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お抹茶で日常に非日常を

令和6年5月22日

今朝は少しだけ時間がありましたので、お抹茶を点てました。本日のお菓子は、頂き物の日進堂本舗さん(兵庫)の「名城 一の丸最中」です。

中に粒あんが入っているのですが、小豆の粒が結構残っていて食べ応えがありました。結構、甘さは強めでしたが、お抹茶の苦味ととても良く合っておりましたよ。

今日は、かなり良い感じにお茶を点てられました。泡立つまでの時間が前回より短めでした。
おそらく、抹茶碗の温め具合がちょうど良かったのと、お湯の温度が良かったのかもしれません(沸騰させたお湯でないと綺麗に泡立たないんですよね)。まだまだ鍛錬が必要です。

時々、外でカフェに行ってゆっくり甘いものをいただくのも良いのですけれど、こうしてお茶を点てて手軽に自宅で「非日常」を楽しむことができるのはいいですね。千利休さんに大感謝です。

お抹茶を点てることについて、私は作法をきちんと学んだことがないので多くを語ることはできませんが、私の感覚としては、茶道は「五感を満たすための装置」なのではないかと思っています。茶室がなくても非日常を楽しむことができますし、目・耳・鼻・口・肌で感じ取り、味わうことが茶道の醍醐味なのではないかなと思います。そして、そこに加えて「お先にどうぞ」という精神も素敵ですよね。

毎日、お茶を点てるのは難しくても、時々、このようにしてお茶を点てると心が落ち着いたり、心が整う感覚があるので、このような時間を持つことはとても良いことではないかと思います。「日本人だから」というのも確かにそうなのですが(日本回帰という意味でもそうですね)、それを度外視したとしても今のような殺伐とした時代には特に、このような「心を整える時間」を持つことはとても重要だと思うんですよね。

私事ではありますが、私はまだ独身の身ですが遠く離れたところに連れ合いがおります。将来、お互いに日々お仕事が充実して参りますでしょうから、一緒に生活するようになったら時々お抹茶を点てる時間をもつことができると良いな、と私は思っております。彼はどう思うか分かりませんが、カフェに行ったりレストランに行ったりということが(同業者ではないため)頻繁にできないので、やはり、自宅の中で非日常を味わう時間を15分でも30分でも持つことができると、普段話すことができなかったことや近況を伝えあったりすることができるので良いのではないかと思うのですが、彼はどう思うでしょうね。笑。このような時間を持つことが、お互いの心の平和と家庭の平和をもたらすと思うのですが☺️

千玄室さんが「一杯のお茶(お抹茶)が世界に平和をもたらす」ということを仰っておられますが、まさに、夫婦や家族の平和がどんどん広がっていくと、最終的には世界の平和に繋がっていくと思います。今、戦争があちこちで起きていますけど、まずは「自分の心の平和」そして「大切な方々との心の平和」さらに「自分の周りにいる方々との心の平和」と平和の心を広げていくためにも、一杯のお茶を自分に振る舞う、あるいは、家族に振る舞うなりして「心を整える時間」を持つことが、今の日本に必要なことなのかもしれないですよね。

お抹茶を点てることが難しいなら、美味しい緑茶や玉露をいただくとか、紅茶やコーヒーを丁寧に淹れることでも良いと思います。美味しいお菓子と共に、心が穏やかになれる時間を持たれてみては如何でしょうか。

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