n008.真ん中の黒いやつ(2014-01-15)
僕のねんど造形のスタートは
(とういか再スタートは)
作品作りからではなくて
ねんどセラピーから。
ねんどセラピーとは
アートセラピーの内の一つで
ねんど造形を通じて
セラピーを行うというもの。
このねんどたちは
2014年1月25日に
僕がはじめて「ねんどセラピー」を開催した時に
僕自身が作ったねんどたち。
参加者が作るだけではなくて
講師もねんど造形をします。
ねんどセラピーでは
何かテーマに沿って作るわけではなくて
作りたいものを、作りたいように作って
後から意味を見つけていく。
なので作っている最中に
自分でも何を作っているかは分からないのです。
そして、作った後にも分からないのですが
それをカウンセラーと話すことによって
作品にどんな考えや気持ちが現われているのか
に気づいていくのです。
この時の振り返りは
記録されてないので忘れましたが
「なぞの生き物の集まり。
真ん中の黒いやつが一番偉いのかな。」
とインスタにあげた時のコメントにこう書いてありました。
勝手に当時の自分の振り返りを想像すると…
真ん中の黒い球が自分。
黒い球は、大きな力を持っていて
人を引き付ける力がある。
そこに、いろんな個性を持った人たちが集まってくる。
という願望が現われているのではないか。
黒い球に、当時の自分がほしかった
「求心力」「人気」「統率力」が現われている。
劇団やNPO法人をやっていたけど
スタッフの統率ができなくて悩んでいた頃。
黒い球は「統率力」かな。
と、同時に、自分の中の統率をしたいと
考えているようにもみえる。
自分の中に複数のキャラクターを感じていて
それをどう統率していけばいいのか?
真ん中の黒い球が統率する自分。
周りが各キャラクター。
黒い球の周りにいる
いろいろな色や形のユニークなものは
なんとか扱えるようになっているキャラクター。
はしっこにある緑色の草みたいなやつとか
ただの白いかたまりは
未知の自分。
まだ自分が扱うことができないけど
存在を感じるもの。
というのを感じ取れます。