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【子育てvol.2】弱くて優しい男の子は、この先どう育つのだろう…

「ママ、悲しいことがあったの?」

私の顔をのぞきこみながら
心配そうに聞いてきたのは、3歳の長男。

「ん?なんのことだろう?」

あ、そういえばさっき目薬をさしたんだった。

「この涙のこと?
これは、目薬をさしただけだから
悲しくて泣いてるわけじゃないよ~(笑)」

そう言うと、ほっとした顔で
「そうかぁ、ママが悲しいんじゃなくてよかった♪」

なんて素敵なことを言ってくれるんだ…
そんな繊細な感情を出せるようになったんだなぁ…

と、うれしいやら感慨深いやらで
「大好き!!!」と、ぎゅっと抱きしめました。


男の子は、言葉で気持ちを伝えるのが苦手

これを何かの本で見たことがあります。

そこで私は、長男と過ごすときに

「壊れちゃって悲しい気持ちだったね」
「パズルができて嬉しかったね!」

こんな感じで、
気持ちを言葉に出すことを意識していました。

だから、長男が私の様子を見て
気持ちを代弁してくれたのが
余計に嬉しかったのです。

うちの長男は、優しいです。底なしに。
でも、めちゃくちゃ打たれ弱いのです。

今回は、そんな長男の育て方について
悩んでいる我が家のお話しです。

すぐに泣く長男


年々打たれ弱くなっている気がする、3歳の長男。

2歳の頃は、怒られているのが分かっておらず、
笑ってばかりで話が通じないのが悩みでした。

でも現在は、怒る前の段階で
「ママ!怒ったらダメでしょ!!」と
ぽろぽろ泣き出してしまいます…

こちらも怒り方は気を付けているつもりです。

いきなり怒りのボルテージを上げるのではなく、
レベル0「自分で気付こう」からスタートします。

例えば、朝トイレに行ったあと
なかなか着替えをしないとき。

トイレを出て、パンツも履かずに
目に入ったおもちゃで遊びだしてしまった長男。
「あれー?今は何する時間だっけー?」
と、声をかけると…

泣きます。

えーーー…泣くの早くない?

「ママ怒ってないから!大丈夫だから!」
とフォローしても、
彼の中でパニックが始まっているので
全く聞く耳を持たず。

「いや、打たれ弱すぎるでしょう!」

保育園では泣かないらしい


こんな打たれ弱いのに、
保育園でやっていけているのか…

心配になりながら迎えた、保育参観日。

親の心配をよそに、案外元気いっぱいで
楽しそうにやっています。

早生まれなので、他の子より小さい長男は
弟キャラでみんなに可愛がられている様子。(笑)

親と先生の面談の際も、
「長男くんは、みんなから可愛がられいて、
お友達ともめたことは一度もありません!」
と…

家ではすぐに泣いちゃうんです…と先生に言うと、
園では、先生に注意されても
泣き出したことはない
とのこと。

「うーん…私が怖いのかな?(笑)」

コミュ力は高い


打たれ弱いですが、
引っ込み思案というわけではないのです。


犬が好きな長男は、
わんちゃんとお散歩をしている人を見つけると
「こんにちはー!さわっていいですか?」
と、自ら声をかけます

なかなかコワモテ?な男性の場合でも
同じように声をかけるので、
母は内心ドキドキしてしまいます(笑)

また、引っ越しの関係で
保育園を2回転園していますが、
一度も行きしぶりをしたことがありません。

どの園でも先生に
「びっくりするくらいなじんでいます」
と、お褒めいただきました。


家族で公園に行っても、
知らない子といつの間にか仲良くなっています


「コミュ力お化け」と呼んでいます。

我慢していると知った日


「僕、〇〇くんキライなんだぁ」

突然、長男の口から発せられたパワーワード。
誰かのことをキライと言ったことがなかったので…

しかもその子は、入園当初から仲良くしていると
先生やお母さんから聞いていたので、
なおさらびっくり。

なんでも、長男が遊んでいたおもちゃを
勝手に持って行ってしまうらしいのです。

その子からしたら、そうやって
じゃれあっているだけなのかもしれません。

でも、長男は小さいころから、
・貸してほしい時には「貸して」って言おうね
・お友達が遊んでいるときは「じゅんばんこ」だよ

こう言って育ててきました。

彼の中で、おもちゃを勝手に持っていかれることは
「言われていたことと違う」となっているのでしょう。

でも、その子に「やめて」と言ったり
そうなったことを先生に言ったりは
していないらしいのです。

「ああ、だからケンカにならないのか」

この時、長男が保育園で
自分なりに我慢をしているのがわかりました。

でも、その我慢は
「自分の気持ちをおさえる」だけになっていて、
きっとしんどかったのでしょう。


私は、いやだと思ったら、
「やめてほしい」
「いやな気持ちになる」

と、伝えるようアドバイスしました。

仲直りできたのかな


それから数日、
「僕、〇〇くんすき~!」
と、保育園の帰り道で教えてくれました。

「よっっっしゃ!!!」
とガッツポーズしたい気持ちをおさえて、

「え~、よかったじゃん!」
と、何があったのか話を聞きました。


何度か「今日もおもちゃとられた」
ということはあったみたいですが、
「やめてほしい」と伝えるうちに、

先生も気づいて話し合ったりして
いい感じに収まったみたいです。

「今日は〇〇くんと一緒に走ってたら
転んじゃったの。でも、おもしろかった!」

最近ではこんな風に言っています。

どう成長するのが正解なのか


子育てに正解はないと言いますが、
無謀にもその正解に近づけようとするのが親心。

「優しくて、みんなから愛される子」
そう育ってほしいと思い、長男の名前を決めました。

でも、優しいっていうのは、
自分の気持ちを我慢することじゃないし
全部を許すってことでもないし…

いやなことがあっても、怒るんじゃなくて
自分の気持ちを伝えて、
相手の気持ちを聞いてあげられる

それができるのが「優しい子」なのかな。

されるがままじゃなくて、自分の気持ちを
はっきり伝えられる子に育ってほしい。

お友達の意見をちゃんと聞いて、
そんな考え方もあるんだと知ってもらいたい。

そして、そんな価値観を共有できる
素敵なお友達に、これから出会えますように。

おわりに


家では本当に泣き虫な長男。

打たれ強くするためには
厳しくしたほうがいいのかなと
思ったりもしました。


でも、やっぱり家庭は
自分を100%さらけ出せて、
甘えてもいい場所であってほしい

もちろん、生活リズムや命に係わることは
めちゃくちゃ厳しく伝えますが(笑)


これから習い事や学校生活で、
厳しいこともいやな思いもたくさんすると思います。


でも、そんなときでも
子どもの心の居場所を、私たちがつくっておきたいです。

「パパとママは僕の味方」

いつまでもこのポジションは死守しよう。

そんな感じでいこうと決めた、我が家なのでした。




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