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憧れと自分らしさの間で:成田悠輔が語る、上昇志向社会における自己理解の旅
2022年4月17日放送の日本テレビ系列「日曜日の初耳学」。この番組で、イェール大学助教の経済学者・成田悠輔先生が林修先生と対談し、興味深い言葉を残しました。
憧れという名の光
私たちの周りには、まぶしいほどの存在がいます。テレビの中の完璧な姿、SNSで輝く友人たち、職場の尊敬する先輩...。成田氏はこう語ります
すごい美しかったり、なんか完璧に見える、お手本みたいな人が多いじゃないですか。そういう存在を見ると、それにどう近づくかとか、そこからどう吸収するか考えがちだと思うんですよ。
この言葉に、多くの人が頷くのではないでしょうか。憧れの存在に近づきたい、少しでも吸収したいと思う気持ち。それは私たちの成長への原動力となる一方で、時に重荷にもなります。
自分という小さな光
そんな中、成田氏は続けてこう主張します
だけど、所詮、僕たちなんか自分以外の存在にはなれないじゃないですか。
だから、お手本を見つけて、そこにどう近づこうとするかっていうことを考えるより、それと自分は違う存在なんだというその違いをそのまま認めて、近づこうとする欲望にあらがって、今自分がいるところにある自分の個性みたいなものを見つめ続ける。
この言葉は、大きな憧れと小さな自分の間で揺れる私たちの心に、温かい光を当ててくれます。完璧な誰かになろうとするのではなく、不完全でもかけがえのない自分自身を見つめ直す。それは勇気のいる行為かもしれません。でも、その小さな一歩が、かけがえのない自分らしさを見つける旅の始まりなのです。
あなたの光を灯す
では、自分らしさを見つめたら、次は何をすべきでしょうか?成田氏はこう提案します
それを他人に向かってどう説明したり、叫んだり、表現したりすればいいのかを考える方が重要なんじゃないかな。
自分の中に見つけた小さな光。それをそっと大切にしまっておくのではなく、勇気を出して外の世界に向けて灯してみる。それが、自分の輝きを増していく方法なのかもしれません。
「変」は個性の輝き
最後に、成田氏は興味深い視点を示してくれます
どんな人も、その人の個性を突き詰めると"変な人"になれるんじゃないかな
「変」という言葉は、時に否定的に捉えられがちです。でも、ここでいう「変」とは、自分の中にある唯一無二の輝きのこと。それは、誰かの真似では決して生み出せない、あなただけの光なのです。
まとめ:自分らしさという輝き
「日曜日の初耳学」での成田悠輔氏の言葉は、私たちに大切なことを教えてくれました。憧れの存在に近づこうとするのも悪くはありません。でも、時には立ち止まって、自分の中にある小さな輝きに目を向けてみる。そして、その輝きを大切に育て、世界に向けて灯してみる。
完璧を目指すことも素晴らしいですが、不完全な自分を受け入れ、育てていく旅もまた、かけがえのないものです。自分の中にある「変」な部分、それこそが輝きかもしれません。