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ペンテコステ―聖霊降臨祭

今年の5月19日は、キリスト教圏で聖霊の降臨を祝います。今年の、と言うのは、イースターと同じく毎年日にちが変わるためです。



聖霊とは、宗派によって様々な解釈がありますが、一般的には神様とキリスト、信者を繋ぐ存在で、芸術作品では白い鳩の姿で表されることが多いです。時代によっては光、三面の男性のこともあります。


聖書によるとキリストが復活してから50日後、聖母とイエスの使徒、多くの信者がある家で祈りを捧げていると、聖霊が炎の姿で信者たちの頭上に舞い降り、様々な言語で神を讃えたと言われます。ただ一人、聖母の頭の上には神様とイエスを結ぶ白い鳩の姿で聖霊は降り立ちます。


ペルジーノ作画「精霊降臨」15世紀末、フィレンツェ、サント・スピリト教会正面


家の周りにいた人達は異様さに訝しがりますが、祈りの後、信者を引き連れて家から出たペテロの説法を聞き、3000人もの人がキリスト教に改宗します。


フラ・アンジェリコ 「聖霊降臨」 銀器の箪笥部分 1453年頃 サン・マルコ美術館。
祈りを捧げる聖母と信者、訝しがる街の人達。


そのため、この日は教会の始まりの日として毎年祝うことになっており、ヴァチカンでは盛大なミサが行われます。


このイベントは春の初収穫祭が起源なので、地域によっては特別なイベントを行うこともあると思います。


観光の際の参考になさってみて下さい。

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フィレンツェ歩き ここだけの話
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