Surimi(カニカマ)でつくる、トマトクリームパスタ
おばんでーす!パリのはしっこからユイじょりがお届けしますよ。
今日はノリで作ったパスタがとても美味しかったのでそのことを書こう。
夕方、仕事休みのOtto氏とともに近所のスーパーMプリへ。8月に入るとパリから人がいなくなると前に書いたけれど、スーパーの中も閑散としている。お客さんもそうだし、在庫も。
今日訪れた店舗なんてやる気なしモード全開という感じで、肉売り場なんて全く肉が並んでいない。ちょっと在庫がある鶏肉なんて賞味期限間近どころか過ぎてるものも散見される。賞味期限は自分で決める派だけど、さすがにお肉はマジで腐ってることがあるので期限遵守する派。
お料理熱も現在低空飛行気味なので、Otto氏に買い物はほぼお任せ。いつものババオラム(ボンヌママン)とかチーズとか購入していた中に、これを見つけた。
ちょっと良い目のカニカマである。
当地ではカニカマ全般のことを「Surimi(スリミ)」と呼び、どこのスーパーでも手に入る。ニッポンのすりみ全般好きとしては、かまぼことかはんぺんとかちくわとかもそのうち出てきてくれないかなと願ってやまない。まあ無理かな(涙)
Surimiの食べ方は、このパッケージにあるようにアボカドとかレモンと合わせてマヨをつけて食べたり、サンドイッチの具にしたりするのがメジャー。我が家もOtto氏が好きで、ダイエット中(万年)のランチにはしょっちゅうこれを食べている模様。
肉系がないので、夜はこれを使って何かパスタを作ろうと思った。熟してぶよっとしかけてるトマトもあるし、トマト系だな。渡蟹のトマトクリームパスタとか食べたい。
甲殻類のトマトクリームパスタといえば、ニューカレドニアのエビ漬けな日々を思い出しながら作ったパスタ、これ美味しかったのよね。
これはラングスティーヌ、つまりはエビだけど、カニも似たようなもんだ。
そしてラングスティーヌは殻ごと使ってエキスをたーーっぷり絞り出したけど、食べる身はあまりなく。今日仕入れたこのちょっと良さげなカニカマは、こんな感じでかなりぷりっとカニカニしているので、今回はエキスではなく身を楽しむことにしよう。
しかもこれ、ラングスティーヌは殻をむくのが嫌なのか、前回は身を一切食べなかったOtto氏にももってこいではないか。
材料の覚書
【材料】(2人分)
・Surimi:1パック(150gくらい)、飾り用を少し残して他はソースに使う
・オレンジパプリカ:半分
・にんにく:大きめひとかけ
・たまねぎ:1/2個
・鷹の爪:1本
・完熟トマト:1.5個。湯むきしておく。
・トマトピューレ:1箱(200g)
・砂糖:ひとつまみ
・昆布茶:小さじ1
・生クリーム:100cc〜150cc。
・スパゲッティ:160gくらい
・レモン、黒胡椒
オレンジパプリカは、甘味要員として入れてみることにした。トマトの酸味と合うかなと思って。
それではスタート!
にんにくをみじんぎりにして、鷹の爪とともにオリーブオイルでくちゅくちゅ。この光景を見るとどうしたってPATAさんを思い出す。師匠お元気かなあ。
にんにくの香りが出てきたら玉ねぎも入れて火を通し、さらにパプリカ投入。
パプリカがしんなりしてきたら、トマトピューレを入れ、湯むきしたトマトをストレス解消握り潰しプシャー!
これで10分くらい蓋をして煮込む。
水分が減って鍋底が軽く見えるくらいになったら、生クリームを準備!
生クリームを入れて、昆布茶ファサー、ソース用のスリミを適当に割いて投入しましょ。
複数コンロがある方は同時進行でパスタを茹でていただき、我が家の場合はここで火元をパスタ茹で用に譲ろう。ちょっと硬めくらいで茹であげてソースに加え、茹で汁もおたま2杯くらい加えて和える。
アルデンテは私用なのでまず私の分をよそいつつ、ふにゃふにゃパスタがお好みの仏人Otto氏用は引き続き火を通し続けて完成。
飾り用のスリミとシブレット2本シュッ、レモンを添えて、黒胡椒をごりごりしたら、ア・ターブル!
最近多用している「シブレット2本シュッ」、カレーよりもパスタのほうが相性いいな。
これはですねえ・・・カニカマで作ったの!?と言われたら驚くくらいの美味しさ。身たっぷりなおかげでエキスは補われておる。
クリームが途中で重くなってくるので追いレモンはマスト。でもとても美味しい。
相変わらずチーズをどちゃのせするOtto氏。
「スリミは冷たい状態でしか食べたことがない」と仰せらる氏も、「Pas mal du tout!」(まったくもって悪くない=めっちゃUmma)といって平らげてくれた。
以上、庶民の味方、スリミを使った一皿でございました!
コスパも考慮すると星3つ!!
なんだか癖になると評判のアイコン。
相棒不在なのが気になって、今日は俺もイラストになりましたよ。