
フランス版ロールキャベツ、ちりめんキャベツでシューファルシ
昨日はヒト科のかーちゃんによる重すぎる愛たっぷりな俺のお誕生日に、たくさんコメントをいただいて本当にありがとうなのだ!🐶
ここ2日は俺の大好きなプレ🐓も出てくるし、とーちゃんがいつもこっそり茶色いものを塗って食べてるふかふかしたものっぽいのが出てきて、俺は何がなんやら。ハッピーだけどちょっとコンラン気味だ。毎日がこの「タンジョウビ」ってやつならいいのに。
今日は、俺がエクスプレスでもりもり大好物を平らげているときに、何やらかーちゃんがキッチンで緑のかたまりと格闘してた。そんな俺の家の話だ。
先日、noteヨーロッパご近所のおひとり、ウィーンのPezioさんが、「春キャベツのバター炒め・たまり醤油ちょろっと」という、シンプルながら最強のご馳走を召し上がっていたんだよね。
俺も食べたい!繊維たっぷりでいいKKでそう!
フランスでも春キャベツってあるのかなと思って調べてみたらどうも存在するみたいで、今週はマルシェパトロールしなくては、とかーちゃんが意気込んでいる。
フランスのキャベツといえば、これこれ。chou vert(シュー・ヴェール)。緑のキャベツという意味だよ。
かーちゃんはちりめんキャベツって呼んでたけど、サボイキャベツとも呼ばれるらしいよ。
そういえば、こないだ北のグランマのところにいったとき、道の駅みたいなとこでパリの半額で買えるこのちりめんキャベツをとーちゃんが買っていたんだよね。
これを丸ごと使って、「シュー・ファルシ」っていうごちそうを作るんだって!
かーちゃんが好きな映画のひとつに、『大統領の料理人』って映画があるんだけど、ミッテラン大統領の専属シェフになった女性シェフが最初に作ったメイン料理がこのシュー・ファルシだったんだよね。
映画の中ではお肉じゃなくてサーモンを使ってるんだけど、まずはお肉で作ってみることにしたって。
レシピはこれを参考にするんだって。
ロールキャベツとシューファルシについては、世界のミクニっていう愉快なおじちゃんの説明がいい感じだったよ。
かーちゃんの日本のとーちゃん、すなわち天国在住の俺のねーちゃん兼ズッ友あんちゃんのとーちゃんは、このミクニおじちゃんと同い年みたいで、なんだかとっても親近感がわくのだ。お茶目なところとオノマトペの使い方とお腹の膨らみ具合が、特にね。
毎度のことながら、材料を並べてみたってよ。
ちりめんきゃべつ、豚ひき肉、ラードン(ベーコン)、にんにく、エシャロット、にんじん、セロリ、茅乃舎の野菜だし汁。
これに牛ひき肉(解凍中)のほか、玉ねぎとか白ワインとかバターとかハーブとかが追加されるよ。「最初にちゃんと並べても結局あとから足すのが常套さっ」てつぶやいてた。実にかーちゃんらしいね。
まずはこのおっきいキャベツの外側の葉っぱをとって、フォークで芯のところにプスプスしつつグサっと刺して、沸騰したお湯にちょっと塩入れて10分くらい茹でるよ。
丸ごと入る大きい鍋がないから、途中でひっくり返すよ。
みずみずしくって綺麗なグリーンだねぇ。
10分経ったら、ザルにあげて水気を切っておこうね。
次に、お肉部分をこねこねするよ。豚ひき肉、牛ひき肉、ベーコンをぜーんぶボールにいれて、みじん切りにしたエシャロット、タイム、塩・胡椒を軽く振って粘りが出るまでよーく混ぜるんだって。
次に、茹でたちりめんキャベツを剥き剥きするよ!
ちなみに俺は日々の筋トレで筋肉ムキムキ💪そこんとこよろしく。
この芯の部分は微塵切りにして、さっきのお肉にまぜてカサ増しに使おう。
お花みたいでカワヨ〜なシューに、おっきなおにぎり風のお肉をのせて、周りのシューをかぶせるよ。
さらにまわりにお肉をくっつけて、おんなじことを繰り返すよ。
全部シューを被せたら、フィセル(料理用の糸)でタテヨコ縛って固定するんだって!これはまるで俺へのプレゼントみたいだね。
ここまでできたら、ストウブのお鍋にバターを多めに入れて、にんにくとたまねぎとにんじんとセロリの薄切りを炒めていくよ。
白ワインをとぽとぽして煮立たせたら、茅乃舎の野菜だし汁を入れるよ。レシピどおりフォン・ブラン(fond brun)でももちろんオッケー。洋風の煮込みはしょっちゅう茅乃舎の野菜だしで代用しているかーちゃんです。
ちょうどシューの半分くらいまで水分がくるようにして、あとは蓋をして煮込むだけだよ。ぎりぎり蓋できた!パチパチ〜
付け合わせとかソースとか作りたいから、オーブンに入れて煮込むことにしたんだって。ストウブ鍋もオーブンも、ひとくちコンロ族的には神だよね。
さてさて。オーブンでキャベツを煮込んでいる間に、まずはソースから。府中のパリの世界料理研究家のおいたんがつくるロシアンな一皿を、寝落ち前に見て影響されたかーちゃん、付け合わせをフリットにする予定なので、トマトソースかホワイトソースか迷ったけど、トマト系にしたって。
にんにくとエシャロットの微塵切りをオリーブオイルで炒めて、白ワインとイカ墨煮込みに使ったあまりのトマトペーストと水分加えてテキトーに作ってたよ。
コンロが空いたら、次にピカールの冷凍フリットを揚げます揚げます。
写真はござらん!
オーブンで30分くらい煮込んだシューさんのお出まし〜。
いい感じにふやふやしてるぅ!
お肉の量が足りなかったけど、切ってみるとそうでもないかな?
最近、界隈で「ソースを下にしく女」として認知されているようだけど、「地方紙を買う女」じゃなくって、「マルサの女」じゃなくって、できることなら「科捜研の女」になりたいかーちゃんです。
フリットとシューファルシをのせて、できたよ〜!!
美味しい美味しいってとーちゃんもかーちゃんも食べてる。
俺も食べたいYO!!でも、玉ねぎもエシャロットも入ってるし、これはヒトの食べ物だからダメだって。俺、4本足で歩くだけであとは大体ヒトなのに。。
この「シュー」ってやつは、ヒト界だとダイエットにもよく使われる?んだよね!フランスのシューもとってもお腹が膨れるらしいから、お鍋の中に4分の3くらい余ってたんだって。
次の日のリメイク第1弾は、ロールキャベツリメイク王道のグラタン化!
土曜のお昼、俺バースデーを無事に終えて魂抜け気味のかーちゃんはのっそりと小麦粉とバターと牛乳でなんやらソースを作り始めた。ソース・ベシャメルっていうらしい。俺的には、色もおんなじだからソース・ベシャミルと呼びたいね!🐶
グラタン皿にシューファルシをカットしたものを並べて、ソース・ベシャミルを流し込んで、シュレッドチーズをもっさりとのせるよ。
黒胡椒ごりごりして、オーブンで焼き目がつくまで焼きまーす。
その間にかーちゃんは、付け合わせのじゃがいもを茹でたりソテーしていたようだよ。
シューファルシ・グラティネの完成でーす!
とーちゃんは相変わらず北国で仕入れてきたアンダルーズソースをかけてたよ。
これでさらに半量消化!
土曜の夜、リメイク第2弾。
ラスト4分の1はね、こくまろカレーのルーでニッポンのカレーだよ!
これは本当に簡単すぎて、多分俺でもできるな!
シューファルシを細かくきざんで、お鍋に戻すよ。
こくまろカレーのルーをひとつかふたつ入れたら、あらま!あっちゅーまにできあがり。
彩り重視なかーちゃんは、なんとなくグリーンピースもちょい足ししてたよ。
本日日曜もグラタンの残りを食べてたから、3日4食で丸ごとちりめんキャベツ、食べ尽くしてたね。
アリス・イン・ワンダーランドみたく「なんでもない日オメデト!」制度を俺の家でも導入してほしいもんだね!
ちなみに俺プレの蝶ネクタイはこのような使い方もできるんだぜぃ、ワイルドだろぅ🐶
いいなと思ったら応援しよう!
