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「どうにかして探してほしいんです、九尾の狐を」
源探偵事務所に舞い込んだその依頼は、世間を騒がす連続神隠し事件とも関係があるようで…?
調査に乗り出した探偵事務所一行が出会ったの…
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#狼男
星芒鬼譚5「ビジネスチャンス、きちゃったかも」
イギリスの郊外にある、屋敷の二階。
黒いドレスをまとった淑女が、ティータイムを楽しもうとしていた。
窓際の小さなテーブルにはケーキスタンドが置かれ、その上にはスコーンが並べられている。
淑女は頬杖をつき、満足そうにそれを眺めている。
「さあ、紅茶が入りましたよ」
執事然とした大男が、ソーサーにのったティーカップをテーブルに置いた。
ふわっとフルーティーな香りが漂う。
「うん、ありがと。今日は
星芒鬼譚7「例の連続失踪事件。あれを解決しちゃおーってこと」
空港は、今日もさまざまな人種が行き交っている。
入国ゲートを抜けた先には、和風のお土産屋にカフェ、寿司屋におでん屋…と多彩な店が軒をつらねていた。
アマニータは11時間ものフライトで固まった体を伸ばすように、大きく伸びをした。
「来たわ~日本!イエーイ!ピースピース!ほら、写真!!」
その後ろに、大きな荷物を持たされたフランケンとマルコが続く。
これだけ、ある意味混沌とした空間であれば、彼らの