浮上して欲しいと願った人生は、深海のように暗く先が見えない
教えて欲しい事があった。
悲しい事や苦しい気持ち、向き合えないほどの虚無感と脱力、死んでしまいたいと願った日の先に、一体何があるのか。
真っ暗な暗闇の先に、明かりは差し込むのだろうか。
足元だけ照らされた道は、本当に道の形をしているのか。
この気持ち全てを捨てた先に、未来は存在するのか。
誰かに教えて欲しかった。
子供の頃、思い出の中に生きているのはヴェルヌの海底二万里だ。もっとも、それを読んだのは大人になってからであるが、言葉だけはずっと知っていた。
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