デ・コスタ家の優雅な獣5
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あらすじ
感想
着地点がどこなのか予想出来なかったから、どうなるのかと思いながら読んだけど、うまく収まったな。
ハッピーエンドとは言い切れないが、それでも良い終わり方だったなと個人的には思ってる。
アレックスが死んでしまったのはショックだったが、アレックスにとってはあれはあれで良かったんじゃないのかな・・・。
彼もきっと根本的なところはノアと同じだと思うから、復讐をし続ける人生じゃなくて、最後の最期に母親が息子だと思い出したところで逝けたのだから、復讐からも解放され、心も解放されたんじゃないだろうか色々と。
母親がアレックスのことをちゃんと思い出して幸せに暮らすっていう展開はデ・コスタ的には合わない気がするから、この展開が世界観(?)に沿ってる気がする。
ノアとロージーが無事にくっついて良かった!
喜多先生の描く主人公とヒロインは、主人公がヒロインに求められることに心の底から歓喜するってのが多い気がするんだけど、それが自分にはとてもツボでもうお腹いっぱいです。
ロージーの「ハグしてキスするよの!」には、よく言ったその通り!と思った(笑)
ノアはいつもギリギリのところで踏みとどまるから見てるこちらとしてはとてももどかしかっただけに、最後のキスしまくるところにはニヤニヤが止まらなかった。ノアの箍の外れ具合が良かった。
そして、廃墟で自分の心情をロージーに話すシーンが凄い好きだ。
「自分のものにしたかった」って、その言葉が聞きたかった。知ってたよノア!こっちにはちゃんと伝わってるから!って、ノアのこれまでの不器用で分かりやすいロージーへの異性としての愛情を向けているところを度々目にする度にもどかしかったからね。
廃墟のとこでもうくっついてしまえって思ったけど、そうはいかないのがデ・コスタだよな。
最後の最後まで引っ張ってあんなに美味しい終わり方をするなんて・・・!
本当にこの作品が好きで好きで堪らない。
ダリオはイイ男になったな。
我慢することを覚え、人の答えをちゃんと待つことができる男になった。
ロージーのおかげでここまで変わったダリオは、本当にイイ男になった。
エミリオは最後までエミリオだった(笑)
ダリオのために、結局色々策を講じてるんだから。
古株の幹部をわざと銃撃戦の中へやるなんて・・・。そうやって、邪魔者を排除することによって、ダリオが動きやすくなる。
そういう風に、家族を守るエミリオの不器用な愛情が少し愛しくなった。
エミリオも守り方はちょっとアレだけど、それでも彼なりに家族を守ろうと、ダリオを支えようとしてるんだよな。
ノアとロージーの子供がどんな子なのか凄く気になるけど、それは描かれることはないのかなぁ…。
読了日:2013/10/03 🌟🌟🌟🌟🌟