写真展出展のドキドキは、まるで恋をしているようだ?! ~後編~
「この時この瞬間に恋をする!」
フォトグラファーのYui Mitukiです。
前回は、写真展出展までのお話でしたが、今回は、展示会場でお会いした方達のエピソードです。
写真を撮ることも好きですが、展示会場では、色々な方のドラマを感じるのも、また、楽しみの1つです。
もし、よろしければ、前回の記事もこちらでご覧ください。
https://note.com/yuimituki/n/ne5b9590e3c62
作品設営時の楽しみ
写真展は、作品を参加者の方と飾るのも楽しみの1つです。
2019年のテーマは「時」でした。
その、会場には「時」にまつわる作品が床にずらりと並べらていました。
そこで、参加者の方と、お互いの作品について語らっている時間は、至福の時間です( *´艸`)
何故なら、全員が常に在廊(展示会場にいること)する訳ではないので、今なら、その作品について、その方がどういう思いでその作品を作られているのか、お話を伺えるからです。
そして、この設営は、毎度トラブルがつきもです(;'∀')
それは、作品を壁に等間隔に並べるのですが、展示会場が広く、作品も多い、そして、縦位置、横位置の作品が混合しており、並べる間隔の計算を間違えてしまうと、等間隔が結構悲惨なことになり、初めからやり直しになります(*_*)
ただ、参加者みんな、作品を綺麗に並べたいので、再度みんなで力を合わせてやり直します!!
怒る人もいなく、「もう1っ回やるか~!!」な感じです(^^)/
設営中の交流では、色々な方と仲良くなれるチャンスなので、トラブルがあっても、好き時間です。
最後にそれぞれの、フォトグラファー名、タイトルのキャプションと付け、設営完了です!!
在廊中の参加者の気持ち
写真展2週間前から在廊中は、色々な気持ちが湧きます。
私は、作品の色味が独特なため、自分の作品を観た方は、どう思っているのだろう。変だと思われないかな。立ち止まって観てくださる方は、いるのだろうか。そればかり気になってしょうがなかったです。
ただ、どんな気持ちであっても、やっぱり自分の作品は大好きです。
また、他の参加者も、同じような気持ちだったように見受けられました。
この、写真展では、先生方からの表彰と、オーディエンス賞(来場者投票)、各スポンサー賞がありました。
わたしが、在廊中にソファーで、ぼーーとしていると、参加者の方が隣に座り、何気なく会話をしたのですが、他の作品と比べて不安を口にされている方や、落ち着きなくそわそわしている方がいらしたからです。
みんなそれぞれの不安があるんだな~と感じた瞬間でした。
わたしが、賞を狙わなかった理由
私も、第1回目(2018年)は賞を狙いました。
落ちるとそれなりに、落胆はしますが、そこで得た学びは多く、また、多くの人に、作品を観ていただきたいという気持ちをいっぱい感じた写真展でした。
ただ、2019年は、色々あり、約1年ぶりの写真撮影でした。
それだけの期間が空いたこともあり、写真展に出展するのも、躊躇いを感じた写真展でした。それでも、参加した理由は、作品をまた、多くの方に観ていただきたいのも、勿論ですが、
そこで、私は、今、自分が何を感じ、何を表現したいか?
ただ、それだけを知りたいという欲求に素直に従ってみようと思い、
出展を決意しました。
そして、賞を狙うことを、辞めようと思いました。
賞を狙うと、その先生方や、来場者様が好きそうな作品をどうしても、考えてしまいます。
そうすると、本当に作りたい作品や、今後の方向性について、分からなくなってしまうなと、前回の出展で学びました。
写真展に出展した決意や、賞を狙うことを辞めたことによって、在廊中の不安が徐々に薄らいできました。
そこで、あることに気づきました。
写真展でストリートミュージシャンの気持ちになった
在廊中は、前述したように不安まみれでした(^^;
けれども、周りの方の作品を観ているだけで楽しいな~とう気持ちもありました。
私も、こんな風に撮ってみようかな~と感じていました。
そして、ふと思ったのですが、金子みすゞさんのこの言葉を思い出しました。
“みんなちがってみんないい“
がしっくりくる写真展だな~としみじみ思いました。
そんな時に、自分の作品を立ち止まって観てくださる方に出会いました
その姿を見て、ドキドキです!!!
その方の視線から、その人が何かを感じてくださっていることが、その方の背中から伝わり、私は、凄く嬉しかった。じーんとし暖かさを胸に感じました。
そして、立ち止まってみてくださる方を、見ることができた、この瞬間には、感謝です!!
本当に嬉しいんです。
そして、この瞬間に出会えたのは、1ヶ月間頑張ったご褒美だな~と思いました。
この感じは、前回も感じました。
そして、この嬉しさをもっともっと感じたいと思い、どんな不安とプレッシャーを感じても、その感情と共に、また、出展したいという思いに駆られながら、今回も作品を作っていたことを思い出しました。
そんな、思いを感じていると、ストリートミュージシャンの気持ちはこんな感じなのかなと思いました。
実際にストリートミュージシャンの方とお話しをしたことが、あるわけではないのですが、素通りする方が多々いる中で、立ち止まって、自分の歌を聴いている人をみると、きっと嬉しい気持ちなんだろうな~と思いました。
受賞者発表
写真展が終わり、1ヵ月後に交流パーティーがありました。
そちらで、受賞者が発表されました。
その、受賞者の中には、在廊中にソファーで何気なくお話した方が2名がいらっしゃました。
受賞されたその2人には、まるで自分のことのように嬉しかったです。
その方たちの、不安でそわそわしていた姿を見ていたので、本当に受賞されて良かったなと思いました。
また、受賞者された方の中には、私の作品をじっくり観て下さった(その会場で2、3回戻って観てくださいました。)方も入っていたので、それにも、びっくりしたのと、ちょっと嬉しかったです。
交流パーティーは、終わるのが名残惜しく、お店の前と、渋谷駅でみんなで、だらだらしていました(笑)
写真展に参加してみたい方へ
今回の写真展は、本当に学びが多く、よく自分の感情が動いた写真展だったなと思いました。
昨今の状況をみると次回の写真展がいつになるか分からないですが、
次回も挑戦してみようと思います。
また、少しでも写真展出展に興味がある方は、是非参加されることをお勧めします。
何故かというと、写真の先生方から、
「写真は、写真展に出展すると上手くなるよ」
とアドバイスをいただきました。
写真は画面上だけでは全部は分からないです。
実際に2L~A4サイズに印刷して、よく見ることによって、ブレていないか、レタッチされ実際の色味、被写体の大きさや、バランス、全体の雰囲気等々
確認することが実は多々あり、それが、成長につながっていきます。
それを丁寧に心掛けることを覚えるのが、写真展の醍醐味だと思います。
また、写真展に出展することによって、私のように色々な気持ちが湧くことを大事にして欲しいという気持ちもあったと思います。
写真展出展の恥ずかしさや、緊張、不安は、とてつもなくあると思います。
その気持ちは、必ず自分が撮った作品達が支えてくれると思います。
その作品を制作している間は、確かに不安ですが、それと同時に沢山の「好き」を込めていると思います。
それが、作品にも伝わって最後、あなたに「賜物」を残してくれると思います。
それを、自分の心でじっくりと受け止めてられたら、心がいままでより豊かな気持ちになれると思います。
今回は、前回よりも写真展につい、熱く?いや暑苦しく(笑)書き綴ってみました。
書き綴っていて、とても懐かしい気持ちになり、作品を作り続けたい気持ちが湧きました。
最後まで長文を読んで下さり、ありがとうございました。
読者様にとって、温かな気持ちが湧く1日になりますように。