世界記憶コンクール (ミステリ・フロンティア)
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あらすじ
感想
タイトルでもある世界記憶コンクールは、ホームズにある話をなぞるような話だったな。
養子と養父の関係とは言え、凄くほっこりした。いいお父さんじゃないか。
氷のような女は、高広の父基博とその妻よし乃の出会い。
あの若先生にあんな裏の顔あるとは…。確かにあんな慎ましい生活しておきながら、ドイツ留学なんて出来る訳ないよな。
そして、基博が意外とニブチン(笑)
好きだから若先生との縁談話を相談された日すぐ帰っちゃったのに、それに気付かないなんて。鈍い。
妻となるよし乃は、結構苦労人だったんだな。
というか、パラ読みしたとき、初めは妻が敏子さんかと思ってこれでどうやってくっついたんだ!?って思ってたが、違って良かった(笑)
そうだよね、あれでくっつくはずないわ。パラ読み気をつけねば。
黄金の日々は、恵の成長ぶりに胸熱!芸大に通うことになって且つ友達も出来て…!
恵と幸生の関係は、高広と礼みたいだな。
しかし、お互いを高め合えるような関係でもあり、ほんと良い関係だな。芸術の道は常に独りで歩まねばならない、って気がするけど、近くにいて一緒に高め合える友達であり好敵手がいると、もっと高みへといける気がしてしまう。
生人魚の涙は、表題なんでこれにしたんだろ?人魚ってどこから…?
それはさておき、礼と高広の出会いが描かれていた!
しかし、礼は最後の最後で登場する形だから、ガッツリ出てくるの期待して読むとダメかも(苦笑)
しかし、和尚と静聴が同一人物だとは…。腕が取れたって描写あったから、人間じゃないんだなって思ってしまったが、そうか義手って設定あればいけるよな、と。
静聴が再び人形になってアーリントン助けたとこはうるっときた。
長年の再会が出来て良かった…!
この巻読んでる途中で情報得たが、文庫版だと未収録分追加と書きおろしあったりするんだな。
最初からそっち読めば良かったな。
読了日:2014/03/23 🌟🌟🌟🌟
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