今日から俺は!ハッピー8歳バースデー
今年もやってきたこの季節
ほんの少しだけ春の兆しが訪れなくもない、フランスの弥生半ば。我が家は年に1度の特大イベントを迎える。
そう、それは我が家の宝、フランス生まれいろんなところ育ちのマルチーズ♂、通称「俺」(本名みるぅ)の生誕祭である。2015年生まれなので、今年で8歳になる。
毎年言ってるけど、この日ほど私自身の犬狂・酔狂ぶりを感じさせる日は他になかろう。え?そんなことないって?まあ大体狂ってるのは自覚しているけれども。
去年はふたりでしっぽりお祝いしたものだな。
それより前も毎年気合入ってるなあ。自分の誕生日は忘れそうになるのに。
今年の生誕祭は、ラッキーなことに日曜日。家族みんな(といってもヒトひとりプラス)で盛大にお祝いしようではないか。
準備もろもろ
会場はちょっとだけ飾り付けて気分上げてこ。
今までゴールド系が多かったけど、今年はシックにシルバー系でいくわよ。
俺にささぐ、スペシャルディナー
今年はおやつのプレゼントがほぼないに等しいので、メインとケーキの2段構成といこう。ヒトもびっくりだわい。
辛党用のケーキ
飼い主に似て辛党な俺。いちごでケーキを作ったらそれはもう可愛らしいだろうなあと思うけど、残念ながらいちごなんて見向きもしてくれないので、俺の好きなにんじんだのブロッコリーだので作ってあげよう。
スポンジは6歳のバースデーケーキでも使ったこちらのレシピを参考にする。
ゆせんにかけながら卵を泡立てて、牛乳と小麦粉(本当は米粉がよかったけどあいにく入手できず)を加えてさっくり混ぜるだけの簡単生地。
セルクルの底と側面にびっちりアルミホイルを巻いて、クッキングシートを内側に敷いたところに生地を流しいれてオーブンで焼き上げる。
材料たった3つなのにちゃんとそれっぽいのが焼けるんだよなあ・・・。
焼き上がったら型から外してさましておく。
焼いている間にトッピングの準備。ケーキのイメージはもう決まっていて、にんじんでシンプル&キュートな感じにしたいから、たくさんサークル状にくりぬいて、茹でる。
くり抜いた後の外枠、なんとなく指輪にしたくなって遊ぶ。にんじん指輪!🥕いつぞやのイカ手首リングを彷彿とさせるな・・・。
前日から冷蔵庫で仕込んでいた水切りヨーグルトと、中にはさむブロッコリーを用意したら、いざ仕上げ。
まずはスポンジの膨らんだ部分をカットして、2等分に切る。底となるスポンジの方に水切りヨーグルトを塗ったのち、茹でて刻んだブロッコリーをのせる。
上にのせるスポンジにもヨーグルトを塗り塗りして、ひっくり返してかぶせる。
あとは、ナイフを使ってヨーグルトを全体に塗りつける。ヒト用のケーキを作ってるみたいな感覚になる。
最後にデコレーション。茹でたサークルにんじんを側面と天面にはりつけてみる。大きいのだけだとイマイチだったので、obento用の極小サークルくりぬき器を使って小さいものも間に散りばめたらいい感じになった。
シンプルながらイメージ通りの出来。
最後に8を挿したらできあがり。今気づいたけど、アスティエのお皿の感じとも合ってて我ながらナイスチョイスではないの!
毎年キャンドルを挿しているから今年も同じようにと思って8のキャンドルを探したのだけど、見事に8だけ売り切れていた。どんだけ8歳多いのこの街?80代の説もあり??
メインは大地のめぐみ
今年のメイン、せっかく海の近くにいるから魚系にしようかな?と思案していたけど、先日Tofuを大豆から作ったときに7年も一緒にいて初めて知った、俺の「豆好き」。さすが枝野豆男だけあるわ。特におからなんて大好きなご様子。
ということで方針転換、主役はこちら!大豆!
そう、俺の大好きなおからのために豆腐をつくるのである。狂ってんなー。
前回の要領で豆腐を作って、豆腐はヒト用にとっておいておからをメインに使う。おからに鶏肉ミンチを加えて、小麦粉と卵少々とともに混ぜてハンバーグ風に。セルクルで型をとる。ちなみにこの時点では、ここからどう調理してどう盛り付けるかもノープラン。
部屋のデコレーションなどをしながらあーでもないこーでもないと思案したあげく、最近我がキッチンにやってきた新戦力、せいろを使って蒸しあげてみることにした。白色が綺麗に残るしね。
蒸している間に、ああこれ、間に何かはさんで積み上げてみようという気になる。おから鶏肉バーグをパティに見立ててビッグマック的なイメージ?
パティには鶏肉が入っているので、具は俺の好きな野菜といこう。かぼちゃをピュレ状にしたものとカリフラワーをくたくたにしたものをのせる。
組み立ててみよう。なんとなく上にかぼちゃ。
これだけだと寂しいので、トップにゆで卵の黄身を裏漉ししたものをのせておめかし。まわりに緑(ブロッコリー)と、ケーキのデコレーションで使ったにんじん指輪を並べてみた。無駄なし!
水仙の花は庭に咲いていたのをとってきたもの。メインのミモザとリンクしていい感じにおさまった。
準備万端。あとは主役の登場をまつのみ。
バースデー衣装
3歳のときから毎年なにかしら洋服を縫ったり編んだりしてきた。私が俺用なんちゃらをつくるのが好きなもんでね・・・完全なる自己満足なのは承知している。
今年は「編み」ってのだけは決まっているのだが、ちょっと気の利いたコスチュームっぽいのがいいなあ・・・
8歳・・・はち・・・・ハチ・・・・・・・🐝!
昭和生まれのアラフォー、思考がただのオヤジギャグである。
最近俺服をいくつか編んでコツは掴めてきたから、自分のできる編み模様を駆使しつつ、黄色×黒でハチっぽくなるように編んでみた。
一作目はボーダーで作ったのだけど、胴回り2倍くらいあるシロモノができてしまってこりゃダメだ。ちゃんとechantillonをとって計算したはずなのに・・・ボケたかな私。
気を取り直してもう1着。襟部分から編み進めていたらば、ふと、かぼちゃウェアのときの編み方を応用すれば蜂の巣みたいな感じにならないか?と思いついて、やってみたのがこちら。なかなかによくありません?
わかりにくいけど、上部は黒のぽこぽこを編んである。
帽子もおそろいで編んでみた。こちらはボーダーで。
本当は触覚みたく上の部分にぽんぽんをつけようと思っていたけど、試したらなんかイマイチだったので、ジャストアイデア、首元にリボンとともにつけてみた。似合うかな〜??
主役登場
さあ準備は整った。主役の登場〜。
ここからは大量にとった写真の中でも推しを列挙しますのでどうかお付き合いください。まずは帽子なしバージョンから。
次に帽子かぶりバージョン。
フォトサービスタイム終了後、ごはんタイム。
ゴーカイな食べっぷりをちらっとご覧ください。
メインは速攻完食。ケーキは4分の1ずつ召し上がりましたとさ。
ヒト用ごはん
さてさて、俺が主役のこの日のヒト用ごはんは、俺ごはんのあまりと相場が決まっておる。
私用ごはん
おからを炊いて卯の花に。前回の反省を生かして、にんじん多め、醤油じゃなくて白だしを使ったら色が綺麗に仕上がった。
鶏肉のあまりは、これまた俺用バーグで余っていた溶き卵を使ってピカタに。
こちらが、俺のあまりもので作りましたユイ緒正しい和風ごはん(私用)。
上部中央の卯の花から時計まわりに、カリフラワーの茎のナムル、ぬか漬け、豆腐の味噌汁、鶏肉のピカタ、冷奴、水切りヨーグルト&ジャム。
いやこれ冗談抜きにして、本当に俺のあまりものだけで構成されてて笑う。
Otto氏用ごはん
上のあまりごはんをあえて私用と書いたのは、我が家恒例の夫婦別食ゆえ。
私の俺狂いぶりを半ば呆れ顔で傍観していた(でも写真をたくさん撮ってくれた)Otto氏。俺がケーキをほおばる姿を眺めていたら甘いものが食べたくなったらしく、まさかの「パンケーキ食べたい♪(←古い)」連呼。夕飯だよまじか・・・。パンケーキミックスあれば楽なのになーと思いながら、イチから粉を量って、焼きましたよ。
おともはもちろん、ヘーゼルナッツペースト(ニアリーイコール、ヌテラ!)
あとがき
めでたく8歳をお祝いした3日後。季節の変わり目のせいか私も体調が優れなかったりして夕方ようやく散歩に連れ出そうと家を出てすぐ。
坂道を降っていたら、俺が急によろけて歩けなくなる。え?いきなり何があったの!?すぐさま抱きかかえて家に戻り、思うように動けない俺の姿を目の前に我阿鼻叫喚。いつぞやのお尻流血事件に並ぶ、いやもしかしたらそれ以上に気が動転してしまった。
Otto氏に電話したら少し落ち着いて、とにかく病院に連れていかねば。時すでに18時前。この街にきてからというもの一度も獣医にかかったことがないので、とりあえずグーグルマップで調べて一番近そうな1kmくらい先の坂の上にある獣医に電話して状況説明したら、18時半に予約をとってくれた。
時間に若干の余裕をもちながらその獣医の住所までたどり着くも、なんだか獣医の看板もなければそれらしき雰囲気もまったくない。困ってもう一度電話したら、そこの獣医は昨年で閉まったから、電話はもう少し街中にある別の獣医に自動転送されるんだとか。そんな知らんし。ツイてもないし泣くわもう。
ランデブーの時間まで5分しかないけど、さらに1.5キロくらい先の別の獣医まで血眼になってダッシュ。時間ギリギリについたけど結局15分くらい待たされて(ビバフランス)、若い女性の獣医さんが診てくれた。前足がふらふらしているように見えるけど、後ろ足に問題があるわと、レントゲン室に連れていかれる俺・・・。
数分後。初めての獣医さんだからなのか、俺ってば暴れまくってレントゲンどころじゃなかったわと言われて、とりあえず痛み止めの注射だけ打ってもらって自宅へ戻った。仕事終わりのOtto氏がタイミングよく迎えにきてくれたのだけが救い。
レントゲンを撮るように勧められたものの、全身麻酔をしなきゃいけないのと行きつけの獣医じゃないのが心配で、とりあえず様子見。安静にしていたら、日毎にちょっとずつ良くなって、今はほぼ普通に歩いてるんだけど、やっぱり心配。来週頭、義母宅近くにあるかかりつけの獣医さんにランデブーをとった。
そんなこんなで、楽しかった生誕祭以外、今週はなんだか生きた心地がしない日が続いた。相棒とか言って本当のヒトみたく普段接してるけど、こういうときに我が相棒は言葉を発せないというのがこんなに辛いものとは・・・。
とにもかくにも犬の8歳といえば、俺ももうシニアの仲間入りだものね。健康面をしっかり注意しながら、楽しい毎日を過ごそうね!