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その数、2200種。色とりどりののバラに囲まれる至福のとき。横浜イングリッシュガーデンでエナジーチャージする5月。

こちらを毎年訪れるようになって何年目だろうか。

キュートで優雅でエレガント、とてつもなく胸がキュンキュンするあの感動を味わいに、毎年バラが満開となる5月、横浜イングリッシュガーデンを訪れる。


「バラが好き」とか「花が好き」とかいう自覚はなかったのだけど、こういう洋風の建物にツルが絡まっている花の風景とかは何となく好きだった。けれど花とか可愛いものに無縁の家で育ったもんで、覚醒するまで時間がかかったね。やっぱいろんなものに触れるって大事。

わたしは昔から絵画とかも好きだったし、桜を見るのも好きだったし、アンティークの家具なんかも見るのが好きだったし、おそらくバラにはまる要素は昔からあったのだけど、出会えていなかったんだろうな。

たまたまバラ好きの先輩のSNS投稿を見て「なにこれめちゃ可愛い!」と目覚めてからは、バラLOVEを自覚し、こうしてイングリッシュガーデンに行くようになったというわけ。

可愛いものが好き。美しいものが好き。優雅なものが好き。
バラはわたしが好きなそのどれをも満たしてくれる。

昔のバラってなんとなく気高い感じだったと思うけど、今は萌え萌えキュンキュンするようなキュートなバラもたくさん。

最近は品種改良が進んで、こういうニュアンスカラーのバラがたくさん。

もちろん品種改良されているものばかりだけど、それでも植物が放つ美しいエネルギーに魅了されてしまう。

しかもこの横浜イングリッシュガーデン、バラの品種数はなんと2200種。もうね、あっちもこっちもバラまみれなんだけども、ガーデンデザインが秀逸で、狭い敷地内にクネクネした小道がたくさんあって、その小道に色とりどりのバラが溢れている。なんとなく「秘密の場所」感があるし、人が多くても小道には小人数しか入れないので、あまり混雑している感もなく、とても居心地の良い場所なのだ。


以前は一人で訪れていたのだが「花に全く興味ない」と豪語する母を一度連れて行ってみたらまぁまぁ喜んでいたので、それ以来毎年母も連れて行っている。

敷地が狭いし坂もないし、ちょこちょこ敷地内にベンチもあって休憩できるし、しかも現地まで車で行けるので母を連れて行くにもちょうどいいのよね。

そして横浜イングリッシュガーデンといえばローズトンネル。
アーチに絡まるバラたちがお迎えしてくれるロマンチックな場所。
今回は満開より少し早めだったけど、もうかなり咲いていた。
やっぱりこのトンネルを通って庭園に行くのが幸せよね。

少し曇りがちだったけれど、バラの可愛さは変わりません。

こちらのバラはなんと2200種もあるそうで、色別に楽しめるようにデザインされていて「ピンクコーナー」はもうラブリー全開、赤のコーナーは同じ赤でもこれだけ色の違いがあるんだ!と驚かされ、イエローコーナーでは元気をもらう。白のコーナーでは純白の世界に心を現れる。

さらにそのコーナーごとに差し色の可愛い草花も植えられていて色とりどりの世界は本当に見ていて幸せ。

ガーデンデザインは河合伸志氏が手掛けているのだけど、彼も新種開発などにも携わっているそう。まじでセンスの塊ですわ・・・

わたしはピンク系ニュアンスカラー、モーヴとか紫よりだったり、アプリコットよりだったり、、という色が好きなので、写真を撮ったものを見返すとそんなのばっかり。

ここからは言葉はいらないのでじっくりご堪能を。

なんともいえないモーヴ色が好み


このクシュクシュ感がたまらなくかわゆい


ロンサールかな?木に絡まっていてめちゃきれい!
わたしのドストライク色。ピンクベージュ


こちらもドストライク、アプリコット系ピンク




ピンクからオレンジのグラデーションも好き



咲きかけが美しいのもバラの特徴!


白の中にほんのりピンク、もたまらなく美しい



ピンクに黄色の絞り入りは気に入ってわが家にもお迎え(クロード・モネ)


黄色も可愛いんだけど、あんま撮ってなかった

そして母は一緒に来るとしきりに「昔はバラっていえば赤なんだよねぇ」「バラはやっぱり赤だよねぇ」と言うもんだから、ついつい赤のバラばっかり撮っちゃったじゃないか。母はガラケーなのでなんとなく代行。

でも今回思ったのは、「赤」ってすごくバリエーションが多くて、ひとくちに「赤」といっても朱色っぽい赤、ワインぽい赤、深い赤、ピンクっぽい赤、と赤にもかなり幅があるなぁということ。









普段そこまで「色」について意識することはないのだけれど、さまざまな色合いのバラに囲まれて目を楽しませるってなんだか本当に幸せだなぁと思う。

赤ひとつとっても、いろんな赤があるんだなぁ。と感じられること自体が豊かなことだし、そういう時間を持てるってすごく幸せ。

母も「赤っていろいろあるんだねぇ」と少女のような発言をしながらしげしげと赤いバラを眺めていた。あんなに「花なんか興味ない」と言っていたくせに、最近は「きれいだねぇ」と言うようになった。なんかそれもうれしい。

途中に添えられている草花もめちゃかわいいの。

なんとも不思議な草。


ほうきみたいな木。


そして母が「すっごく不思議ですっごくきれい」と言ったのは真ん中が紫のバラ「アイズ・フォー・ユー」。確かにこれってバラの中でもかなり珍しいデザインのバラよね。たくさん咲くとめちゃかわいい。

アイズ・フォー・ユーは真ん中が紫でかわいい!

と、夢中でくねくねした小道を散策していると、結構歩き疲れていることに気づく。母は今年86歳。体力が自慢だったけれど、バラを見ながらうろうろするとちょっと疲れた様子。まぁでも車ですぐに帰れるのでこれも助かるのよね。園内が狭いので、疲れたらすぐに出られるし。


壁に這わせたバラもめちゃ見ごたえあり!!!

だが疲れた母を付き添わせながらついつい見てしまったショップでハマってしまった。こちらの併設ショップはバラグッズや園芸用品、そしてバラの苗なども販売していて、この時期はバラの花がついた状態で苗が販売されているので、買うまいと思いつつ、可愛いものを見つけてしまうと連れて帰りたくなる。

わが家のベランダは決してバラにはよい条件ではなく、人間に合わせて日が当たりすぎないように設計されている上に、高層階で風が強かったりもある。日照条件がよくないと育たないものだと枯れてしまうしなかなか難しいのではあるが、そんなわが家でもそれなりに育ってくれているバラが数種あるので、またついついお迎えしたくなってしまうのだ。

そして今回出会ってしまった、キュンキュンの子。

このクシュクシュ感といい、ピーチ系のピンクと言い、わたしの胸ぐらをつかんで離さない魅力。そして大ぶりの花が山ほどついている。ここまで花つきがよい苗も珍しい。

名前はポール・ボキューズ。ギヨーというフランスの会社のもの。
優雅で可愛くてきれい。こんな可愛いものが家にいるなんて。キュン。


キュンキュンする割には水やりしかしないずぼら飼育なのだが、それでも毎年優雅に花を咲かせてくれる我が家のバラたち、ありがとう・・・

そしてイングリッシュガーデンは5月の春バラの時期がベストなのだけれど、6月にはあじさいフェアでこれまた色とりどりのアジサイが楽しめたり、秋には秋バラフェアがあったりと楽しめるので、興味のある方はぜひ一度訪れてみていただきたい。

横浜イングリッシュガーデン公式サイト

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