シンプルで使いやすさ抜群!我が家のベストバイ「圧力鍋」を徹底レポしてみた
以前からずっと気になっていた「圧力鍋」。
実家では使っていなかったし、イメージがわかず、なんか「圧力」と聞くだけで、鍋が爆発しそうで怖そう。と思っていた。
けれど、主婦の友達に聞いて見たところ、時短には欠かせないマストアイテムとのことで、去年、綿密なリサーチの元に圧力鍋をお迎えした。
1年間、実際に使ってみて、やはりわたしがリサーチして購入した鍋はめちゃくちゃ良いのでレビューを書いてみようと思う。
1.そもそも圧力鍋とは?
厚手の鍋と密閉できるよう工夫されたフタの中で加熱し、沸騰した以上の圧力をかけて短時間で具材を柔らかくする鍋。骨付き肉やスジ肉など、普通の鍋では長時間煮込まなくては柔らかくならない食材などが短時間で柔らかくなる。
圧力鍋には「電気圧力鍋」と「ガス火用圧力鍋」がある。従来からあるのはガス用。
いまは、家を出る前に具材だけ入れておけば、タイマーをかけてほったらかしで料理ができちゃう電気圧力鍋が人気だが、我が家のキッチンはマンションで狭いため、あんなに大きなものは置けない。
調理家電は便利そうで魅力的なものが多いが、なにしろ「それにしか使えないのに、使わない時も場所を取る」のが蹴ってなので、我が家は「コンロ用」一択。
普通の鍋なら、使わない時に収納できるので、狭いキッチンでもかさばらない。
2.欲しい圧力鍋のイメージを固める
昨年、キッチンのリフォームを終えたばかりだったので、キッチンの収納スペース内に収まるようなものなら購入しようと思っていた。
ホームセンターに行く機会も多かったので、どこに行っても圧力鍋のコーナーを覗いて、どんなものがあるかをリサーチした。
圧力鍋は全体的に高い。小さくて安めのものでも5000円程度、ティファールなどのメーカー品は2万近くする。
実際に持ってみると意外と重かったり、蓋が無駄に大きかったりして、なんか扱いにくそう。買ったら煮込み系に使うと思ったので大容量のものを買うつもりだったが、そうすると鍋だけでとてつもなく重い。
さらに、大容量だとほとんどのものが「両手鍋」だ。わたしは両手鍋が大嫌いで、火にかけたあとに鍋を移動しようとすると、熱すぎて持てないので必ずふきんのようなサポートが必要になる。
ふだん、ふきんを使わずペーパータオルなど使い捨てのものを使っているので、鍋を移動しようとすると「ふきんを出すところから」始めなくてはならない。とにかく面倒くさがりのわたしにはそれが我慢ならず、両手鍋はここ最近使わなくなっていた。
それと、フライパンや普通の鍋はほとんどのものがテフロン加工されているのに、なぜか圧力鍋にテフロン加工がされているものがない。探しても探してもない。圧力をかけるからはがれやすいのか、理由はわからないが、とにかくない。しかしわたしは、ホーローやステンレスの鍋で肉を炒めたとき、肉の破片が鍋にこびりつくのが大嫌いだ。あれを落とそうとこすってもこすっても落ちないのでイラっとする。なので、テフロン加工されている圧力鍋がなければ、買うのを辞めようと思っていた。
そんなこんな、いろいろ見ているうちに、「理想の圧力鍋」像がわたしの中でできあがった。
条件は
・片手で持てること
・こびりつかない加工がされていること
・形状がシンプルなこと
・我が家のキッチンに収納できること
・大容量で、できるだけ軽いこと
だ。
これを満たせなければ、圧力鍋を買うのはやめようと思っていた。だって、妥協して買っても使わなかったら場所だけ取るし、高いから捨てられないし、もったいないことこの上ない。
そして、実店舗はもちろん、ネットをくまなくチェックして、この条件をすべて満たすものを見つけたのがこれ。
北陸アルミニウム 5.5L ネット限定のフッ素加工モデル。
この商品、いかにわたしの満足度が高いかこれから熱く語る。長いよ。
2-1.片手で持てる
容量が大きいと、片手で持つのは耐久的に問題があるので、わたしが見た、ほとんどが両手鍋だった。けれどこの鍋は、5.5Lの大容量ながら、基本は片手鍋仕様。けれど持つときには重いので、サポートの取っ手が反対側についている。なので隣のコンロに移動したいときはとても便利。深さがあるので、ふきんなどで覆わなくても反対側の持ち手は熱くない。本気でこのデザインは神っている。
2-2.こびりつかない加工
「圧力鍋 テフロン加工」などでネット検索していたが、なかなか見つからなかった。なぜ圧力鍋にこびりつかない加工をしないのか、具体的な理由はわからなかったのだが、ほんとうに見つからない。
結局わたしが見つけたのは、わたしが買ったこの商品だけ。「フッ素加工」と書いてあるが、よくあるこびりつかない加工がしっかりとされており、汚れもスルっと落ちる。
圧力鍋で作るものは、骨付き肉だったりとコッテリした脂が出るものが多いので、するっと汚れが落ちるのはとても手入れがしやすくて扱いやすい。
2-3.形状がシンプル
いろいろな圧力鍋を見て回ったが、「これどうやって開けるの??」みたいな複雑な構造をしていて、めちゃくちゃデカイ蓋がついた圧力鍋がやけに多かった。
こちらのものは、非常にシンプル。洗うときは、パッキンを取り外すだけ。開け閉めもレバーをひねれば簡単に開閉できる。説明書を読まなくてもわかる、このシンプルさが気に入った。
2-4.わが家のキッチンに収納できる
圧力鍋は、かなりかさばるものが多かったし、蓋が大きく重ねて収納もしにくそうだったので、キッチンに収納できなければ購入を見送ろうと思っていた。
だが、こちらの鍋は、新しくしたキッチンの一番下の引き出しにピッタリ収納できる。蓋も写真のように裏返せば鍋にハマって、ちょうどいい高さになる。ネット限定販売だったので、お店に電話して高さを測ってもらい、引き出しに収納できるか確認して購入した。リフォームしたばかりだし、散らかるキッチンにはしたくない。でかくてかさばるものだからこそ、収納のことを慎重に考えた。けれどこれぞ「シンデレラフィット」というような鍋を見つけて、恐る恐る実際に引き出しに収納してみて、ぴったりと収まった日にはこれぞ「出会いだ!」感激した。
※我が家のキッチンは「パナソニック ラクシーナの下部引き出し。購入時に自宅のキッチンサイズは必ず測ることをお勧めする。
2-5.大容量で、できるだけ軽い
わが家は和食派なので煮込み料理が多い。特に冬は大根の煮物が多く登場する。旦那も息子も大根が好きなので、基本、大根はまるまる1本使う。なので容量が重要だ。
こちらの鍋は最大量の5.5Lのもの。おでんや鶏大根などは、これにフルで作るけれど2日でなくなる。
これだけ大容量だと、ほかで見たものは相当重かったのだが、こちらの商品は「アルミキャスト製」なので、容量の割に軽い。
軽いといってもしっかり何層にもなっているので、普通の鍋よりは重いが、いままで触ってきたステンレスのものに比べれば、断然軽いし扱いやすい。重い鍋は洗うときも大変で億劫で、使わなくなってしまうので、軽さって大事。
2-6.予想外の良さがオマケについてきた
・手持ちのガラス蓋が使える&普通の鍋として使える
こちらの圧力鍋は直径22センチ。わが家でずっと使っていた22センチの市販のガラス蓋が使える。なので、圧力をかけて料理を作った後は、手持ちの蓋をしておけばよい。専用の蓋を買わなくて良くて、これがまたとってもラク。
ガラス蓋が使えるので、圧力鍋としてではなく、普通の鍋として使える。おでんや鶏大根は圧力鍋で作ってみたけれど、長時間かけて煮込んだほうがいい感じに仕上がるので、こちらの鍋を使って煮込みをしている。この鍋で何役もこなせるので、以前使っていた大容量の両手鍋が不要になってきているくらい登場回数が多い。
・老舗メーカーで部品が買えて安心
死に物狂いで探したので、あまりメーカーを気にしていなかった。しかし条件に合うものが見つかったときにメーカーを確認すると、昔からずっと圧力鍋を作り続けていた老舗のメーカーだったようだ。「北陸アルミニウム」さん、ごめんなさい、はじめて知りました。
けれど手元に届いた商品を見て、シンプルなのにしっかりしていて、「これぞ自信作」というのが伝わってくるしっかりした商品だった。商品レビューにも「親の代からパーツを変えて使っている」という書き込みもあり、長く使えそうなものを手にすることができてすごくテンションが上がった。
パッキンは傷みやすいので、パッキンだけ購入するなど、パーツを替えて長年使えそうだ。
ネットで購入するので、引き出しに収納できるかなど、寸法など細かい部分を聞きたくて北陸アルミに問い合わせてみたら、めちゃくちゃ優しくて親切なスタッフさんがあれこれ説明してくださった。蓋を裏返して収納する際の高さまでしっかり測ってくださった。これなら安心して買えるな、と思って感謝しかない。
3.圧力鍋に向くメニューと向かないメニュー
手元に届いてからは、圧力鍋であれこれ作りたくて仕方なく、圧力鍋を使ったレシピをあれこれ作ってみた。圧力鍋じゃなくてもいいんじゃないか?というメニューもあえて圧力鍋で作ってみた。
あれこれ試して、圧力鍋の特徴みたいなものが分かってきた。
3-1.骨つき肉などをホロホロにしたいなら断然圧力鍋
圧力鍋といえば骨付き肉やすね肉を柔らかくしなくちゃでしょ!と喜び勇んでスペアリブやスジ肉を買い込んだ。
スペアリブを圧力鍋で加圧して、コチュジャンとダシダで味付けした「カムジャタン」は絶品。骨だけぽろっと取れるくらいホロホロになったお肉と、骨から出たスープが美味しくて、五臓六腑にしみわたる。
じゃがいもは溶けちゃうので後から入れて加圧0分。わが家は白菜も投入する。これにごはんを入れて雑炊っぽくもいけるし、おかずにもなるし、これ逸品に出会えただけで圧力鍋の元を取ったと思えるほど絶品。
レシピはこちらを参考にしている。
そのほか、鳥の手羽元を使って、しょうがとにんにく、鶏ガラスープで薄味のサムゲタンを作ったりもする。こちらも身体がポカポカして温まる。
ちなみに恥ずかしながら本場韓国のカムジャタンとサムゲタンを食べたことがないので、正解が分からないまま美味しいといっているが、とりあえず美味しい。
レシピはこちら
3-2.圧力鍋なら、鶏ガラスープまでできちゃう
骨付き肉のだしが出るのが美味しすぎて、ついに「鶏ガラスープ作り」にチャレンジしてしまった。
日ごろからおいしくてシンプルなラーメンが食べたいのだが、最近のラーメン屋さんて妙に凝っていて「普通のしょうゆラーメン」とか意外と食べられない。なので、本気でスープが美味しいラーメンを食べたいと思ってスーパーで鶏ガラを買い、クックパッドを見て鶏ガラスープを作って、そのスープで市販のしょうゆラーメンを作ってみた。
すると絶品。マルちゃんの3食150円程度のしょうゆラーメンがお店の味。面倒くさがりのくせに、家で本格的なものができるとなると、途端にやる気満々になってしまう。
鶏ガラは臭みがあるので、下茹でとかの工程が必要で、まあまあ面倒くさいのだが、こんなに美味しい鶏ガラスープが取れるならやる価値はある。しかも鶏ガラはスーパーで1羽分100円程度。コスパが良いのも貧乏性のわたしが喜ぶポイント。
3-3.時短を優先するなら煮込み系もオッケー
長時間煮込む系の料理、たとえば鶏大根とかおでんとか、長時間煮込んで、さらに冷める途中の過程で具材に味がしみる系のものは、まる1日家にいる日でないと作れない。だけど、冬は煮込み系のものが食べたい。そんなときに、短時間で味しみまでバッチリできる圧力鍋は便利だ。
おでんなら大根とこんにゃく、卵を15分程度圧力をかけて、後から練り物を入れたら完成。鶏大根もだいたい同じくらい。
加圧時間は15分と短いが、圧力が下がるまでの待ち時間が結構かかるので、トータルでは1時間弱かかってしまうが、それでも煮込みがこんなに素早くできるのは感動ものだ。
肉じゃがに至っては、じゃがいもを大きめに切っても加圧は1分でも多いくらい。なので仕事から帰ってあわてて作っても余裕で仕上がる。
ただし、圧をかける分、実際にコトコト煮込んだのと仕上がりは異なる。圧がかかると肉の繊維が縮むので、なんとなく「スカスカ感」が出て、肉が固くなる。
大根も味はしみるのだけど、なんとなく「よく煮込んだ感」がないというか、形がキレイなのに妙に味がしみてて、不思議な感じ。美味しいは美味しいけど、大根のエグ味が取れていない気がする。
3-4.コトコト煮込む系は、普通に煮たほうが美味しいものも
あれこれ圧力鍋で作ってみたが、1年間使ってみて、やっぱり「おでん」と「鶏大根」は、コトコト時間をかけて煮る方が美味しいな、と思った。
肉じゃがはそこまで気合が入らないので、多少肉は固くなるけど時短で圧力鍋に軍配があがる。味は濃い目だから、圧力鍋でも普通に作ってもあんまり変わらないし、圧力鍋だとじゃがいもの煮崩れがないし。
4.圧力鍋としても、普通の鍋としても活躍のベストバイ
こうして我が家に来た圧力鍋。圧力をかけるに堪えうるしっかりした鍋なので、保温力も高くて普通の煮込みにも重宝している。直径は22センチとコンパクトで、その分深さがあるので扱いやすい。
片手鍋なので煮る前に肉を炒めるのも、取っ手を持ちながら炒められるし、フッ素加工で洗うときもさっと汚れが落ちるし、収納もいいし、ほんとわたしにとってはベストバイ。
購入できるのは、メーカーさんがやっている楽天のショップのみなので、ぜひ購入してみようという方はこちらから。
ガス火専用なのでIH非対応なのと、「フッ素加工」してないモデルもあるので、よーく見てから購入してほしい。
今日もお読みくださりありがとうございました!
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