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30歳になったので、30人のお世話になっている人に手紙を書いてみた。
2024年5月1日。
無事に30歳を迎えることができた。20代から30代への突入。
28歳から29歳になった時よりも、30代突入となると、なんだかより背筋がピンとした気持ちになった。
大学生の頃から「28歳ですか?」と言われていたので、やっと年齢がおいつてきたぜ!と思っていたら、最近は「37歳だと思っていた」と言われて、いつになったら年齢に追いつくのだろう、と思っている。
とまあ、何かが変わると、何かをいつも始めたがる私は、30歳になった日にも思いついたのだった。
そうだ、今年お世話になった30人の人に手紙を書こう、と。
なぜ30人か。自分が、30歳になったから。ただそれだけの理由で30人と決めた。
今年、と言っても厳密に言えば、今年の1月から自分の誕生日の5月辺りまで特に「お世話になったなぁ」と思う人たち。
いろいろな人の顔を思い浮かべながら、手紙を送る人リストに名前を書き連ねていく。
京都に住んでいる自分の家族。
仕事でいつも、大切な視点を教えてくれる師匠みたいな人。
普段は離れているけど、必ず帰省したら会う友達。
定期的にお話している人。
仙台で、できた友達。
&anteの事業を支えてくれるパートナーのみんな。
お世話になったなあ、これからもよろしくお願いします、そんなことを思いながら「手紙を書きたいな」と思った人たちへ手紙を書く。
私は、手紙が好きだ。
自分の字で、想いを綴れるのも好きだし、いつ届くかわからない、いつ読まれたかわからない、この時間がなんとも好きなのだ。
でもおそらく影響しているのは、筆まめな母の影響だ。
母はびっくりするほど汚い字なのだが(母よ、ごめん)、頻繁に手紙を送ってくれる。多分、私と姉と父にしか読めない字。
元気ですか、京都はとっても暑いです。
ゆかが京都に帰ってきたら大好きなイカ焼きを作ろうね。
お姉ちゃんは、相変わらずです。
LINEで送れば済むことを、母は手紙に書いて送ってくれる。
でも、母はLINEで送るのではなく、手紙で書きたいんだろうな、と思う。
そして私は、母の文字を見ると、「母だな」と思う。
ポストを開けた時、手紙を見ると、心がぴょんと跳ねる、あの感覚。
だから、30歳になった時に、次は私が身の回りの人に母のように想いを届けてみよう、と思ったんだろう。
先日、やっと30人目の人への手紙を書いて、ポストに投函した。
疲れて帰ってきてポストを開けたときに、受け取った人の心がぴょんってなるといいな、なんて思いながら。
手紙を書く時間は、私は自分の中にエネルギーが溜まっていくような、そんな感じがする。自分にとっての回復時間でもあるのだと思う。だから、私は元気がなくなったり、何かが滞っているなーと思う時、振り返ればよく手紙を書いている。
どんなに忙しくても、どんなに大変でも、手紙を書く、という行為を続けていきたい、そう思った今回のマイプロジェクト。
なかなかに良いマイプロジェクトだった。
なんなら、自分が、やっていて一番楽しかった。
ナイス、30歳になったわたし。