半夏生、牡蠣とカレイとミュスカデと
テラスで私はニットのカーディガンを羽織っても寒くて震えているのに、ノースリーブミニワンピでゴーカイにビールを飲むフランスのピチピチギャルが眩しくて思わずサングラスをかけるユイじょり・タモリであります。もう表現がまるで昭和の爺🕶
さて、一昨日金曜日は「半夏生(はんげしょう)」という時節なのだと、日本と西海岸のお二方から教えていただいた。恥ずかしながら、なんと読むのかもわからなければ存在も知らず。
wikipediaによれば、
農家にとっては大事な節目の日で、この日までに「畑仕事を終える」「水稲の田植えを終える」目安で、この日からから5日間は休みとする地方もある。
とのこと。
そういえば私が育った長野県松本市では、彼此20年以上前のことだけど、春と秋には田植え&稲刈り用の中間休み、冬には寒中休みなるものがあったことを思い出す。その分夏休みが短かったけど。
半夏生はタコや鯖といった海の幸をいただくらしいのだけど、まあそんなことはもちろん知らず、たまたま昨日も例のサメとか怪しすぎる方々が立っているお魚マルシェに行ったのです。金曜日はキリスト教的にお魚の日ですのでね。
ヒラメ屋??というくらい、ヒラメばかり売られている。カレイかもしれないけどまた似たようなもんだ。
また新しいお魚発見!viveと書いてある。
ちなみに奥のはエイのヒレ。
このvive、「ハチミシマ」という魚の総称らしい。
上のサイトによると、ハチミシマは「毒のあるトゲを持つスズキの類の海産魚」とのこと。
えっっ毒あり???こわこわ…。。
結局、プレイスというカレイの仲間とタラのご立派なフィレを一枚ずつ、あと私の視線を察してOtto氏が牡蠣を前菜用に3つ買ってくれた。ありがたや。
このときもし「半夏生には鯖」を知っていたら、右奥の鯖を選んだのに。
さて、魚を仕入れたところでお昼どき。
海岸沿いにはフリットリーが立ち並ぶ。
フリットリーとは簡単にいうとフライドポテト屋さん。ハンバーガーとかサンドイッチとか、多種多様な肉料理も売っている。
お腹ペコリーナな我々は、サクッとポテトランチを外で済ませることに。
ビールはマストとして、さすがにポテトだけだとアレなのでナゲットも付けたけど、1番小さなサイズでこれ。軽くマックのポテトのLサイズこえてますよ…。
左スモール、右グランドサイズ。
いやOtto氏さすがにこれは…。。
まあこれを完食できるのが流石である。私は半分が限界。
さて夜。
あんなに食べたけど不思議とお腹は空く。
ちょうど新しくできた橋の竣工式をやっていて、その様子を眺めながらテラスでアペロ。
ロゼという名のガソリンを注入したらば、調理開始。といっても、ご飯炊いて魚をムニエルにして牡蠣の殻を開けるだけだけど。
小麦粉は1キロ買うのがアレだったので、サイズの小さな片栗粉を買った。塩をして置いて水をちゃんと拭き取ったら、粉をまぶして多めの油で揚げ焼きに。
なんでもにんにくを入れたくなるおっさんなので、最初ににんにくをくちゅくちゅして油ににんにくの香りを移しておいた。
バターとレモンと最初に揚げ焼きしたニンニクでソースっぽいものを作り、仕上げにジュ。
ショットグラスの大きいバージョンみたいなのがあったので、水で濡らしてごはんの型抜き代わりにして、こんな感じで盛り付けたら完成。
せっかく晴れているし、外で頂きましょ〜〜。
ワインは「魚介といえば」のミュスカデにて。
いやわかってるんですよ。Rの付かない月、つまり5月から8月まで牡蠣は食べるなということは。
でも売ってるし、海近いしってことで、初・夏の生牡蠣。
そんな気はしていたけど、冬に食べるのと変わらない美味しさ。しかも、夏に食べるという背徳感でますます美味しく感じてしまう自分がいる…。
カレイのムニエル風は醤油をたらりしちゃったりすると、これまた最高でして。サバイバル料理でここまでできればモウ合格。
やっぱり日没の空のほうが日の出より好きだな。
ちなみに、Otto氏はお昼にあの巨大ポテトに加えメキシカノスとかいうピリ辛な肉を2枚食べて流石に胃が死んでいたらしく(そりゃそうだ)。
Otto氏用のタラは翌昼に持ち越した。
私も半分頂戴して、トマトとズッキーニのあまりとともに。
バカンスの時くらい料理しないで外で…というのが普通なのかもしれないが、地元の食材を使ってのサバイバルクッキングほど楽しいものはないと思う私なのである。
今日もまた、俺タモさんの登場🕶
グラサンとると、やっぱりミル爺。