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ガラスの王宮、ベルリン=ダーレム植物園

ドイツ・ベルリンからバスを乗り継いで3,40分の郊外にある Botanischer Garten und Botanisches Museum Berlin-Dahlem(ベルリン=ダーレム植物園)。

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360度の緑

2019年9月。到着してみるとそこはUber圏外、電波は3Gという、ちょっと寂しい場所。

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その広さは41haで、東京ドーム10個弱くらい。いずれにしてもようわからないのですが、どのRPGだよ…と言いたくなる地図から、広大なことだけはわかります。

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ダーレム植物園は世界三大植物園のひとつと言われます。1679年に”モデル農園”として作られ、発展と移転を経て現在の姿になったのだそう (*1)。管理運営は、ベルリン自由大学。

現在栽培されている植物は、なんと22,000種。
考えてみてください…限られた土地に、2万種以上がその生命を守らているのです。寒いだの暑いだの言うであろう、個性豊かな植物たちが集まり生きている…やばい…

透明の王宮

センターにあるガラスの大温室は、その姿や部屋の構成から、ガラス張りの王宮のよう。

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約18の部屋は、自然地理分布と植物分類に沿って分けられています。その見せ方と管理方法はさすが世界トップ。圧倒的に美しく、豊か。

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とりわけ中央の大温室は圧巻で、天井高は25mもあるそう。もう…背の高い植物たちが生き生きとしてた。感動しすぎて泣いてしまい、しばらく呆然としました。

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外観は無骨で「ドイツっぽい」と思ってしまいましたが、気のせいでしょうか

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ドイツは医学薬学の国だし、個人的に敬愛する植物学者もドイツ人。期待して訪れましたが、その保管と展示へのエネルギーの注ぎ方には圧倒され、感服せざるを得えませんでした。

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「植物は私たちが考えうるほとんどの仕組みを既にデザインし、実験し尽くしている」と考えています。次なる想像と創造の種を得るにあたり、植物を体系的に管理・研究する植物園は、これ以上ない貴重な場所。

いつドイツ旅行に行ける日が来るかわからないけど、次の旅行先におすすめです :)

References

*1 : 連載:世界の植物園4「ベルリン-ダーレム植物園」 http://www.koishikawa.gr.jp/NLHP/NL27/NL27_4.html
*2 : 学研キッズネット「動物は何種類くらいいるの」 https://kids.gakken.co.jp/kagaku/kagaku110/science0129/
*3 : 日本植物園協会誌 第 48 号 http://www.syokubutsuen-kyokai.jp/business/dl_files/kaihou48all.pdf

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