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追憶のバスク・ピペラードと、ナスのキャビア

カイショ!!ユイじょりだよ。

今日は、ヘキサゴン型をしたフランス本土の中でも、左下あたりのバスク地方がテーマ。バスク語で「こんにちは」「Kaixo(カイショ)」っていうらしいよ。
・・・と、ここまで日本のパリのケイチェルおじたんを模倣したのはおわかりだね。


バスク地方とは、フランスとスペインとの大西洋側の国境地帯。フレンチバスクとスペインバスクが存在する。バスクチーズケーキって一時期日本で流行ったっぽいよね?あのバスクだよ。

この記事に割と詳しく書いているのでよかったら。

フランスの地方で何度もリピートしているのは、いつもの北を除くとブルゴーニュかバスクかってくらい、我が家の偏愛地域、バスク地方。

最近知ったのだけど、Otto氏がバスクを愛しているのは、どうやらバスク地方がベルメール(義母)側のご先祖の出身だかららしい。ちなみにお会いすることなく亡くなってしまった義父は元を辿るとオランダ系なんですって。どおりででかくてゴツいわけだ・・・と、妙に納得。


さて、きっかけは今週の火曜日。マルシェを例のごとくブラブラしていた俺🐶と私。こちらのマルシェって、食べ物(野菜とか肉とか魚)だけじゃなく、衣料品や生活雑貨、家具とか絨毯!?みたいなものまで売っていることがある。

たまに棚落ちの本なんかも安く売っていて、ふと通りかかった際、こんな本を発見してしまった。バスク料理の本、その名も「Cuisine Basque」

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フランスでよくあるビジュアル重視の写真集的大きさで、俺の体重くらいある重量級の本。ちょこっと中をめくったら、美しいバスクの景色とか胃が飛び出そうになる美味しそうなバスクの魚介&肉料理がずらりお目見え。

プライス、29ユーロが10ユーロ。まるっと大体7割オフ。
2018年発行だからそんな古くもない。こりゃ買うっきゃない。

普段私はめったに衝動買いをしないけれど、本と食材は衝動買いを許すことにしている。大切な頭と舌の財産になるのでね、きっと。


こういう写真集的なレシピ本はあまり買ったことがなかったけど、眺めるだけで大西洋に面したバスクの街の風景が目の前に蘇ってくる。

料理もしかり。バイヨンヌで食べたイカ美味しかったな・・・と、3年前の美味しい記憶を辿る。

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バスクを追憶する夕暮れを過ごしていたら、バスクモードになってきた。
この本にのっているレシピはなかなかすぐには手が出そうにないので、ここはバスクの定番&万能つけあわせ・ピペラードでも作ることとしよう。

メインは冷凍庫に入っていることをすっかり忘れていたイワシ。1kg衝動買いしてイワシボールのクスクスにしたときに、綺麗に開けた余りを冷凍していたものだ。

今日はイワシをちゃんと食べたい、つまりイワシボールのようにイワシの魚な姿を消し去る気はないので、Otto氏とはメインだけ別食作戦。


また、冷蔵庫を除くと、フランスで一般的に売られている巨大ナスが5分の4くらい余っている。こちらは付け合わせに使おう。これまたご登場おいたんのこのナス料理。

ロシアでは焼き茄子のペーストのことを「茄子のイクラ」って言うらしい。別名「貧乏人のキャビア」とも。ロシア語で魚卵のことをイクラって言うのは知ってたけど、茄子なのに何でイクラ?って思うよね。(by おいたん)

そうなのよね、一時期どハマりしていたロシアンタラコ缶も表記は「イクラ」って読むらしい。

ちなみにフランスは、焼きナスペーストのことを「Caviar d'aubergines」。すなわち「ナスのキャビア」という(ちなみにナスはオーベルジーヌと呼びます)。

どの国もなぜナスって魚卵・・・?中身の見た目がプチプチだからかな。そんなこといったらきゅうりだってプチプチ系だけども。。

ベルメールがくださった本にも、ちゃんと載っているナスのキャビア。こちらのルセットを参考につくってみることにしよう。

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ナスはオーブンでたまにひっくり返しながらひたすら焼く。

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30〜40分くらい焼いてしわしわになったら、スプーンで中身をくり抜く。
アルミホイルは最後の一巻きがナスの長さピッタリだった奇跡。

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ボウルに入れてフォークでつぶすとあるけど、今日はフープロでより細かく。ナスのくり抜いた中身、にんにく、黒オリーブ、レモン汁、塩・胡椒、ちょっとクミンとパプリカを入れてガー。

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こちらを軽くトーストしたバゲットにぬる。


ピペラードは、フレンチバスクの記事に書いてある通り。
生ハムが余ってたので、今回は玉ねぎにこちらを投入。

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玉ねぎに火が通ったら、パプリカとにんにくを加える。赤と緑はバスクのテーマカラー!元気でるぅ!!

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トマトソース、その他調味料を入れて煮込む。生ハムで塩気とコクがでると踏んで、今回コンソメは入れなかった。バスク唐辛子は多めに入れた。

ピペラードを煮込んでいる間に、私のメインのイワシをフライの要領で衣をつけてオーブンで焼いておく。写真は撮り忘れたようだ。

ピペラードがいい感じに着地したら、Otto氏のステークアシェ(冷凍ハンバーグみたいなもの)を焼き上げて、盛り付け。

私のお皿はピペラードをソースに見立てて、ソースを下にしく女のお出まし。

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焼き上がったイワシフライをピペラードの上に並べる。

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バゲットにナスのキャビアを塗ったものを添えて、出来上がり。

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こちらOtto氏用、ステークアシェの上からピペラードをソース代わりにかけた。

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こちら私の分。イワシを5匹ほどフライ化したのだけどさすがに食べきれないので、のこりは別日に。

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ナスのキャビア、これは美味しい!
フランスではアペロとか前菜でこういう食べ方をするのである。Otto氏も美味しいと言ってパクパク食べていた。

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私のも上からかけてよかったかなという気がしないでもないけど、おいしかったからよしとする。

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そんでもって、翌日

これまた夫婦別食である。

ナスのキャビアもピペラードも残っているので、Otto氏は主食のじゃがいもソテーを足し、白身魚のフライ(冷凍食品)をのせて手抜き。

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私のごはんも残り物。
フライの翌日は丼と相場が決まっている。卵でとじる。

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イワシのフライ卵とじ丼。こういうのが最高。

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やっぱりバスクもイワシも好きー!!!と、パリの端っこで愛を叫ぶ。


今日の俺(お目汚し失礼)

急に気温が上がってきたし、毛刈りして街へ繰り出した!
そしたら天に向かって垂直に、KK柱が立った!俺なぜか笑ってる!

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(ポートレートのぼやかしを最大限にしたんだけど、しぶとくぼやけない俺KK・・・)

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ユイじょり
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