日本人元来の体の動きを学ぶ
令和6年5月1日
私は西洋音楽というカテゴリに身を置いていますが(正確には、身を置く準備をしています)、「體(からだ)」の使い方を学ぶために能楽(能と狂言の総称)のお稽古をしたいと常々思っております(将来、狂言の謡と小舞のお稽古を希望しています)。なぜなら、日本人であるなら、日本人としての體の使い方を学ぶことが重要なのではないかと。その體でもって西洋音楽を演奏する。そこに自分のアイデンティティがあると思うわけです。
実際のところ、過去に少しだけ狂言を習ったことがあります(同じ先生のワークショップを何度か受講しております)。ただ、もっとじっくりと體の使い方を学びたいのです。「身体」の使い方も学びたいのですが、それだけでなく能楽の発声法など、あらゆる面での「體」について学ぶ機会をいただきたく存じます。體と言いますけれど、そこには精神的なものも含まれるように感じております。
なぜ、狂言のお稽古を希望しているのかといいますと(お能のお稽古でも良いのですよ。お好きな方を選べば良いのです。能も狂言も基本動作は共通しています)、能楽の動作の中に「昔の日本人の動き」が含まれているからなのです。昔の日本人の動きの全てではないにせよ、着物を着用しているゆえの體の使い方があり、それがその人の所作の根幹を司っていると思うんですね。
日本を占領したGHQも、日本人の元来の身体性の素晴らしさを認めています。だからこそ、その體を封じたわけです。筋トレが日本に入っているのも、おそらく欧米から輸入されたものだとおもうのですが、日本人の本来の身体というのは「骨」が鍵だったと言われています。「體」は「体」の旧字体です。よく見ると「骨」が「豊か」と書いてありますね。ですので、日本人の本来の身体は「骨」が重視されていたということ。
私もこの話を知るまでは「筋トレ推奨派」「体幹強化派」だったのですが、これでは日本人の本来のポテンシャルを引き出すことができないということがわかったので、考えが変わりました。大事なのは筋トレより骨。筋肉も大事ですが、強化するところは骨なんです。筋トレだと筋肉を固めてしまうのと、間違った筋トレをすることにより、體の使い方がままならない状態になっているというケースがあることがわかりまして、もっと有効に體を使うにはどうしたらいいかと考えて調べたところ行き着いたのが「日本人の元来の體の使い方」。これは非常に重要なことだと思うわけですよ。体幹を鍛えて体幹が硬くなってしまうと、効率よく體を使うことができないそうなんですよね。ですので、体幹は「柔軟に」することが大事。
そして、骨を強化するには栄養も大事。特に良質の塩を摂ることが重要です(骨のためにカルシウムだけを摂るのでは足りないのです。ミネラルが大事。つまり天日に干した海水からできた塩を摂ること。私はちょっと特殊な塩を入手して取り入れていますので、またこれも折に触れお伝えしますね)。日本で塩を作る会社があまりないのも、GHQの作戦によるものだと伺っております。
まだまだ研究しがいがありそうなので、まだまだその辺については勉強が必要ですが、能楽の基礎が西洋音楽に応用できるかどうかは、私が自分の體で検証したいと思います。
私の手元には、知人から譲り受けた舞扇もお稽古用の扇もありますし、自前の足袋もあります。まだ先の話になりますけれど、M先生やF先生にお習いしたいなと願いつつ、日々の所作を少しずつ磨いております。
閑話休題
・写真の本は今読みかけの本です。今では文庫版がでております。安田登先生はワキ方の能楽師です。安田先生のご著書を今後、色々読んでみようと計画しております。
・知人から譲り受けた舞扇とお稽古用の扇。舞扇、MY扇、MY舞扇。…しょうもない駄洒落失礼しました。笑😂
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