私がVeganになったわけ。
こんにちは!唯乃です。今回は私のライフスタイルの一部を公開しようと思ってnoteを書きます!
私は、Veganという言葉を使って、自分自身のことを表現することがあります。あなたはこの言葉の意味を知っていますか?
Veganとは主に、動物製品を食べない人の事を言います。私は日常で、肉、魚、牛乳、卵、ハチミツなど、動物からできたものを全般とらないような生活に、ある時から変えました。
この記事では題名通り、なぜ私がヴィーガンになったのかを書いていこうと思います。普段から、ヴィーガンという価値観がもっと日本中に広まってほしいという強い想いがあるにも関わらず、周りの人にさえ自分の伝えたい事を簡潔に話すことに難しさを感じる事が多いので、このように文章に残して、一人でも多くの人に伝わって欲しいと思いました。皆さんが少しでも読みやすくなるように、物語形式で書いていこうと思うので、楽に楽しく読んでもらえたらなあ、と思います!☺✌
第1章 繋がり
私は産まれてから約19年間、雑食動物として生きてきた。
私は小さい頃からお肉が大好きで、お祝い事がある休日には家族で焼肉食べ放題に行き、「今日の夜何食べたい?」とママから聞かれると、高確率で「豚しゃぶ!」と答えていた。それほど、お肉は私の食生活に強い繋がりがあった。コーヒーには多めの牛乳を入れることはもちろん、お弁当に入っているだし巻き卵を食べる楽しみは、午前中の授業へのエナジー補給をしてくれていた。私は動物製品を採るという食生活を、当たり前のように楽しんでいた。
食べるということ。意外と私は、この毎日の「食事」という人生の大きなパートについて深く考えたことがなかったのだ。
第二章 「知る」から「行動」へ
そして18歳の年、私はカナダに放浪旅へ出た。旅はなかなか面白いもので、沢山の人や自然と出会い、その人たちの人生観や、地球の偉大さを知った。旅は今まで見たこともなかった、全く新しい価値観や世界を見せてくれたのだ。
その中の一つとして知ったのが、ヴィーガンという生き方だった。
実をいうと、それを知るまでのカナダ生活では、やみつきのジャンクフードや旅先でのおもてなし料理によって、私の体はみるみる大きくなっていった。ついにボールのようになった私は、そろそろダイエット開始しよう!と思い、YOUTUBEの検索欄に”How to lose weight “(ダイエットの仕方)と調べた。
すると検索結果の中には、沢山のVEGANダイエットの動画が出てきた。私はそこで初めて「VEGAN」という概念を知ったのだ。それらの動画で紹介されていたのは、食生活を野菜中心に見直して、健康的に痩せていくという、良いダイエット方法っぽかった。私は興味本位でそれらを一通り見終えたが、難しすぎると決めつけ「自分には無理や。」と、ついに行動には移さなかった。
なにしろ、私の毎日の大好きな食事の中から、お肉や卵が消えるということは想像もつかない事だったからだ。
とこんな理由で私は、ヴィーガンを知って気にはなっていたものの、そこからの数ヶ月、今まで通りの食生活を続けていた。
カナダ9ヶ月目、私は建築を学ぶため、雪山のてっぺんでおじいちゃん師匠のもとで働きながら、ヨーゼフのような犬と共に3人で暮らしていた。
そんなある日、ドイツからの女性が建築を学びにくるという、新しいメンバーの入会知らせが入った。
翌日現れたその女性というのは、私よりも遥かに背が高く、ドレッドヘアーで全身タトゥーだらけだった。色白で金髪、目はブルーで、耳たぶは大きすぎるピアスのせいで、それを外すと耳の穴から向こう側の景色が見えていた。私はそんな彼女の容姿に、正直少しビビった。
しかし、これからずっと一緒に過ごしていかなければならないことには変わりなかったので、ちょっといつもよりもテンションをあげて自己紹介をした。(笑)
見た目とは裏腹に、彼女は優しくにっこり笑って、握手を求めてきた。彼女の名前はアニカ。私はその笑顔にすっかり安心し、お互いすぐに打ち解け夕食を一緒に作ることになった。そんな時、彼女は流すようにあっさりと、こんな一言を言った。
「私はVEGANで動物製品は食べないんだけど、あなたは気にせず食べてね。」
私はこの一言にビビっときた。気にはなっていたものの、実行できていなかったVEGAN生活。このタイミングだ!と思い、チャレンジしてみようと軽い気持ちで行動に移してみることにした。
「ねえアニカ。実はね、私もVEGAN生活が気になっていたの。今日からとりあえず1週間、VEGANに挑戦してみるから食べるものとか料理とか、色々教えてよ!」
「そうなの!最高ね、私に任せて!!」
心強い返事を聞いて安心し、私のVEGAN生活お試し期間が始まった。
第三章 食卓
その日の夕飯はあった食材で麺の入ったスープを作り、卵や牛乳を使わないリンゴケーキまで一緒に作った。ダイエットのために知ったヴィーガンだったがお腹がはちきれそうになるまで食べて、満足感は十を超えていた。次の日の朝は新しいチャレンジだった。砂糖とミルクが入ったコーヒーが大好きだったけど、初めてブラックで飲んだ。雪山のてっぺんで、朝日に当たりながらアニカと飲む初めてのブラックコーヒーに、感動した。昼食や夕食には、レンズ豆をココナッツミルクに浸したものやヴィーガンウインナーとパン、乳製品をいっさい使っていないヴィーガンアイスクリーム。じゃがいもピーナッツバターにアボカドトースト。アニカは一週間の間に、沢山のヴィーガン食アイデアを教えてくれた。今まで知っていたけど食べてこなかったものや、名前さえ聞いたことがなかった食品などが沢山あった。そして、それらは全て簡単に作れて、最高に最高においしかった。
その一週間で気付いたことは、
今までヴィーガンになるということは、動物製品を避けるという、何か幸福感や満足感を失うというイメージだったが、全く新しい食の世界を知って、食べることに対して、今まで以上に幸福感を感じていた。
それに、私が大好きでずっと食べていたものも、簡単にヴィーガンに置き変えることができて、あまりの簡単さに驚いた。
第三章 ヴィーガンになると決めた日
「色々教えてくれてありがとう!意外と簡単で、朝起きた時から一日のエネルギー量が圧倒的に増えたよ!」
「そんなに悪くもないでしょ。私も唯乃の助けができて嬉しいわ。」
「ところでアニカは、VEGANになってからどれくらいが経つの?」
「そうね、私は動物愛護の人のスピーチを生で聞いてVEGANになったあの日から、もう四年が経つかな。」
私は、この四年間という数字に驚いたが、私にもできないことではないと、その時には思っていた。ただ、この段階ではヴィーガンになる目的がただのダイエットという事だったので、この先一生この食生活でいこうという決意はしていなかった。しかし、アニカを完全ヴィーガンにした、その動物愛護の人のスピーチが聞いてみたくて、YOUTUBEにのっていた彼の一時間にわたるスピーチを見た。
私はこのスピーチを見終えた時、完全にヴィーガンに対する見方が変わっていた。私たちと同じ感情を持ち、苦しみや痛みを持つ罪のない動物たちが、声が無く反発できないという理由だけで毎日のように残虐されている。
これを知り、私は畜産業に起こっている事実を調べ始めた。すると、言葉がでないような信じたくない残酷な動画を目の当たりにした。それは、人間が食べるための肉や動物製品を作り出すために、人間が暴力や機械を使って動物たちを次々に殺していくという動画だった。それは今も世界中で起こっている事実だ。
私はこれを見た後、動物製品を買う事でそれらに貢献していたんだと気づき、ヴィーガンになろうと決意した。
実際にヴィーガンお試し期間で、動物製品を食べないという事はすごく簡単で、自分にも沢山のメリットがあるという事を知り、それらは必要不可欠ではない残酷な死だと知った。
という事から、ダイエットという側面からヴィーガンを知りお試しをした私は、その後動物に起こっている事実を知って完全にヴィーガンという生活を送ることに決めたのだ。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございます。最後に私の率直な思いを書きます。
正直な話をすると、日本に帰ってきた今、カナダにいた時よりはヴィーガン生活に多少の難しさを感じることもあります。しかし今、大豆から作られた肉や植物性のミルクなど動物製品に代わる植物由来の食品もどんどん増えてきて、明らかにヴィーガンという価値観が広まりつつあるそうです。私もまだ勉強の途中だけど、今知っていることを発信することはできます。そして、アニカがヴィーガンであるというだけで私に大きな影響を与えたように、「唯乃を見て動物製品を減らした」あるいは「やめた」という友達がいて、一人の力は大きいという事を知りました。だからもしあなたが、
「自分がしたところで変わらない。」と思うのならば、私は
「絶対にそんなことはないと思うよ。」と返したいです。それに、完全に動物製品をとらないという事にこだわって完全に辞めてしまうよりも、少しづつ減らしていく事が大切だと思っています。一人一人が今起こっている現状を知って、買い物や外食など、何か選択をする時に意識をするだけで大きく世界は変わっていくと思います。
私は今回、個人の健康についてと、動物問題からの側面にフォーカスして書きましたが、実際にヴィーガンになることで、地球温暖化の改善や世界の飢餓が減るという事実があります。
次回からも、自分が学んだことを自分なりに書いてシェアしていけたらなあ、と思っているのでまた読んでいただけたら嬉しいです。
長い文章、最後まで読んでいただいてありがとうございます。
もう一度、私は、人それぞれ考え方はあるし、全く自分の価値観を押し付けようと思っているわけではありません。ですが、私も今までこれらの事を知らなかったことで、もっと早くに知りたかったと思うので、私が書くnoteが、ヴィーガンという価値観を知るためのツールになればと願っています。
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