星みっつ!八宝菜であんかけかた焼きそば
時は、3.11の夜。
午後は翌日の一大イベントのため、どうしても終わらせたいことがあったので買い出しにもいけず、夜ごはんは作りたいリストの中からチョイスすることにした。
数多あるリストの中で一際興味を引いたのが、「八宝菜でかた焼きそば」。
なぜなら我が家の冷蔵庫には、使い切りたいうずらの卵が12個くらいあって、なぜか白菜が4分の1くらい野菜室に眠っていて、さらになぜかキクラゲまであるといういつにない仏中友好ぶり。これもパンダ効果?さらには冷凍庫に豚の薄切りとエビも眠っているんだよ。ずっと食べたかった念願を叶えるのは、今でしょ!
そもそも、「皿うどん」と「かた焼きそば」と「八宝菜」の違いがよくわかっていない私なのだが、食べたいのは「パリパリの麺の上に具たっぷりのあんかけがかかっているもの」である。
これは昨年の作りたいモノリストからの繰越ではあるのだけど、つい最近、私よりもずっと世界各地の麺事情に明るい府中のパリのおじさまが、今すぐ飛んできたいレベルの麺を作っていた。
左のポロ塩ちゃんぽんなんて、リンガーハットにしかみえないね!
ポロ塩ちゃんぽんも絶対そのうちやるんだけど、今日はおいたんの記事にでてくるこの右側っぽいものが食べたい!
ただ大きなハードルがひとつ。このトロミ系のあんかけ、うちのOtto氏が果たして食べるのかどうか、それが問題だ。
なぜか?詳細は、以前書いたこの記事をお時間あればご参照いただきたく。
かいつまむと、あんかけ系のトロミを生卵と思ってしまうOtto氏なのだ。
↑この頃はレシピパートがえらく丁寧だな。
食もエスプリも半分フランス人のムッシュー・ケイチェルに助言を求めると、「トロみあるからこれはムッシューにはハードル高そうだな…」と。やはり。
じゃーもう、あれだ。必殺、「夫婦別姓」。じゃなくて、「夫婦別皿」。日清焼きそばの袋乾麺を2パックほど仕入れてあったので、それを使ってOtto氏は普通の焼きそば、私はあんかけかた焼きそばといこう。
材料はこんな感じで。いかんビールが映り込んでいる。
葉っぱはとにかくなんでもいれる。白菜、レタス、セロリ。
他、にんじん、きくらげ、うずらのたまご、エビ、豚肉、きぬさや、にんにく、たまねぎ。
調味料は味の覇者(通称ウェイパー)さえあれば、酒だの醤油だのと合わせてぶっちゃけどうにでもなるとタカをくくっていたのだが、それがいけなかった。残りわずかHPのない我がチューブタイプの味覇・・・。
やばい。味の覇者に頼っていると、覇者がいないときにどうしよー!とパニくる。
ここは落ち着こう。神・茅乃舎の野菜だしなり鶏だしなりオイスターソースなり、なんちゃって代用できるものはあるではないか。
・・・と、ふと戸棚の「ザ・にっぽんのカレールー」コーナーをみると、なにやら見慣れない箱が。「中華風うま塩ソースのもと」とある。すっかり忘却のかなただったけれど、以前帰国したときに母がこれ便利だからとくれたんだったたしか。なにやらこれひとつでとろみまでつけてくれるらしい。いーじゃん!即採用!!
今回は、ムッシューケイチェルの丁寧なしごとを見習い、エビをちゃんと「チャン」してみよう。人生初チャン。
工程はムッシューのエビチリ記事にくわしく。卵白はうずらの卵の卵白使用。
ほう、なんだかぷりぷり感、でてますでてます!
あとは炒めていくだけだ。まずは塩胡椒して片栗粉をまぶした豚肉に火を通してあげておく。
にんにくとたまねぎをごま油で炒めたら、野菜全部投入どーん。
強火で炒める。ガスコンロで豪快に料理したいないつのひか。
野菜がしんなりしたら、豚肉とえびとうずらを入れる。
Otto氏の焼きそば用に具を半量とりわけて、私用にあんかけ化。といっても、水と例のもとを投入してまぜるだけで完成。
ようやくコンロがあいたので、まずはOtto氏のノーマルやきそばから仕上げよう。初めてNISSINの袋焼きそば使ったけど、普通に美味しい。塩焼きそばよりソース焼きそばが絶対お好みなので、添付の粉末ソースで。
うずらの卵は召し上がらないので、うずら抜きで。
夫婦別皿のときはコンロひとつゆえどうしたって時間差が生じる。冷めないうちにどーぞ。
Oishiと言いながら食べているのを横目に、私の分を作ろう。
茹でた麺をカリカリ化。
あんかけを温め直してかた焼きそばにのせたら、念願のあんかけかた焼きそばの完成!
なんちゃってかた麺もカリパリだしエビは見た目どおりぷりぷりで、とっても美味しい。レトルト万歳!星みっつでーす!!
あと、お店で食べるとうずらの卵の量とかもっとくれよう!と訴えたくなるけど、自分で作るとすきなだけ入れられるのがよいですな。
欲を言えば、もうすこし「あん」の量を多くすればよかった。
次回はとろっとろなあんの海に麺が浮かぶくらいの量で、強欲にいこうと思う。