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子ども達がくれた目覚めの言葉

私は子ども達の幼児期に離婚しました。
子ども達にとってもそれがベストだと、自分で覚悟を決めて選択した道でした。しかしそれでも誰にも言えない苦悩が私を襲いました。

あの頃の私は自分を十分に愛せていなかったのです。
当然、自ら離婚を選択した私はダメな母親。
だから私は罪滅ぼしとして、自分の人生全てを
子ども達の為に捧げるのが親としての責任だと信じ込んでいました。

しかし、頑張っても頑張っても無力な自分が情けなく、辛く、悲しく、
空虚感、焦燥感が増すばかりでした。
そんな感情を掻き消すように、気の合う友だちと笑いあっても
一時的な癒しでしかなく、虚しさに更に輪をかけるだけで、
根本的な解決にはなりませんでした。

今思えばそれは、当然の結果であったと理解しています。

自分と子ども達を守る為に働き、自分を追い込んで、
その辛さを癒す為に外に幸せを求めている状態は、
内面の問題に対する真のアプローチではなかったのです。

そして何より私の心の奥底には
《こんな私に幸せは無い》という思いが根深く存在していました。
従って、空虚感や焦燥感から抜け出すことは難しく、
日々を過ごす中でその苦しみに耐えるしかありませんでした。



◆子どもの視点からの啓示◆

迷走し続ける日々の中で、私の心を揺さぶったのは、
当時まだ小学生だった娘と息子が食卓で放った言葉でした。

「ママはいつも頑張ってるけど、しんどそうな顔してるママみてたら、私らもしんどいし心配。」

「私らが居るから、ママがしんどくなるんかなって思ってしまう。」

「私らは、居てないほうが良かったんかなと思ってしまう。」

「いつも笑ってるママが好き。」

「ママが楽しくなる事、いっぱいしたらええのに…なんでせえへんの?」

子どもたちの言葉は、まるで雷に打たれたように私の心に突き刺さりました。自分が子どもたちにこんな苦しい思いをさせていたことに、初めて気付かされた瞬間でした。

私は子どもたちのために、自分の全てを捧げてきたつもりでした。しかしそれは、自分自身の幸せを犠牲にした偽りの献身だったのです。

子どもたちは、親の背中を常に見ています。
親の笑顔、親の涙、親の全てを。。。
そして、親以上に親の幸せを願っています。

そのことを、私は忘れていました。

子どもの頃の私は、両親がいつも笑顔でいてくれることを何よりも願っていたし、親が幸せであれば、自分も幸せになれると信じていたんです。

親にとって子ども達が、かけがえのない存在であると同時に、
子どもにとっても親は、かけがえのない存在なんです。

娘と息子の言葉は、私に大きな気づきを与えてくれました。自分自身を愛し幸せになることが、子どもたちを本当に幸せにすることだと。


◆変化そして続く道◆

娘と息子の言葉にハッとさせられた私は、自分自身を愛することを決意しました。そして自分とじっくり向き合う時間を大切にするようにしました。

なぜなら自分を愛することなく、子どもたちを本当に幸せにすることはできないと知ったからです。

音楽を聴いたり、アロマキャンドルを焚いたり、読書を楽しんだり、瞑想したり、ヨガをしたり、ゆっくり湯船に浸かったり。。

仕事についても過労で倒れたこともあり、生活のための仕事ではなく、かつてより興味があった仕事に転職しました。

そんな細やかな癒しの時間と自分の本当の望みを大切にすることで、心身ともにバランスが取れるようになっていったように思います。

自分自身を愛することで自信が生まれ、周りの人にも優しくなれました。そして、それが自分の幸せに繋がっていくというプラスの循環が生まれました。

その循環は子育てにも反映され、子育ての本質が理解でき寛容になっていったように感じます。結果、子どもたちの笑顔も増え、私の心を温かく満たしてくれました。

だから私は、今まで自分自身を愛し、幸せになることを追求し続けてきました。そして、これからも変わらず子どもたちと一緒に、笑顔溢れる人生を歩んでいきます。

◆終わりに◆

子どもにとって、親の幸せはかけがえのないものです。自分自身を愛し幸せになることが、親としてできる最高の愛情表現だと私は思います。そんなことをお母さんになったばかりで嬉しさと不安を抱えた、あの頃の私に伝えてあげたいのです。

当時の子ども達の言葉は、とっても大切な気付きを私に与えてくれた、深い愛の言葉達です。今も忘れず、しっかり肝に銘じて自分を生きています。
だから子ども達が、本当の幸せへの扉を開いてくれたと感謝しています。

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