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【絵本紹介】心温まるお話の絵本~「絵本のお話会」で紹介された絵本から


年をまたいでしまいましたが、昨年12月の「絵本のお話会」の報告です。


*「絵本のお話会」とは、月に一回、絵本好きの友人たちとオンラインで、その月のテーマに沿った絵本を紹介し合っている会です。


テーマは「心温まるお話の絵本」
寒い冬にぴったりじゃないですか?
イメージは、ゆったりとあったかい恰好をして、ホットドリンク片手に、ぬくぬくと(暖炉のそばなんかで)絵本を楽しんでいる、そんな感じ?


ただですね、この会の時はワタクシ入院中で、ゆっくりお話が聞けなかったんです。
そもそも最初に入り損なうトラブルもあったりして。
自宅でzoomに参加できるってありがたいことなんだなーと認識できた時間でもありました(^^;)





■かみさまからのおくりもの(ひぐちみちこ 作  こぐま社)



クリスマスのこの時期、タイトルだけ聞いて「クリスマス絵本?」と思いましたが、表紙の感じからして違いました(^^;)


赤ちゃんが生まれるとき、かみさまから一人一人、おくりものをもらうんだそうです。
その子によって違っていて
「よくわらう」「ちからもち」「うたがすき」「よくたべる」etc


「ああ、だから私は~~~なのかー」と、なんだか妙に納得しちゃいますね。
一人一人、個性があって違うのがあたりまえ。
生まれるときからそういうおくりものをもらっているから。


そう、「おくりもの」っていう言葉がいいんですよね。


とっても温かな気持ちになって、自分のことを見つめ直すきっかけにもなる絵本だなと思ったのでした。




■わすれられないおくりもの(スーザン・バーレイ 作・絵  小川 仁央 訳  評論社)



みんなに頼りにされているアナグマが、「長いトンネルの むこうに行くよ さようなら アナグマより」という手紙を残して死んでしまいました。
森の仲間たちは悲しみますが、アナグマのことを語り合ううちに、教えてもらったことを思い出し、悲しみを乗り越えて行きます。


この絵本、私も大好きなのですが、「死」を扱っているだけになかなか教室でお気軽に読むこともなく、読み聞かせの登場回数は少なめでした(^^;)
私自身が読んで、じんわり味わうことの方が多いかな。


「おくりもの」は、形あるプレゼントだけではないのですね。



永遠の別れの後に残るものも、「わすれられないおくりもの」なのでした。
大事なことに気づかせてくれるお話です。




■森の戦士ボノロン(きたはら せいぼう 著  はら てつお 監修  ながやま ごう/ヒカリン イラスト  コアミックス)


ボノロン、私は初めて聞きました!
ご存知の方、いらっしゃいますか?


なんと、本屋さんではなく、セブンイレブンで偶数月の15日に配布されている、シリーズ絵本なんだそうです。
毎回お子さんとお話を楽しみにしているという方もいらっしゃって、もはや子育て期は卒業しちゃった私は、へえ~、そんなスタイルの絵本もあるんだーと驚きました。


驚きの方が強くて、肝心の「心温まる」ポイントの方は、忘却の彼方へ(;'∀')

なんと2008年から続いているシリーズだというから、もうかなりな歴史があるんですね。
読み聞かせ音声付きの「ウエブえほん」もあるようなので、興味のある方はいかがでしょうか?



■だいじょうぶだいじょうぶ(いとう ひろし 文・絵  講談社)


「ぼく」が小さかったころ、おじいちゃんと毎日のようにおさんぽに出かけていました。
ぼくがいろんな不安や困ったことに出合うたびに、おじいちゃんは「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言ってくれるのでした。


「だいじょうぶ、だいじょうぶ」


きっとおじいちゃんは口先だけでそう言ってあしらうのではなく、本心からそう思って言ってくれているのでしょう。
そのキモチがぼくに伝わって、「だいじょうぶ」だと安心できたのですね。


絵本の最後では、年老いてもう一緒にお散歩ができなくなったおじいちゃんに、ぼくが「だいじょうぶだよ、おじいちゃん」と言う場面があります。
(ネタバレ?)
相手を思う、すてきな循環だなあと感じる場面です。


かつては5年生の国語教科書にも載っていたお話です。





■ええところ(くすのき しげのり 作  ふるしょう ようこ 絵  Gakken)


入院中の私は耳だけ参加でしたが、もし通常通り参加できるのであれば紹介したかったのが、この絵本です。


主人公の「あいちゃん」は、自分にはええところ(いいところ)が一つもないと思っています。
友だちのともちゃんに「わたしのええところって?」と聞いても、すぐに答えが返ってきません。
でも次の日、友だちの「ともちゃん」にとってもすてきなことを教えてもらうのです。


自分にはいいところなんてない、もしかしたらあるかもだけど、うまく言語化できない、そんな子どもたちって何人もいるんですよね。
大人もそうですよね。


でも、こうやって認めてくれる、自分では思ってもないことが「ええところ」やったんや!と思わせてくれる人がいたら、自分で自分のことが認められるようになるんじゃないかと思います。


そして、自分もだれかの「ええところ」を見つけられるようになりたいな、そんなふうに思わせてくれる絵本です(*^^*)







このお話会で紹介された絵本の復刊リクエスト投票に取り組んでいます。
まだまだ投票受付中!!(2025.1.6現在 124票)



『ワタルがわらった』って、こんなお話です!
絵本を紹介してくれた「ごんちゃん」による読み聞かせ、きいてみてね。



『ワタルがわらった』が紹介されたときの「絵本のお話会」のレポはこちら


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子どもたちの心に種をまくように、ちょっと心に響いたり、何か行動してみようと思えたり、そんなきっかけになる絵本を紹介しています。



主に小学校の教科の学習の中で、関連づけて読み聞かせができる絵本を紹介しています。



それぞれの季節に合わせて読み聞かせできる絵本を紹介しています。



子どもたちにも人気の、読み聞かせで鉄板ともいえる絵本を紹介しています。
なぜ小学校で読み聞かせをするのがいいのか、学級づくりにどう役立つのか、そんなことも書いています。



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