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宇宙のツイン星 (太陽と月が出会う時 世界は変わる) #7 沖縄へ

結婚して沖縄に住んでいた友人のTに,会いに行ったときのことです.

初めての飛行機にワクワクです.そして飛行機の窓から見える海が青くて,

リーフのグラデーションが美しくて,

友達とキャーキャー騒いでいました.

那覇空港に降り立ってみると南国の空気が,肌にまとわりつき,

甘いような香りがしました.

聞こえてくる音楽,人々の言葉,建物の感じも,外国のようでした.

大きなバナナの葉,椰子の木,見たこともないお花もたくさん咲いていました.

再会したTと旦那さんに公設市場に連れていってもらうと

もうそこは,圧倒的なパワーに満ちあふれていました.

聞いたことのない言葉が飛び交って,原色の魚や豚の肉,そして顔!

あまりのカルチャーショックで私は,一旦,市場から外に出ました. 

ほっとして周りを見回すと

そこにも,見慣れないものが沢山並んでいました.

「うわ〜〜〜〜.外国以上に外国なんじゃないか?」

「言葉だってまだ,英語の方が分かるかもしれないなあ」

海外は行ったことは無かったけど, そう感じたのでした.

夜は,コザのクラブに連れて行かれました.

飛び交う英語.白人と黒人の距離の取り方なども目の当たりにしました.

ここは,世界の縮図みたいだ.

この時は知らなかった言葉「チャンプルー」

(まぜこぜにしたようなもの)がぴったりな島なんだと思いました.

Tのたてたスケジュールは眠る時間が抜けていました!笑

朝まで遊んで,Tの旦那さんが準備していたお布団を横目に,着替えだけ持って,

急いで座間味島へのフェリーに乗り込みました.

フェリーが港を出た記憶もなく,私達は爆睡しながら座間味に到着しました.

そして,私は全然知らない,お隣に座っていた兄さんの膝で目を覚ましました笑

人が良いそのお兄さんは笑いながら「付きましたよ」と言ってくれました.

友達もTも目を覚まし,外を見ると

綺麗な見たこともない青い海の世界についていました!

「うわ〜〜〜〜〜〜〜!!見てみて!!こんなきれいな海見たこと無い!」

そして初めてのシュノーケリング!

海が青すぎて,足をつけるだけで感動していました.

恐る恐る顔を海につけて下を見ると,

熱帯の海の魚たちがたくさん泳いでいました!

小魚の群れもキラキラ光っています!

こんな天国みたいなところがあるんだ!

私はここに住みたい!いや住むんだ!と心のなかで叫んでいました.

やっぱり,小さい頃から見えていた海は沖縄なのかもしれない・・・

不思議な感覚が少し前にあったのです.

あの感覚はやはりそうだったのかなと確信していきました.

沖縄に行くと決めた出来事があったのです.

夜,友達と歌番組を見ていたら見慣れないバンドが出ていました.

何気なく見ていたのに,ボーカルが引き始めた楽器の音に

身体に雷が落ちたように震えました.

「え?何?」

音を聞いただけで身体が震えるなんて,全く初めての体験でした.

思わず立ち上がっていました.

周りの友達がびっくりしているのもわかりましたが,冷静になれませんでした.

それは三線の音色.The BOOMの島唄でした.

TVの画面には, 珊瑚礁に囲まれた小さな島で歌う宮沢さんがいました.

真っ白い砂浜に,赤瓦の家

「私、ここに行かないと.ここだ!私が小さい頃から探していた海は!」

そこは竹富島でした.

やっと見つけた!心臓がドキドキしていました.


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