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ようこそ秋🍂セージグリーンの新作セーター

ここ北フランス、夏はなかなか来ないのに、寒くなるのはあっという間。まばたきをしたらアラびっくり、気温10度降下レベルである。

私のようなニッター編み狂ニットラヴァー万年糸まみれにとっては、待ちに待った季節がやってきたからうれしくて。ない尻尾がフリッフリ。

この春夏は、俺との新しいプロジェクト🐶🧶にとりかかりっきりで、寝ても覚めても犬・いぬ・イッヌ。家に溢れかえる毛糸と犬服。

いくらフランス料理が美味しくとも、毎日フレンチだと不調をきたす。編み物もこれに同じで、ずっと同じ太さ&素材の糸を編んでいるとフィジカルにもメンタルにもよくない。

なので、気分転換にいくつかの作品を同時進行で編み進めることが多い。俺服をガンガン編んだ休憩時間に、ヒト服の腕を編み進めるなど。果たしてこれが休憩時間と言えるのかは神のみぞ知る。

目に見えるものが変わるだけで脳が切り替わるのと、針の太さと糸の太さ(&素材)が違うと、針を動かす手の動きとか姿勢が微妙に変わってくるんですよね。なんとなく。


そんな気分転換で、春先に編んだのは、この淡いミントグリーンのセーター。


これが出来上がる頃に目をつけていたのが、袖部分のモチーフが凝っていて素敵なPumpkin Time Sweater。インスタグラムでフォローしているフランスのデザイナーさんのもの。メインの編みがジャージー編みではないので、そこもオリジナルでいい感じ。

メリノとシルクモヘアの2本どりでGo

グリーンな気分なのかな私は。色はくすみがかった落ち着いたグリーン、セージグリーンをチョイスしてちゃっかり仕入れまでしていた。

4mm針で、Point de blé
ゲージをちゃんととりますよ
袖のモチーフ
慣れればそこまで難しくはない

編み方は私の好きなトップダウンではあるけれども、襟のリブから編み始めるのではなく、両肩のモチーフを編んでから胸上の前後身ごろを編んで、そこをベースに編み進めていくという方式。

両肩のモチーフ
両肩から目を拾って、後ろ身ごろを編む
前身ごろも同様にして編む
襟部分は目を減らすのを忘れずに!
脇下で前後の身ごろを合体させて、その後も身ごろを編み進める

なんとなく形が見えてきたところで、日本帰国などもあって一時中断。

フランスに戻り、ようやく夏がやってきた頃。俺服の毛糸が足りなくなって注文待ちをしているとき、思い出したように引っ張り出してきて、袖のモチーフを編み進めた。

毛糸がなかなか届かなくて、イライラを抑えるためにひたすら編んでいたので
めっちゃ進んだ(笑)

袖の減らし目具合が気に入らなくて、片方を解いて編み直したり、地道な気分転換は続く。

ようやく袖が終わって、襟のリブの始末
グリーン×グリーンにまみれるうちの白毛🐶

いつもパンツに合わせるように少し着丈は長めに編んでいたけれども、スカートやハイウエストのパンツに合わせてもバランスがいいように、少し短めの着丈に仕上げた。

着丈も何度も調整しなおして、ようやく決まって最後のリブ編み
THE・毛にまみれている私の図
糸始末をしたら、完成!


あとは、仕上げのブロッキング水通しをするのみ。先月新調した俺のバスタブを使わせてもらうよ!🐶

今までシンクに水を貯めてやっていて色々不便だったけど、
俺のバスタブってばすごく便利
形を整えて、平干し

平干しすることほぼ1週間。出来上がり。

壁の色と同化しそう(笑)
袖部分
レースモチーフだけどそこまで穴は空いてないので寒くない
ブロッキング後では、全然着心地が違う
しないとダメだね


そうそう、ヒト用セーターを平干ししている間にやったことといえば、もうおわかりであろう。犬用セーターである。

同じくセージの色で、我々のニットブランドMocotknitのクラシカルボンボンシリーズを編んだ。若干黄味が強いけどまあイエベブルベ混合白毛の俺には関係ないね。

白・ベージュ・グレーにつぐ4色目
商品ページはこちら
秋の自然に溶け込みそうな落ち着いた色合い
トリミング後スッキリした俺


かくして、ヒトおよび犬用のセージ&セージなグリーンセーターが出来上がったのである。

左ヒト用、右イヌ用(自明)
Wポンポン
セージファミリー


この秋は、セージグリーンなペアルックで北の街をお散歩することにしよう。

あまりに自然に溶け込みそうなのでくれぐれも見失わないように!





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ユイじょり
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