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天地明察(下) (角川文庫)


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あらすじ

「この国の老いた暦を斬ってくれぬか」
会津藩藩主にして将軍家綱の後見人、保科正之から春海に告げられた重き言葉。
武家と公家、士と農、そして天と地を強靭な絆で結ぶこの改暦事業は、文治国家として日本が変革を遂げる象徴でもあった。改暦の「総大将」に任じられた春海だが、ここから想像を絶する苦闘の道が始まることになる――。
碁打ちにして暦法家・渋川春海の20年に亘る奮闘・挫折・喜び、そして恋!!

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感想

後半は収束へ向かって怒涛の展開だった。
展開というか流れというか。

春海が酒井と保科公みたいな布石打っていくのをみていて成長したなぁ、と感慨深い思いで眺めていた。
そして、頭がキレるなと。
もし、これが碁や政治に活かされて板としたら、相当な道策を凌ぐ打ち手、名宰相になっていたのでは…と思わずにいられない。
碁も研鑽していたとは思うが、改暦事業にあれだけ熱中していたにもかかわらずあの大健闘。
碁の道に進んでいたら、と想像するとなかなか楽しい。
政治の道に進んでいたら、きっと老中酒井の申し子と言わんばかりの敏腕宰相。

えんとの縁談が叶って良かった〜!
えん、ほんと良い奥さん。
思い切って桃の木伐ったのは、武家の娘は違う、と笑った(笑)
あとは、床入りで叱声からの帯解いての行、春海よりも何枚も上手すぎて凄い。
春海は尻に敷かれつつもうまく立ててくれるから、良妻。

スピンオフで酒井の話が読みたい!
光圀のは出てるから、今度は酒井の話も書いてほしい!

読了日:2020/08/05 🌟🌟🌟🌟🌟


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