改訂版:P.W.より「『精神症性』の特徴を伴う双極症」
私は2024年8月20日に、👇の記事をご紹介しました。
今回の記事でお知らせしたいのは、加藤忠史先生が発行されている、
「精神科医/脳科学研究者 加藤忠史のニュースレター」の11月9日付のレターによりますと、
「最近、psychosis(サイコーシス)の日本語訳が『精神病』から『精神症』に変更された」ということです。
これを受けまして、私の記事も「精神病性の特徴を伴う双極症」を
「『精神症性』の特徴の特徴を伴う双極症」に改訂して再掲させていただきます。
尚、詳しくは、加藤忠史先生が発行されている
「精神科医/脳科学研究者 加藤忠史のニュースレター」にご登録の上、
11月9日付のレター
「双極症と統合失調症には関係があるのか?」
をぜひお読みください。
YouTube Channel Polar Warriors より
「『精神症性』の特徴を伴う双極症」
https://www.youtube.com/watch?v=BVywnd9YE4s&t=12s
アメリカの双極症の当事者RobさんによるYouTube チャンネルPOLAR WARRIORSより、「精神症性の特徴を伴う双極症」を扱った動画の要点を、意訳してお届けします。
1. 精神症性の特徴を伴う双極症についての理解
精神症性の特徴を伴う双極症は、極端な躁状態やうつ状態により、現実から大きく乖離し、妄想や幻覚、偏執などを伴う状態です。
メディアのセンセーショナルな報道によって、しばしば危険な行動と誤解されることがありますが、実際には大多数の人は暴力的ではありません。
2. 症状とタイプ
妄想、混乱、誇大な思考、偏執、幻覚などの症状が一般的です。これらは非常にリアルに感じられることが多く、自己認識や行動に対する洞察が完全に欠如していることもあります。
躁状態の場合、当事者は自分が無敵であるとか、特別な能力を持っていると信じることがあります。また、神からの使命を受けて世界を救おうとするなどの誇大な考えを抱くこともあります。
重度の偏執病(パラノイア)や幻覚が見られることもあり、それが無謀な行動に繋がることもあります。
一方、重度のうつ状態で発生する場合、自分がひどいことをして罰を受けるべきだと感じたり、誰かが自分を傷つけようとしていると信じたりします。極端な場合には、自傷を促す声が聞こえることもあります。
精神症性の特徴を伴う双極症は、気分や信念と一致する場合と、そうでない場合があります。
これらのエピソードは通常、短期間で終わり、その後、寛解状態や、少なくとも明晰な精神状態に戻ります。
3. 発症と診断
通常、双極症1型の完全な躁状態の進行によって現れます。
重度のうつ状態や他のタイプの双極症の人々にも発生することがありますが、それはまれです。
他の動画でも強調したように、双極症は人によって異なる形で現れます。
「精神症性の特徴を伴う双極症」で入院することで、初めて双極症の診断を受けることがあります。
私自身も、これが双極症との付き合いの始まりでした。
家族や友人が深刻な懸念から介入することや、逮捕や拘禁を経験して初めて病気に気づく人もいます。
4. 早期発見の重要性
精神症性を伴う双極症は、突然現れるものではありません。
周囲の人々にとっては驚くような状態に感じられるかもしれませんが、双極症について学ぶことで、進行する前に兆候や症状を見つけやすくなります。
家族や周囲の人々がこの状態を認識するのは比較的簡単です。
なぜなら、病気の症状には「当事者が、自分が病気であることを認識できないこと」が含まれるからです。知識と情報は予防において非常に効果的です。
多くの人は、軽躁状態や混合エピソードを経て、完全な躁状態に進み、最終的に精神症性の特徴を伴うようになります。
早期に兆候を見つけ、医師に相談することで、入院や深刻な問題を回避できる可能性があります。
症状の初期に現れる特有のサインに気づくことが重要です。
多くの人々が双極症について学ぶことで、対処がしやすくなります。
5. 治療法
効果的な治療には、重症度に応じて、薬物療法、心理療法、生活習慣の改善、支援システムを含む包括的なアプローチが必要です。
重症の場合には入院が必要となることもあります。
また、退院後の生活の調整も回復において重要です。
6. スティグマと誤解
メディアや社会の誤解により、精神症性を伴う双極症が極端な暴力行動と関連付けられ、スティグマが生まれています。適切な治療と理解が、病気の管理には不可欠です。
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https://www.youtube.com/watch?v=BVywnd9YE4s&t=10s
Robさんにとって大きな励ましになりますし、より多くの人に動画が届くようになります。
精神疾患に対する認識が不十分な国では、双極症がうまく理解されていなかったり、他の精神疾患と混同されたりすることがあります。
また、文化や言語の違いによって、双極症に相当する病名や概念が存在しない場合もあります。
このような環境にいる人たちにとって、POLAR WARRIORSは、貴重な情報源です。
ご協力をお願いいたします♬