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女性向け講演をいくらやっても女性管理職が増えない理由

かわいいリング状のカラフルなバッジをつけた管理職が、SDGsの多様性対策として女性向け講演会を開催すると言っている、多様性といっているが、特に女性管理職を増やすことに焦点をあてているようだ。職場に外国人もいるし、身体にハンデのある方もいらっしゃるが、そちら方面は増やそうとはしてないので、なにもしないよりはマシではあるけど。

私の感想は『またか、うんざり』

入社したときから、もう10年以上まえから同じ事の繰り返し。

昔はやたらとダイバーシティと言っていたと思う、英語は定着しなかったから、今度はSDGsですか。
言葉を変えてもやってることは何も変わらない
女性を集めて、女性向けリーダー講座やら、ロールモデルとの対話やらなんやら
私も若い時から、多くのセミナーに出席した。
対象が女性正社員となってると対象となる人が限られてくるので何回もまわってきた。もちろんその講座自体が悪いものではない。若い女性のモチベーションを上げるには役に立つ機会だったと思うし、行って新しい視点を学ぶことはとても勉強になる。

ただ、その10年以上たった結果、管理職割合がどうなったか、ご存じのように、いまでも多様性、女性活躍だといっているように、役員写真は紺のスーツとブルー系のネクタイで左向き斜め45℃で撮った非常に一様性のある一覧をみることができる。外資が入って白人男性のエグゼクティブもいるという1割の変化はあるが。
多様性が広がったというより更に入りにくさを増してるように思う

一様性が経営判断で必要なら、もう無理に女性入れなくてもいいんじゃないかとも思いますが
あんなに女性役員も管理職も増やす増やすって言って、色んな広報、イベント、講座企画をやったのに。

エンジニアはプロダクトの効果検証で目標ターゲットに届いてないとこの開発の費用効果を考えろとものすごく怒られ仕事を外されるのに、マネジメントは女性管理職割合が目標に達してなくても処分されないんだなってね。
5年後10年後結局いないしね。
(最近は替えもいないほどエンジニア不足だから、怒られはしてもエンジニアも多少のことでは外されないかな?)

モヤモヤの原因解明する

最近異動があって、エンジニア歴30年以上の大ベテランのシニアエキスパート研究員と二人きりのチームになったのですが、

仕事はボケ防止だと言ってる上司と、自分はエンジニアのパートのおばちゃんだと思ってる社内政治無縁組、なので意外と相性よくやってます。

私が『多様性講座って昔からやってるけど、なんにも効果ないじゃないですか、女性管理職なんて、全然ふえてないし、女性エンジニアどんどんやめてくし』と愚痴ってたら。

『女性管理職をふやすために、女性に特別に研修や機会を与えるって、その視点こそが、差別的なんじゃないか、女性としてはどうおもいますか?』

と、おっしゃっていまして。
おっ?と思いましてね。さすが海外駐在が長かった方、リベラル派ですね

ひさしぶりにパワポ載せてみた

 つまり、こういうことか。
女性向けの管理職講座を行うって、
「女性の能力は管理職に足りないから、研修の機会を与えてやるから、同じような能力になればいれてやらんこともない。」
前提から女性を馬鹿にしてますね。
管理職sの一様性を変える気がまったくないのに
女性を下にみた前提で、それを多様性対策と言ってることに私はモヤモヤしてたのか。

なかなかいい図がかけ、すっきりしました。

じゃあどうすればいいか?

一様性のほうを変えないといけない。

いじめの対策に、いじめられてるほうに『陽キャ講座』をやっても何も解決しないことは容易に想像できる。
まず、やることは実態の把握だろう。

・キャリアのハシゴを外される原因
以前書いたこのあたりとか、、

在宅勤務全盛の時代に全国転勤候補になるとか、やってらんない
→フルリモートの中小企業に転職する人めっちゃいる(これはまた長くなるので別の記事にするとして)

小ネタなら沢山ある
・打合せで名刺みたら態度変わる外注の偉い人の話
・ヒールを隠されて、上履き(よくある白いやつ)で羽田に帰った話✈
・測定室で同僚と同じように物を置いてたら、私だけ邪魔だと注意される話
・出張先のホテルの部屋に同じセミナーに出てた人に入られそうになった話
なんか書いてたらイライラしてきました。

まぁ私の事例はどうでもいいとして、まわりの実態をまずは把握して、
そこから、女性の心理的身体的安全性を確保することが有効な対策だと思う。やめなくなること、女性社員の割合が増えれば、管理職に向いてる女性もでてくるだろう。

そもそも後継者を上の人が選ぶような出世方法なんて多様性が広がるわけない。
今いる男性管理職が、後継者を選ぶなら、自分と同じように、残業対応、休日対応、上司のご機嫌取り、現場の保守派責任者(当然男性)たちのまとめ、などなど・・できる人になる。
上司のご機嫌取り@3次会のママのいるパブ♪とかがコロナで禁止になってほんとによかったと思うが、
そこを抜いても同じに染まれる女性はなかなかいないだろう

後継者を選ぶのをやめて、選挙にしたらどうだろうか?公的な紙の選挙と違って、費用も大して掛からず、時間もワンクリックで終わるし。でも、匿名とかいいながら集計されてそうでうまくいかな?

多様性は、胸のSDGsリングのようにあるべきだ。
ちがうカラーの人をそのまま受け入れる。それぞれ放射状の別ベクトルの能力の人が集まる。いろんな種類のケーキを寄せ集めてホールケーキにする。
それが、お揃いグッズみたいに使われるだけじゃあだめじゃん。

みんなちがってみんないい

だが、しかし、世界は男社会であるし、会社は利益を出さなきゃいけないので。一様性のほうがビジネスに向いてるならそのままでもいいとも思う。
最前線に女性を揃えることがウィークポイントになるなら無理にやらなくてもいいような。

会社が持続可能であれば、正直いうと全く会うこともないエグゼクティブに女性がいようがいまいがどっちでもいいかな・・

校長先生がだれであれ、朝礼の話が面白くても面白くなくても、学校が楽しいかどうかになんて関係なくて、隣席の友達と毎日楽しく話してるか、放課後友達と何して遊ぶかが重要なように

最近はシニア上司から30年分の技術をたっぷり学ぶことができそうなので、毎日教授と話してるみたいで勉強になるし、まぁいいかなぁーと思ってるYuitaでした。


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