あなたは双極症の診断を受け入れていますか?
ジュリー・ファスト (Julie A. Fast)さんは、アメリカ人の双極症やうつ病の分野で著名な作家、スピーカー、そしてメンタルヘルスの専門家です。彼女自身も双極症を抱えていて、その経験をもとに、家族や支援者に対してどのように双極症を理解し、対処するかを教えるリソースを提供しています。彼女の主な著作には『Loving Someone with Bipolar Disorder(双極症のパートナーを愛するということ)』や『Take Charge of Bipolar Disorder(双極症を管理する)』などがあります。
👇は、Julie Fast さんのホームページのウェルカム動画です。
JulieFast.com Bipolar Disorder Website Welcome
(この記事では訳しません)
今回は、ジュリーさんによる「双極症の診断を受け入れること」というテーマの記事をご紹介します。
私にとっては、とても励みになる内容でした。
よろしかったら、参考になさってください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あなたは双極症の診断を受け入れていますか?
2020年4月22日
ジュリー・ファスト
私が双極症の診断を完全には「受け入れた」ことがない、ということを知っておくと、あなたの役に立つかもしれません。私は今でも、自分が精神疾患を患っていることにショックを受けています。私はまだ、自分の気分の浮き沈みの中で安らげる場所を見つけていません。つまり、私は決して自己満足せず、安定を保つためにさらに良い方法を見つける準備ができているということです。受け入れることについては浮き沈みがありますが、私の管理計画は一貫しています。
疑いの度合い
自分が双極症であることを完全に受け入れていないからといって、日々病気を管理するために努力していないわけではありません。この双極症が一生私の脳に存在しているということを冷静に受け入れることができなくても 、私は病気の管理に取り組んでいます。
私の双極症が以前より楽になった、などという劇的に変化した日を、魔法のような日付で示すことはできません。成功を測るのに使える具体的な日数、いや年数もありません。双極症の管理は、通常、3歩進んで2歩下がることです。そのうえで、なんとかやり遂げることができた1歩に価値があるのです。
受け入れる気持ちが揺らいでいても大丈夫です。ある日は、自分が双極症であると受け入れても、次の日には、自分の診断が本当であるはずがないと感じるのです。これが葛藤なのです。この病気は目に見えません。遺伝子検査も血液検査もありません。脳スキャンでは現れません。行動や思考を検査して診断します。
自分たちに症状が出ているのに、何が起こっているのか疑問に思うのも当然です!
疑いを受け入れてください。
信じたり、信じなかったりする浮き沈みを受け入れてください。
この病気が現実であることを完全に受け入れないことを、受け入れてください。
自分の気分や行動について助けを求めることにだけは、「はい」と言ってください。
大切なのは、それだけです。
診断を「受け入れる」ことには、どういう意味があるのでしょうか?
躁状態とうつ状態をグラフに表すことができる場合、あなたは双極症を抱えています。
受け入れることは、病気かどうかには影響しません。双極症を抱えているか、抱えていないかのどちらかです。糖尿病のようなものです。
ただ、双極症を受け入れると、人生が楽になります。
「これは喜ばしいことではないが、双極症を患っていることはわかっているので、何かしなくてはならない」と思う方が、人生はいくらか穏やかになります。
もし、あなたがこれを読んでいるのは、自分が双極症ではないと思っていて、他の人からそう言われて腹を立てているのであれば、まずは、この記事を読んでくれたことを称賛します。次に、このことを理解して、心の平穏を得るために何かをしてみませんか?
まずは、この質問から考えてみてください。
あなたの周りの人々はあなたの行動についてどう思っているでしょうか?
・あなたの気分のせいで、あなたの大切な人たちが苦しんでいるでしょうか?
・誰かに医者に行くように言われたけれど、双極症の現実に直面するのが怖いと感じたことはありませんか?
・周りの人たちは、あなたに、落ち着くように、そんなに心配するのをやめるように、もっと優しくするように、あるいは性行為を抑えるようになどと言いますか?
・双極症を患っている親戚がいても、自分は彼のように「狂っている」わけではない、とわかるでしょうか?
周りの人たちに「助けを求めろ!」と言われてませんか?
助けを求めるかどうかを迷っていて、これをひそかに読んでいるなら、気分が良くなるためには変化を起こす必要があることを知っているということです。
私が双極症であることを受け入れ続ける理由
自分がなぜこんなに具合が悪くなるかについてわかることによって、気分が楽になりました。それを双極症と呼ぶことに助けられているのです。診断されたことで、私の混乱した生活は良い方向に変わりました。みんなで、現実と向き合いたいのです。
双極症に100%特化したページにアクセスしているなら、あなたは否認しているわけではありません。
怖いのかもしれません。
混乱しているのかもしれません。
自分がこの病気ではないことを望んでいるのかもしれません。
しかし、あなたは否認しているわけではありません。ホッとしましたよね!
助けを得るために、自分に合った方法を試すことをお勧めします。
利用できるリソースは数多くあります。
完全に受け入れる人生を送る必要はありません。
少し受け入れるだけで十分です。Keep going.
それを続けてください。
診断結果に「はい」と答えると、人生はより良い方向に変わります。
受け入れは来たり去ったりします。流れに任せていきましょう。
ジュリー