「しんどい」が報われた瞬間に沁みわたる、生きている実感
2日間、仕事で宮崎に行っていました。
仙台から宮崎に移動するには飛行機の乗り継ぎが必要で、合計4社の飛行機を利用することに。その分時間とお金がめちゃくちゃかかりました。
仕事というのはいわゆる商談で、内容次第ではお金と時間が溶けてしまう可能性があったわけです。
だから、その商談がどうか上手くいくように。その商談がうまく行かなくても何か爪痕を残せるように。空いた時間でビルの新規開拓をしようなど、色々と考えていたわけです。
しかし、やるべき仕事は営業だけでなく、他の企業様から受注いただいているライティングなど、他にもやるべきことはあり。飛行機の乗り継ぎの合間にも別な仕事をするなど、仕事で頭がいっぱいの二日間でした。
朝の9:30に仙台を出発し、宮崎についたのは17:00すぎ。今日は疲れたなあと力が出ず、明日に備えて少し早く寝ようと思っていました。
でも、やっぱり宮崎の空気って美味しくて気持ちよくて。季節のおかげかもしれませんが、息をたくさん吸えているような気がしました。
そんな宮崎の街を少し散策したいと思い、周辺を歩いてみると、ある一軒のカフェを発見。
飲み屋街にもオシャレなお店やカフェはいくつかありましたが、その中でも素敵なお店で、吸い込まれるように入店しました。
温かい木の雰囲気と、ほんのり香る珈琲の香りが心地よくて。席に座った瞬間に頭が思考停止して、五感が研ぎ澄まされたような感覚がありました。
「そっか、疲れてたんだなあ。」
翌日の商談のことも、今日中に終わらせなきゃいけない仕事も、返していない連絡も、全部が吹き飛んでしまったようで。一点をボーッと見つめると、視野がぼやけてきて、心地良い「無」になりました。
そこに運ばれてきたフラットホワイト。
あたたかくて、ちょっと苦くて。店内の音楽が頭に入ってくるけれど、思考の邪魔はしてこなくて。
もうこのまま一生ここにいようかな。今日すべき仕事はきっとない。
不安や疲れが身体中から消え去っていくような、そんな瞬間。それがとても心地よくて。きっとここまで、ちょっとだけど頑張ったからなんだな、と肯定できる時間でもありました。
こんなふうに、贅沢や至福の時間を増やせたらいいなとは思うものの、楽しい時間を100%にするのもきっと違うんだと思います。
「自分、頑張ったなあ」
と思える生き方をしているからこそ感じられる気持ちだと思うし、私はそれを大切にしていきたい。
生きてるってそういうことなんだろうな、きっと。
これからも無理しすぎないように、めちゃくちゃ頑張りたいなーと思います!笑