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完璧主義者が意識することは?

以前、認知の歪みの記事でも書きましたが、ものごとを0か100かで見てしまう全か無か思考というものがあります。完璧主義と言い換えてもいいと思います。

たとえば何か目標を立てたとして、最初は順調でも、どこかで思い通りにいかなくなると、すべてがダメになってしまったかのように諦めてしまうような思考のことです。10がGoalだとして、6までいっていたとしても、7にうまくいけなかったらそれは0と同然というような考え方ですね。

全か無か思考の人の考え方

私もこの思考傾向が多少あり、それに影響されていた出来事はこれまでいくつかあります。たとえば、高校生の時の受験勉強など。

私は数学が苦手だったので、数学の練習問題を毎日6つ解くという計画を立てたことがありました。

はじめの3日間は計画通りに進められるのですが、実際のところ毎日6問解くというのはかなり厳しい目標で、4日目にはその目標が達成できませんでした。

このような場合、対策としては、たとえば次の日から6問また解くとか、6問は厳しいので1日4問にするとか、平日は1日2問にして休日は1日6問にする、など色々対応の仕方はあると思います。

けれど私の場合はどうなるかというと、練習問題を1問も解かなくなったんですね。一度立てた目標が実行できなかったなら、もうこれ以上やっても無駄だ!と感じてしまって、次の日から1問も解くことがなくなりました。

0はいくらかけても0なわけですから、当たり前ですが数学の実力は上がりません。これが毎日1だとしても、1×1でずっと1のままです。一方で、私の気持ちとしては、やるのであれば100をやりたいんです。やるのであれば、完璧をやりたい。

全か無かの思考の人が感じるのは、こういう葛藤だと思います。目標は、比較的「高すぎる目標」を立てる。それは理想があるからです。

完璧にこなしたいという気持ちゆえに、高すぎる目標を立てる傾向がある。けれど、自分の実力に見合っていないので、途中で挫折します。その時、微調整するという動きができず、その目標は1以下に落ちてしまいます。

全か無かの思考の人が意識することとは、「こんなの目標と呼べるのか?」というくらいの小さな目標でも、立てて実行してみることだと思います。楽天三木谷社長が著書で主張していた(初めて知った)1.01の法則があります。たとえ0.01という小さな努力でも、365日続けると約38倍になるそうです。

全か無か思考から脱するには?

じゃあ、どうすれば実行できるんだ、ということに関してなんですが、それは「気づく」ことだと思います。

私が思うに、全か無か思考のある完璧主義的な人って、結構人よりちゃんとやってる、ことって多いんじゃないかと思うんです。自分はちゃんとしている、という自負があるから、実際に人より勉強や仕事をきちんとやれてると思います。

でも、それに気づいていない。完璧思考だから、自分が理想とする100でなければ、0と認識して、やってないことにしちゃってるんじゃないかと思います。だから、意識してほしいのは

・自分は意外とやってると認めること

・やってること・できてることを思い出すなり書き出すなりすること

そうすることで、自分の完璧思考も少しずつ直ってくると思います。

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今日も良い一日を。

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