私たち姉妹の湯けむり作戦、母の笑顔奪還!
高齢者はこうやって外に出なくなるのか
旅行が好きだった母が、腰を悪くしてから外に出なくなった。そのうち、父の認知症も始まり、そうそう家も空けられなくなった。
文章力養成コーチの松嶋です。遠距離介護もしています。
日曜日、妹と二人で母を連れ出し、近場で1泊2日の温泉旅行に行ってきました。毎週末、ヘルパー不足のため、家での介護が難しいので、1か月に2回ほど、週末はショートを利用しています。本当はリズムを付けるために、毎週末利用したいのですが、ショートも希望者が多く、無理です。もう、日本中、高齢者の介護はいろいろ手詰まりになっていることを実感しています。多分、私たち50代の老後は、人間に人間らしい介護をしてもらうのは無理だと思います。その話はまた今度。
ふひ~~~
温泉に入ると、この1年、まるで10年分の重みを持ってのしかかってきていた肩や腰から、疲れが抜けていきました。
一番大変だったのは母だと思います。他人を家に上げることが嫌いだった母なのに、買い物支援、ごみ出し支援、父の就寝支援、トイレ支援など、毎日毎日いろいろな他人が家に上がることが当然になった1年でした。今までまるごと頼りにしてきた父が、突然認知症になり、訳が分からないことを言い出し、パニックになることも。そんな父を1年支えてきたのは母でした。
ここは照れずに、きちんと言葉にしてねぎらわないといけないと思って、夕食時にそう伝えました。
お母さんが一番頑張ったね。本当にありがとう。本当に頑張ったね。
旅行好きだった母。腰を痛め、介護で悪くし、歩くのも大変になった。介護度は要介護2。温泉はハードルが高かったけれど、きっと腰にも心にも良いだろうと、妹と二人、しっかり支えて、入ったら、ゆっくり浸かることができました。
親孝行な娘で良かったと母は言いますが、そう育てたのはあなたです。ありがとう。