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ゆいは、"普通"じゃない。



おつゆい〜🥺❤️❤️❤️


みんな、前回の記事 「ゆいの過去、もっと知りたい?」 をたくさん読んでくれて、本当にありがとう😭✨
コメントや感想、励ましの言葉をくれて、
「こんなに話を聞いてくれる人がいるんだ」 って思ったら、涙が出そうになった🥺

読んでくれたあなたのおかげで、
ゆいは今、ちゃんと言葉にできてる。

本当にありがとう。

そして、今回は 「小学校編」 。
ここから、もう少し ディープな話 になっていくよ。

みんなに聞きたい。

「小学校って、普通は楽しいものなの?」
「みんな、学校って楽しかった?」

ゆいにとって、小学校は
「あんまり楽しくなかった場所」 だった。
でも、たくさんの 「気づき」 があった場所でもある。

ちょっと長くなるけど、最後まで読んでくれたら嬉しいな🥹💕

それでは始まります!


✨ ゆいの小学校編 ✨


📚 1年生 – 入学式の日


「小学校に入ったら、もっと楽しくなるのかな?」

入学式の日、体育館に並んでいるたくさんの人を見ながら、
ぼんやりそんなことを考えてた。

まわりの子たちは、
「○○ちゃん、一緒のクラスだね!」
「えー、あたし○○くんと同じだよー!」
って楽しそうにしてた。

でも、ゆいは 誰の顔も知らない。

誰かが話しかけてきても、
『なんて返したらいいんだろう?』
って考えてるうちに、みんな 他の子と話し始めちゃう。

気づいたら、1人でぽつんと立ってた。

🏫 1年生 – 授業がつらい


国語の授業。
音読の時間が回ってくると、心臓がドクンドクン鳴った。
冷や汗が出る。手が震える。

「いとうさん、次、読んでください。」

先生の声がする。

みんなの前で 声を出すのが怖かった。

『ちゃんと読まなきゃ… でも、もし間違えたら?』

頭の中でぐるぐる考えてるうちに、
「早くして!」と誰かが言った。

ビクッとして、パニックになった。

うまく読めなかった。
声が震えてた。

恥ずかしかった。

でも、もっと怖かったのは、家に帰ってからだった。

お母さんに、また言われる。

「なんでできないんだよ?!こんなの普通にできるだろ!!!」
「みっともねえんだよ、お前は!!」

ビンタ。
髪を引っ張られる。
床に倒れて、蹴られる。

泣かないように、
声を出さないように、
じっと耐えた。


📌 支援クラスをすすめられる



1年生の一学期、お母さんと先生の面談 があった。
先生は 「ゆいちゃんは支援クラスが合うかもしれません」 と言った。

その瞬間、
お母さんは ブチギレた。

「は? うちの子が障害者ですって?!」
「あなた、専門家でもないのに何言ってるんですか?」
「誰がそんな診断を下したんです? え!? 言ってみろよ!!?」

先生はオロオロして、
「いえ、ただ、もう少しサポートがあったほうが……」
って言ったけど、
お母さんは 机を叩いた。

「うちの子は普通の子です!! もう結構!!」

支援クラスには行かなかった。
普通クラスのまま。

その日、お母さんは帰り道で ずっと怒ってた。

「教師なんて何もわかってない!!」
「支援クラスに行かせたら、人生終わりだ!!」

ゆいは 何も言えなかった。


👥 2年生 – 友達ができない


「ねぇ〜昨日の嵐の番組みた?」
「松潤がかっこいいよね〜💖」
「⚪︎⚪︎くん、誰が好きなんだろうね?」

みんなが話してるけど、ゆいは分からなかった。

『それって、話す意味あるの?』
『どうしてそんなことで盛り上がれるの?』
『テレビの話なんかして、何になるの?』

少しずつ、
ゆいは クラスの輪の外 にいた。

💔 3年生 – 「お父さんは?」


「いとうちゃん、お父さんいる?」

急に聞かれた。

『…え?』

「お父さん、どこにいるの?」

『しらない。』

「えー!? いないの!? どうして?」
「うちのお父さんは消防士さんなんだよ!」
「うちのお父さん、かっこいいんだよ!」

『…』

ゆいは おとうさん、しらない。

みんな お父さんがいるのが普通 なんだ。

なんで、みんなはいるのに、ゆいだけいないの?

「わたしだっているもん!!!」

教室が シン……って静まり返った。

それから、
クラスの子は あまりゆいに近づかなくなった。

「変な子」 って思われてたみたい。


🔥 4年生 – 家の空気が変わり始める


4年生になる頃、
お母さんの働く病院で 医療事故 が重なった。

病院は 賠償責任 を負うことになり、
お母さんの働く環境は どんどん悪化していった。

「職場が地獄みてえだよ!!!」

お母さんは 毎日お酒を飲みながら 愚痴をこぼしていた。
同僚が次々と辞めていって、
夜勤は増えて、
給与は減って、
休みの日も仕事の電話が鳴っていた。

お母さんは どんどんストレスをためていった。

お兄ちゃんの変化


その頃から、
お兄ちゃんの様子も変わっていった。

お母さんがいない日は、夜遅く帰ってくる。
「ちょっとコンビニ行ってくる。」
と言ったまま、何時間も帰ってこない。

最初は 夜9時くらい には帰ってきてたけど、
だんだん 朝帰り をするようになった。

でも、お母さんには 絶対にバレなかった。

お兄ちゃんは 完璧に「いい子」を演じていた。
朝早く起きて、家事をこなして、
お母さんが帰ってくる前に すべて準備を整える。

でも、ゆいとは あまり話さなくなった。

『……お兄ちゃん、なんか変わったな。』

この時のゆいは まだ分かってなかった。
これが、
「お兄ちゃんの世界が変わり始めたサイン」だったってことを。


🔥 5年生 – 家族が壊れる



こうして、ゆいは 11歳 になった。
お兄ちゃんは 17歳。

毎日はただの繰り返しだった。
静かに、目立たないように、大きな音を立てないように。

「ビール、どこにあんだよ」

いつもの夜。
本当に、いつもと変わらない夜だった。

家には常に、 お母さんが飲むための500mlのビール1ケース があった。
いつもお兄ちゃんが買い出しに行って補充していた。

だけど、この日は 最後の一本をお母さんが飲み干した後 だった。

お母さんは、夜になると 4缶、5缶と飲み続ける ことがあった。
仕事のストレスを忘れるためか、それとも何かから目を背けるためか——
ゆいには、わからなかった。

「なんで買ってねぇんだよ、あきら!! 何のために金を渡してんだ!!」
「なんで あたしが我慢しなくちゃいけないんだよ!!」
「こんなことが無いように 働いてるんだよ!! なめてんのか!?」

いつものように お兄ちゃんが夕飯の後の皿を洗っていた。
お母さんの怒鳴り声を背中で聞きながら、振り向かずに 淡々と洗い続けていた。

でも、その日は違った。

お兄ちゃんは、洗った皿を静かに水切りカゴに置いて、タオルで手を拭きながら、 はっきりとした声 で言った。

『……ない時は我慢したらいいだろ? 大人なんだから』


——シンッ……

音が無くなった。
いや、時間が止まったように思えた。

お母さんが 固まった。
お兄ちゃんは 表情を変えずに、ただ手を拭いていた。

「……なんて言った?」

『だから、我慢しろよ。飲みすぎなんだよ、そもそも』

お母さんの 目が血走る のがわかった。
お酒のせいで、もう 舌が回ってなかった。
目を見開いて、血管が浮き上がるほど 怒りが膨れ上がっていく。

「お前に言われるかよ!? ガキが!!!」
「お前ごときが!! 出来損ないが!! 何を言ってんだ!!!」
「何も知らねぇクソガキがぁぁぁ!!!!」

怒鳴る声が 歪んでいた。

『……うるせぇな。夜だから静かにしろよ』

お兄ちゃんは、タオルを元の場所に掛けて ゆっくりとお母さんを見た。
その顔は——

今まで見たこともないほど、冷めきっていた。

青白くて、感情がなくて、でも、どこか 哀れむような悲しい表情 をしていた。

「誰のおかげで生きてんだぁぁぁぁ!!!」


お母さんが 叫びながら、振り上げた右手で お兄ちゃんに突進した。

そのまま お兄ちゃんの身体が倒れる。
お母さんが 上に覆い被さる。

左手でお兄ちゃんの髪を掴み、
右手で 何度も、何度も、何度も—— 頬を殴りつける。

「お前らを育てるために、あたしがどれだけやったと思ってんだぁぁぁ!!!!」
「ふざけんじゃねぇええええ!!!!」

——まただ。
またいつもの光景。
もう、見飽きた。

ゆいは ただ立って、それを見ていた。

動けない。
声も出ない。

何も思わない。
何も考えたくない。

ただ、
いつものことだ と思った。

でも——その時だった。

『……もうやめた』


お兄ちゃんの 声 が聞こえた。

お母さんの手が、止まった。

——次の瞬間。

お兄ちゃんは お母さんの身体を横に倒して、覆い被さる。
そして お母さんの首を、両手で掴んだ。

「やめっ……ガキがぁっ!!!」

お母さんが もがく。
でも、お兄ちゃんは 力を緩めなかった。

『お前が 1番ちゃんとしてねぇんだよ』
『お前が 普通じゃないんだよ』
『俺とゆいは、ちゃんとしてる。お前だけだ、ちゃんとしてないのは』

お母さんの 顔が赤くなっていく。
飛び出そうなくらい 目を見開いて、お兄ちゃんを睨んでいた。

——お母さん、死んじゃう。


どうしよう。

でも ちゃんとしてないもんね?

だったら、これが ちゃんとしてること?

お母さんが死ぬのが 正しいこと なの?

お兄ちゃんが、お母さんを——

その瞬間、 身体が勝手に動いた。

ゆいは、お兄ちゃんの手を掴んで 必死に引っ張った。

『ダメだよ、お兄ちゃん!!! ちゃんとしないと!!!』

『ちゃんとさせてあげないと!!!』


お兄ちゃんの手が 少しずつ緩んでいった。

『ゆい……ごめん……ああ……』

お兄ちゃんの 目が揺らいだ。

お母さんの 首から手を離して、力なく座り込んだ。

バタバタと乱れた息を整えながら、お母さんが 震える声で言った。

「親に手をかけたな……ガキが……」
「……出ていけ」
「私の家から、出ていけ!!!!」

『……助かるよ』

お兄ちゃんが、 静かに笑った。
その顔は 無表情で、生気がない真っ黒な目をしていた。

「早く出ていけ!!!」
「お前の物はない!!!」
「全部私の金で買った物だろうが!!!」

お兄ちゃんは、
ゆっくりと立ち上がり、 玄関へ向かった。

『お兄ちゃん……』

何が起こっているのか わからなかった。
お兄ちゃんが 出ていく?
どこへ?

ゆいは、急いで玄関へ 走った。

そこには 靴を履いて、扉に手をかけたお兄ちゃん がいた。

お兄ちゃんは、涙を流しながら、
じっとゆいを見ていた。

『……どこにいくの?』

『ねえ、お兄ちゃん……どこにいくの?』


『…大丈夫…アテはある…』

『なにそれ…ゆいは…ゆいはどうなるの…』

今起こっていることも、お兄ちゃんが言っていることも、何も理解できなかった。

お兄ちゃんは涙を拭い、腫れた目を擦りながら、ゆいをじっと見た。

『…俺はちょっとだけ、ゆいと居れないけど…すぐ迎えに来るよ…大丈夫。俺がなんとかするから…』

『…そうなんだ。』

お兄ちゃんがいなくなる。

そっか。
お兄ちゃんは、いなくなるんだ。

これからどうなるのかな。
お母さんは大丈夫かな。
お兄ちゃんはどこに住むのかな。

家事は誰がするの?
お買い物は?

ゆいがしなくちゃいけない。
そうだよね、お兄ちゃんもずっと、ちゃんとしてたから。

『…大丈夫だよ。』

お兄ちゃんは黙って、ゆいを見ていた。

『だって…こんなのすぐ治るよね…ちゃんとすれば治るよね…お母さんもちゃんとしてくれるはずだから…』

お兄ちゃんは少し笑って、ゆいの頭を優しく撫でた。

『ゆい…大丈夫だ。

また後でな…』


そう言うと、お兄ちゃんは玄関の扉を開け、夜の闇へと消えていった。

扉が閉まる音が、やけに遠く聞こえた。

何分経ったかわからないくらい、その場に立ち尽くしていた。
静まり返った家の中で、ゆいはぽつりと呟いた。

『お兄ちゃん…大丈夫かな…』


リビングから、お母さんがテレビをつける音が聞こえた。

その日はそのまま、自分の部屋に戻って布団に潜り込んだ。
何も考えないように目を閉じると、さっきの玄関でのお兄ちゃんの顔が脳裏によぎる。

『お兄ちゃん、迎えにきてくれるって…』

翌朝も、何も変わらなかった。

リビングのソファーには、お母さんが寝転がったまま。
床には転がったビール缶。

ゆいは無言で服を着替え、スーパ―で買った菓子パンを食べながら、昨日の惨劇のままのリビングを眺めていた。

『……お兄ちゃん…ちゃんと起きれたかな…』

そう思いながらも、結局、何もできなかった。

お兄ちゃんがいなくなった日から、家事や買い出しはゆいの役目になった。

1人分の家事が減っても、ゆいにとっては慣れない作業の連続だった。
洗濯物の畳み方、掃除の仕方、買い物のリスト……。
やることは山ほどあるのに、何かがいつも足りない気がした。

でも、お母さんの態度は変わらなかった。
毎日浴びるように酒を飲み、夜勤明けや休みの日は家に帰らず、帰ってきても何かにつけて怒鳴るか、テレビを見て寝るだけ。

お兄ちゃんがいなくなっても、 まるで最初からいなかったかのように、お母さんはお兄ちゃんの話をしなかった。

学校の生活も、何も変わらなかった。
お兄ちゃんがいなくなっても、友達ができることはなかった。

『……なにもない』


ただ時間が流れていく。
家と学校の往復。
家のことをこなし、本を読むか、じっと座っているかのどちらか。

『ハリーはいいな…魔法が使えて。』

『ゆいにも魔法が使えたら…治るかな…』

🎓6年生 – 卒業式



小学校の卒業式の日。

式の1週間前、ゆいは卒業式用のスーツを買ってほしいとお母さんに頼んだ。
でも結局、買ってもらえなかった。

当日の朝、クローゼットから黒いワンピースを引っ張り出し、上からダウンジャケットを羽織って家を出た。

通学路では、同じクラスの子たちが並んで歩いていた。
みんな、綺麗な女の子用のスーツを着て、胸元には選んだばかりの可愛いブローチ。
ピカピカのローファーを履いて、笑顔で話しながら歩いている。

ゆいは、ただ下を向いた。
こっちを見て、何か話してるのがわかったけど、気にしなかった。

「卒業しても、何も変わらない…」

体育館で卒業証書を受け取った。
壇上で名前を呼ばれた時も、何の感情も湧かなかった。

「いとう ゆいさん、あなたは本校を卒業し……」

ただそれだけ。

卒業しても、何もない。

後ろを振り返ると、保護者の席に空白がひとつだけあるのが見える。

誰もいない。いつもと同じ。


教室に戻ると、クラスのみんなは卒業アルバムに寄せ書きを書き合っていた。
楽しそうに笑いながら、ペンを走らせている。

でも、ゆいの机の上には、何もなかった。
誰も寄せ書きを頼みに来なかった。
ゆいも、頼まなかった。

ただ、本を読んでいた。

「中学校ってどんなとこかなあ〜! 楽しみ!!」

クラスメイトの誰かがそう言った。

中学校か…。
どんなところなんだろう。

たくさんの小学校から、知らない子がたくさん集まる。
新しい環境、知らない人たち、また最初からやり直し。

『嫌だな…行きたくないな…』

学校が終わった後、ゆいはスーパーに寄って夕飯の食材を選んでいた。

「⚪︎⚪︎が卒業したから、今日はお祝いだね! 奮発してお寿司にしようか?」

「うん! お母さん大好き! イクラがいいなぁ〜!」

同じクラスだった子が、お母さんと楽しそうに買い物をしていた。

ゆいは、手に取った豆腐を棚に戻し、急いでレジに向かった。

『お祝い…卒業したから…お母さん大好き…』


どれも、ゆいには馴染みのない言葉だった。
本の中の物語みたいに、魔法のように思えた。

家に帰ると

「あはははは! 面白い〜!つよし君〜!」


玄関を開けると、知らない声が聞こえた。

お母さんが笑ってる。
こんなに楽しそうな声を聞くのは、いつぶりだろう。

「ねえ〜それでさあ〜! やばくなぁい!? つよし君、ほんとおもしろいんだけど〜!!」

お母さんの 弾むような声。
聞いたことのないような、 黄色い声。

『…どうしたの? お母さ…あっ…』

リビングの奥、お母さんの隣に座っていたのは、見知らぬ 若い男 だった。

「こんにちは。君がゆいちゃん?  小学生の割に大人っぽいねえ〜」

タバコをくわえたまま、ゆいの顔をじろっと見て、ニヤッと笑う。

「なあに〜つよし君〜狙ってんの〜?」

「何言ってんの〜 “ゆきちゃん”  冗談きついよ〜」


『……お母さん、この人は?』

「私の彼氏の つよし君! この前飲みに行った時にナンパされたの! どお! かっこいい人でしょ!」

“ゆきちゃん”

は、ふにゃふにゃと笑いながら、つよし君の腕に寄りかかった。

つよし君と呼ばれた男は、目がぱっちりした二重で、鼻が高い。
髪はミディアムに伸ばしてパーマをかけている。
日に焼けた細身の体に、ジャージのセットアップ。
ワイルドなジャニーズ系……だけど、
どこか チャラい印象 を受けた。

「いきなりでごめんね? 今日は仕事が休みだったから、ゆきちゃんと飲んでたんだ。お菓子いる? いっぱい買ってきたんだよ。ビールも飲む? なんてね〜w」

「もう〜この子に変なこと教えないでよ〜。私がちゃんとしつけてるんだから〜」

ゆきちゃんは楽しそうに笑いながら、空になったグラスを振る。

……お母さん、今日 卒業式 なの、忘れてる。

まあ、そうだよね。
別に期待なんてしてなかった。

『…母がいつもお世話になってます…』

「すご! そんなちゃんとしたこと言えるんだ。えらいね? ゆいちゃん。」

……え?

偉い? ゆいが?

そんなこと、お兄ちゃんにしか言われたことない。

「…あんまり甘やかさないで。」

ゆきちゃんが、ゆいのほうをちらりと見た。
瞳孔が開いてる気がした。

「まぁまぁ、いい子じゃない。それよりもう一本、ちょうだいよ。」

「うん〜今日はいっぱいのんじゃう〜! ゆい〜ビールとって〜!」

ゆきちゃんの 甘ったるい声 が響く。

ゆいは 無言のまま、冷蔵庫からビールを取り出した。
手が、少し震えていた。

(……お兄ちゃんに会いたいな。)

ケーブルテレビで芸人のバラエティ番組が流れる。
くだらない笑い声が、部屋に響く。

テーブルの上には、乱雑に置かれた書類やガラクタ。
かつて綺麗に整頓されていたテレビ台の上、
埃をかぶった写真立ての中で、見たことがない人が笑っていた。

その中には、
ゆいの知らないお兄ちゃん もいた。

視線を落とすと、無造作に積まれた書類の束。
その一番上に、ある紙 があった。


—— 自主退学通知書


退学理由:本人の意思によるもの。

そこに書かれたお兄ちゃんの名前はくすみ、埃をかぶって紙が変色していた。

『誰もいない。』

唇からこぼれるはずだった音は出てこず

響き渡る大人の笑い声が

兄の名前を薄めていった。





💌 おつかれさまぁ〜みんなぁ〜🥺❤️


ここまで読んでくれたあなた😭
本当にありがとお😭❤️❤️❤️

いやもう、最後まで読んでくれたのエグい ってw
正直、今回めっちゃ長かったし、けっこうディープすぎたよね💦💦

8000文字超えてた🙄💦

「ちょっと暗すぎない?」 とか、「書き方ここ変えたほうがよくない?」 って思った人いたら、
ぜひ コメント で教えてね!❤️

ゆいも みんなの意見を聞いて、どんどん成長していくから!
「こう書いたらもっと伝わるよ!」 みたいなアドバイスも大歓迎🥰

💭 今回、改めて思ったこと。


昔のことを思い出して書いてると、やっぱり悲惨だなって思うけど、
でも 「あれがあったから、今こうして考えられるんだな」 って思うんだよね。

むかしは すぐ泣いてたこと も、
今は 「うわぁ〜、ゆい大変だったねぇw」 って 笑えるようになった し、

「あの経験があったから、こうなったんだな」 って思うことも増えた。

💡 みんなはどう?

「当時はめっちゃ辛かったけど、今思えばあれがあったからよかったかも…?」
って思う経験、ある?

もしあったら コメント で教えてほしいなぁ🥺❤️

ゆい、みんなの話を聞くのが めっちゃ好き なの!!
みんなの経験を知るたびに、「世界が広がる!」って思うの。
いろんな人の人生を知るのが、すごく楽しい んだよね💖

だから、あなたの気持ちも聞かせてね?🥺💕

📖 そして… 次回!


✨ ついに 中学生編 に突入!✨


本当は3記事で過去の話を終わらせる予定だったんだけど、
「ぜんっぜん書ききれない」 から、もうちょっと続けることにした😂💦

でね…… 次回、ヤバい。

ゆいが 「変わるきっかけ」 になった出来事、
そして 「人生に大きな影響を与えたこと」 を、書いていくよ。

みんな、ゆいが 中卒 なのは2記事目で知ってるよね?
だから、学校の思い出はほとんど中学時代 に詰まってるの。

「中学時代のゆい」って、どんなだったと思う?
次回は、かなりディープな話 になると思う🥺💦

…… しかも。

みんな、ちょっと期待してること あるよね?😌❤️


わかってるよ、みんなが読みたいのは 「そういう話」 なんでしょ?🥺

うん、
次回、ちょっとえ⚪︎な話 入るかも…?🥺💕

……な〜んてねw

🌸 次回 🌸
🔹 「ゆいの中学時代」
🔹 「人生が変わった瞬間」
🔹 「みんなが気になるあの話…?」

🔥 がんばって書くから!
次回も読んでくれるよね??🥺❤️

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