすごいハードルの高いことを、母と一緒に乗り越えてきた妹。私は急に年老いた両親に、そういうことを説明するのも「大変だ」と躊躇して思考が止まってしまう。

いいなと思ったら応援しよう!