ユイじょり編みコレクション(2022春)
「毎日が糸まみれ」でおなじみのユイじょりです、こんばんは。
そう、珍しくまだ続いているのだ、編みブーム。
昨年末、ひょんなことから始めてみたら、糸と棒だけで面(しかもいろんなモチーフ付き!)ができるという過程が面白すぎて、赤い実はじけちゃいまして。
その後とにかく短期間でドリルで掘って掘りまくって、時間ができればどこでも編み、夢で編みイメージが出てくるほど生活の一部になった編み物。編むことは生きること、といっても過言ではない。
私の変態的な編み狂いぶりは、過去のこのあたりの投稿でも触れているのでよろしければ。
これは年末年始にとにかく編んだ小物たち。
これはOtto氏のバレンタインプレゼントに編んだやつ。もはや懐かしいな。
フランス語では編み物のことをtricot(トリコ)というけれども、まさにトリコに虜状態。我ながらうまいこと言うね〜!(狂ってるので放っておいてください)
さて、いままでnoteにご披露してきたのは、犬用マフラーもしくはヒト用の小物(マフラーもしくはヘアターバン)にとどまっていたけれども、それに飽きたらず大作、つまりヒト用の服にも手を出し始めたわたくしユイじょり。
ずっと書こう書こうと思ってきたけれども、料理&編み>書きだったため,
だいぶ遅くなってしまった。
今日は満を持して、それら作品のご披露とまいりたい。
犬用マフラー&帽子
ヒト用大作に入る前に、1月〜2月前半あたりで北の海辺ホテル生活を送っていたときに作った犬(=俺)用の小物新作を。
マフラーといえば帽子よね・・・と思い立って、ひたすらぽんぽんをつくることにした。
編み物の本でも買って勉強しようかなと思うも、個人経営の小さな本屋さんしかないような街に滞在していたので、とりあえずネットで「犬 帽子」的な検索をする。棒針じゃなくてかぎ針の作り方が出てきたので、かぎ針初心者だけどやってみるか・・・。
でもね・・・
出来上がったのがね・・・・・・
ポン・デ・ライオンですか!?🍩🦁
棒針2本使った編み方しか知らなかったから、かぎ編みは大失敗。ただのシャンプーハット?エリザベスカラー?が出来上がってしまって、帽子とは程遠い仕上がりになってしまった。。
その後棒針を使って再度違うものにチャレンジしてみたけれど・・・
なんかちょっと違う。。。
耳が隠れるのをめちゃくちゃ嫌がる俺。
その後諸々研究して、こんなポンポン帽子が完成。
このように紐部分は垂らしてもよし。
キュッと結んでもよし。それにしても溢れ出るおばあちゃま感・・・。
帽子に飽き足らず、同じベージュの毛糸とネイビーの組み合わせで、ぽんぽん付きボーダーマフラーも作ってみた。ベージュとネイビーのトラッドな感じ大好き。
うちの俺に似合いすぎると思うんですけどどうでしょうか!
これに味を占めたのか、イロチでもつくることにした。
俺の弟分、わんぱくマルチーズ(1歳オス)のスシが1月に1歳におなりあそばしたので、誕プレにしたのである。似合うわよ!オスシ!
ちなみにこのボーダーは、棒針で面を作って最後に端っこをつなぎ合わせてもよいけど、輪針でマジックループという技をつかうとより綺麗に仕上がる気がする。輪針って、後に始めることになるヒト用大作に向けて仕入れたものだけど、その存在をウン10年生きてきて初めて知ったよね。
グレー×白でも作った帽子マフセット。
俺、この組み合わせ世界で一番似合うね?
黒ダウンにも合う。よい。
そうそう、ぽんぽんマフはボーダーのみならず編みモチーフでも作ってみた。これは俺の幼馴染み女子ワンへのプレゼント。
俺にもベージュでつくるなど。
観光地へも乗り出した。
撮影会をしていたら、東欧系の美女たちにキャッキャされまくる俺。
美女たちにビデオとかたくさん撮られてたんだけどどっかで人気者になってないかな(笑)
んなわけねーじゃん!!
大作ニット1作目のあれこれ
前段が大変ながくなりましたが、ようやく本題。
小物に飽き足らず、大作にチャレンジしてみたくなった私は、とりあえずインスピレーションを得るためにBHVやらFnacやらでトリコ本を見まくる。
編み方などのテクニックが丁重に書かれていてちょっとだけパトロン(編み図?)がついてるものか、もしくはパトロンメインだけど30パターンあって作りたいものが1つあるかどうか的な・・・。
そんななか、パトロンがメインでトータル10パターンもないけれど、ほぼどれも着たい!作りたい!!と思わせる、我が好みに合う本を発見。打率高し!!
ぱっと見、少なくとも半分は着たい。作りたい。
買いだなってことで、購入。
今年の目標はこの本の作品制覇!!と心に誓いつつ。
特にパッと目を惹いたものから、初めての大作はこちらの白いニットにすることにした。
本の中で使っている毛糸は超ハイプライスなので、似たようなものかつお手軽なものでパリ市内の手芸屋さん&ネットショップを探すこと三千里。毛糸ってのは、毛の品質(ウールとかアクリルとかシルクとかモヘアとか)とか太さとか針サイズとか、あと価格もピンキリ感があるので、なかなか複雑なのである。その過程もまた楽しいんだけど。
探した末、この15%アルパカちゃん入りきらきら系の手触りよし毛糸を使うことにした。
何事も形から入ってなんぼを標榜している私としては、とりあえず道具とお気に入りの毛糸を手に入れるまでが一仕事。
満足いくものを全て揃えてようやくとりかかるか!と本を開いてみるも、まじで何言ってるか意味がわからなすぎる。
これ、よくよく見たら難易度4中の3。つまりは中級レベル以上。初大作なのにやっちまった感が否めない・・・。略語とかふんだんに使っているせいか暗号にしか見えない。助けてはじめちゃん!じっちゃんの名にかけて。
そもそも、義母と共通項でコミュニケーションがとりたいのもあり、編み系に関してはフランス語から入ったからこうなった。必然的に仏語本を買ったのだけれども、まず単語の意味もわからなければ、辞書を引いて理解しても編み初心者だから編み方の動作とかなかなか理解に苦しむ。まさに多重苦。
文明の利器youtubeなどにもお世話になりながら、暗号解読者になった気分で一項目ごと読み解いていく根気が必要だった。
でもまあ、謎解きも細かい計算をするのも嫌いじゃないから、性に合うのであろう。
何度計算しても合わなくて、これは誤植に違いない!ってのにも気付いたりしてですね。ここまで熟読している仏語本は他にない。
あと、解読すると服の作り方も色々あるんだなあということを学ぶ。
通常は身頃(背中)部分を裾部分から編んで、パーツごとに接ぎ合わせること(ボトムアップ)が多いけれど、最近は襟元から編んで接ぎ合わせなしに一気に編んでいく(トップダウン)方法も人気らしい。常に長さを確認・調整できるので、初心者向けなのだとか。
今回の白ニットもトップダウン方式ということで、まずは襟元から。これがまあ誤植の影響もあって時間がかかった。。
あとはひたすら編んでいくだけなので、できる過程をさっと見いただければ。
1作目のおまけ
前にもつぶやいた気がするけれど、大は小を兼ねるで購入した毛糸が余ったので、俺のマフラーとか私のヘアターバンも作ることにした。
この頃は編みすぎでちょっとやばかったので、スポーツ用品店にひとっ走りしてバドミントン選手などがよく使うらしいサポーターを入手してさらに編む。どこのアスリートだよまじで。
そしてようやく、ようやく、完成いたしました!
編み上がりが3月半ばくらいだったので、大体1ヶ月半くらいかかった。。
一応モチーフ的なものが何種類か入っているゆえ難易度が高かったんだろうな。
なんだか、汗と涙の結晶とはこのことをいうのかも・・・とさらに感涙してしまった。
同じ毛糸で作ったヘアターバン。というか幅が狭いのでヘアバンドかな?
速攻お気に入り枠に入ったこのニット。Otto氏と俺と日曜散歩したときに氏が撮影してくれた。
この毛糸は選んで正解だった。編みやすいし仕上がりも綺麗。さすがアルパカパワー🦙今後アルパカ毛糸は贔屓にしよう。
大作ニット2作目もあるよ
さて、1作目が終盤を迎えるころ、浮気心が出始め、次なる1作に取り掛かり始めていた。
こちらのニット。ぽこぽこがかわいい。とても好み。しかも1作目のより難易度が低いという(難易度4中2つ目)
カワイイは作れる。ぽこぽこも作れる。
見本よりもちょっと色みを変える。今回はトップダウンではなくボトムアップで、身頃の下部分から編んでいく。
身頃が編み終わったら袖、なんですがね・・・
ここで痛恨のミス!!おわかりいただけるだろうか。
そう、写真上部に注目。色取り違え事変。
しかもこれ、たしか2度目。一度腕の付け根部分の色を取り違えて全部解いてやり直してからの、さらに先端部分も取り違えるという。
自分で自分が情けないね・・・。
そんな困難を経つつ、でもやっぱり本は正しい。1作目よりもだいぶ難易度は低めだったからか、仕事始めた頃で時間がそんなに取れなかったけど3週間くらいで完成。
普段あまり着ない色だけど、なかなかお気に入り。
1作目とこちらを日々交換で着ている。
なんだかんだで糸代もバカにならないので経済的かと問われればよほどZaraとかいった方がいいけれども、やはり自分の作りたいものを作るという過程には色々と学ぶことも多く、なにより完成したときの達成感が富士山登頂達成くらいの感動があるな。・・・って富士山登ったことないけど。
我がモットー、「なければ作ればいいのよ」の活用形として、「欲しければ編めばいいのよ」を加えようと思いつつ、ここらで春コレは終了。
次のコレクションもお楽しみに!アビアント〜