「初めての人生の歩き方――毎晩彼女にラブレターを」(有原ときみとぼくの日記) 第250話:生きることは冒険だ。
「アンタにとっては多少でも 死んだ人にとっては、それが全部なんやで……」ケットシー(FF7)
※今日は #ファンタジー
「じゃあ、仕事に行ってくるね。あとはお願いね」
そういって彼女は出て行った。
残されたぼくと子供はもそもそと朝食を食べて、娘は祖父母が迎えに来るまでの時間をのんびりと過ごし、ぼくは家事をやりつつブログなどを投稿し余った時間で詩を書いた。
お昼になって子供をマンションの下まで連れていき、迎えに来てくれた祖父母に子供を預けた。
「今日はありがとうございます。よろしくお願いします」
ぼくは子供を見送るとまたマンションに戻り仕事の続きに取り掛かる。今日は詩を二本書いた。本当は小説までたどり着きたかったのだけど、そこまでの余裕はなかった。職場の後輩に借りたポルノグラフィティのサウダージを聞きながらぼくは準備を始める。今夜はホテルに泊まる。大阪は森ノ宮。以前ぼくが一人で住んでいた場所だ。そこに今夜ぼくはひとりで泊まる。
そこで今夜、ぼくは瞑想をする。
さとうみつろうさんという人のブログを読んでいて、今夜のイベントを知ってぼくは珍しく速攻で申し込んだのだ。
秋分の日に夜一人の時間を確保して再生のマントラを伝授してもらうというなんともうさんくさいイベントなのだが、なぜかぼくは初めから行くのが決まっていたかのように申し込みボタンを押していた。
「だからごめんね。うん、ありがとう」
思えば、苦労という苦労を散々してきたように思う。
もしもぼくの細胞がそれをすべて覚えているとしたら、それは身動きがおれなくなるほどの重りになっているだろう。
たまには体の力を抜いて、のんびりとして、細胞が入れ替わるのをじっくりと観察するのもいいのかもしれない。
ぼくの細胞は数年もしたらすべてが入れ替わる。
それでもぼくはぼくであり、そしてぼくはぼくなんだ。
一つ一つの苦労には物語が合って、してよかった苦労もあればして後悔した苦労ももちろんあった。
それらを一歩一歩乗り越えて生きているこの体に、ぼくは今夜甘えさせてみようと思っている。
だから心からこう思えるのだ。
苦労してきたよかった、と。
生きているということはあまりにも不可思議であまりにも大きすぎる。誰にも理解できないし、誰にも正確には把握できない。それはいつか訪れる死に対してなんの知識を持っていないのと同じで、生まれてくる前の世界を全く覚えていないことと同義なのだ。
そんな世界できみに会えたこと。
これをファンタジーと言わずになんと言おうか。
ぼくはきみにと会えたこの世界の果てまで行く冒険者なのだから。
☆
今日は本当にありがとう。
引っ越しをしてまだ数週間しか経っていないのによく許してくれたね。感謝で一杯だよ。必ず血肉にして帰るから、明日の朝まで待っててね。
とびっきりの笑顔でただいまっていうから。
愛しています。
おやすみなさい。
☆
初めての人生、まだまだ未知のものがたくさんあるみたいで、
こんな瞑想の会なんてのも初めて知ったし、
そりゃやってみたくなるよね。
好奇心が世界を動かす。
好奇心がぼくたちを生かしている。
好きに生きよう。
楽に生きよう。
したいことをしよう。
今日もありがとう。
今年も、残り101日。
またね。
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