健康になりたくて、春〜春眠おうちごはん その3
ここ最近、毎日のように雹が降ってくる北フランスからこんにちは。
庭仕事をしていたら雹に降られてひょー・・・ってオヤジギャグをかます余裕があるくらいには雹を浴びている。痛いのよね、雹。
そんな悪天候でも植物はたくましい。
4月の2週目、突風吹き荒れるなか、決死の思いで内陸から港町の自宅に移動した日のこと。8日ぶりに戻ったら、庭の花があちらこちらに!
去年の秋、滑り台の跡地に植えた桜の苗が、つつましやかに花を咲かせていた。
去年咲いていた記憶がまったくもって全然ないのだけど、前庭にはヒヤシンスがところどころ咲き誇っており、びっくり。あれだ、きっと夜に小人たちがやってきて庭仕事してくれたんだわ。
そんなこんなで、まだ寒いしダウン生活から抜け出せないけれども、食卓は春を意識することが多かった4月の春眠ごはん記録と参りましょう。
常備モノでレスキュー飯
数日ぶりの帰宅メシは決まって、冷凍庫にあるもんでになりがち。たまには缶詰でも使ってみるか?取り出したるはイワシの缶詰。
イワシ缶がレモン&バジル風味らしいので、軽く塩揉みした赤玉ねぎスライスと合わせ、オリーブオイルとテキトーに塩・胡椒・マヨネーズで味を整えただけの簡単マリネをこしらえた。
冷凍の炊き込みごはん(サーモン&きのこ)、汁物はあさげ。おかずは赤玉ねぎとイワシ缶のマヨ和え、ブロッコリー&カリフラワー&ロマネスコ(冷凍)。ボケかけてるりんご、そして牛乳。
なんもなくてもこれだけできればまあ上出来だろう。健康健康。
カブとアンチョビのペペロンチーノ
この日はマルシェにいったり大規模な庭仕事をしたりで朝からよく動いた。翌日に月イチのdechet vert回収(雑草などの回収)を控えていたからね。この日を逃すとそこから1ヶ月、刈った雑草たちをガレージに保管しておかないといけない地獄。それゆえ決して逃したくないのである。
庭がつるんとキレイになってスッキリしたあとは、マルシェで仕入れた新カブメインの夕餉といこう。
カブとアンチョビのペペロンチーノ、きのこたっぷり野菜スープ、赤玉ねぎとイワシのマヨ和え、生ハムポワール、ラディ&フルールドセル、牛乳。
メインは、カブの葉っぱも一緒に使ってシンプルなペペロンチーノに。
生ハムポワールは、皮を剥いてカットした洋梨に生ハムを巻きつけて、ホワイトバルサミコ酢とオリーブオイルをたらーり、最後に黒胡椒をひくだけ。
個人的には、生ハムメロンよりも好きな前菜。映えないけど。
鴨とクレソンの失楽園そば
無事に雑草の山を持って行ってもらえて安堵するも、前日の重労働による筋肉痛と悪天候により、休息日。キッチン遊びに精を出して、クッキー屋さんをやったりなんだり。
夜は冷凍庫頼り。副菜のひとつはこのブロッコリー&クリームコロッケにしよう。
米はないけど芋は腐るほどあるので、前日のあまりの生ハムを使ってポテサラ、作ろ。最近はマヨじゃなくてバターと牛乳でつくるのがお気に入り。ま、じゃがいものピュレやな。
たまにはパスタ以外の麺主食。鴨とクレソンのおそば、ポテサラ、ブロッコリーとエビフライ(冷食)、ラディ、ポワール。
鴨とクレソンの組み合わせはどうしても失楽園を彷彿とさせる。鍋じゃないけど。
このブロッコリーコロッケ、フライパンで10分くらい火を入れるか220度のオーブンで20分焼くか、というなかなかな面倒案件。レンチンでジューシーなコロッケができる日本の冷食ってすごいなと思うなど。
カブとサーモンのクリームタリアテッレ
晴れの金曜日。金曜はお魚の日なので魚市場に向かうも、お財布忘れたユイじょりさん。珍しく生のエビが出ていたから欲しかったけどまた今度。
シーフード欲が高まっていたので、夕食は冷凍庫で発見したスモークサーモンを使ってパスタにしよう。
カブとサーモンのクリームタリアテッレ、きのこスープ、ポテサラ、ブロッコリー&カリフラワー。
クリーム系のパスタはなんとなく太麺を使いたくなる。サーモンの塩気が強いので、ほぼ調味料加えず。
色味的にも春らしい感じがして、心躍る食卓。まあほぼ作り置きだけど。
ひとり白菜もんじゃの会
何に集中していたかは失念したけれど、気づいたら19時だった土曜日。集中力だけはかなりある方だと自負できるのだけど、何に集中していたか忘れるってそろそろ末期かもしれん。
週末を迎えるということで、半年ぶり2回目の北フランスひとりもんじゃの会、開催決定。充実しまくりの初回はこちらから↓
柔らかキャベツはないけど、白菜ならある。OKO(お好み焼き)が白菜でできるなら、いわんやもんじゃをや。
初回開催時にひとりもんじゃポイントは大体把握した。セッティング完璧。
もんじゃといえばビール、飲んどこ。
一発目は、シンプルにベビースターもんじゃ。前菜みたいなものね。
白菜、みずみずしくてとてもいい。フランスの石キャベツはもう使えないわ。もううちではキャベツを白菜と同義とみなすことにする。
二発目、冷凍イカリングとチーズでシーフードもんじゃ。湿気に負けた海苔も使ってしまおう。
醤油をたらして、いただく。
これだけで結構お腹が膨れているけど、生地がまだあるのでラスト一発。いろいろ総動員もんじゃ。何を加えたか失念したけど、最後にクレソンを投棄したことは覚えている。
やっぱりもんじゃは楽しいね。そうそう、日本で本格もんじゃを食べにいかないと!
カブのあんかけ定食
週末といえど平日となんら変わらない日曜日。
天気がいいので家のことや庭仕事をしたりしていて気づいたら夕方になってしまっていた。毎日こんな感じで過ぎてゆく。
さあ何を作ろうか!
カブがあるからパスタ?でもすでに4回はカブパスタ作ってるし。
新カブラストは和食に決めたいところだけど、おいしい白米を炊こうとすると、まず軟水ゲットに走らないといけなくて、浸水時間も必要だし、色々とハードル高いんですわ・・・あ、でもそういえばまだ鮭ときのこの炊き込みご飯があった!てことで和食決定。
カブの豚そぼろあんかけ、ラディの葉の油炒め、ポテサラ、ラディ、鮭ときのこの炊き込みごはん、大根とにんじんの味噌汁、ポワール。
カブの豚そぼろあんかけ。しょうがの黄色が春っぽいな。滋味深くて美味しい。
炊き込みごはん、味を薄めに仕上げておいたのがよかった。こうやって定食仕立てにしたら周りのおかずたちとも程よく調和してくれるし、単品でもランチに活躍するし。炊き込み常備、大アリだね。
行者にんにくのペペロンカルボナーラ
天候に左右されやすい港町の生活。嵐の日はインドア仕事が進む。
やりたくても腰が重すぎてずっと放置していたもののひとつ。それが金継ぎ。パリ時代、極小アパートで一度チャレンジしたけどうまくくっつかなくて失敗に終わってからというもの、そのまま蓋をしてきた。この度、再チャレンジ。うまく出来たら記事にしよう・・・その日が来ることを願ってやまない。
夕ご飯、この日から楽しい楽しい行者にんにくライフが始まる。
行者にんにくとベーコンのペペロンチーノ、レンチン温泉卵、ブロッコリー&カリフラワー、生ハムポワール、ポワールヨーグルト。
温玉の出来ひとつでハッピーになれて嬉しい夜。
行者にんにく豚玉定食
行者にんにくをニラ代わりにした行者にんにく豚玉、クレソンの胡麻和え、ラディ、ラディの葉の油炒め、大根とにんじんと油揚げの味噌汁、白米、ポワールヨーグルト。
そうそう、私、食べられそうなものは捨てたくない病でしてね。
フランスで年中売られている定番野菜ラディ(二十日大根)も、春先になるとハイシーズン。新鮮なものが2束2.5ユーロくらいで買える。
ラディって大抵の場合、緑部分がしなびていることが多いけど、新鮮で生き生きしているものを見つけると喜び勇んでもれなくご飯のお供に変身させている。
よーーーーく洗って(←最重要ポイント)細かく刻んで油炒めにして、甘辛く濃いめに味付け。これがまたとにかく米に合うんだよねえ。
この左列、クレソンの胡麻和え、ラディ、ラディ葉油炒めと3つ合わせて副菜三銃士と名付けたい。
行者にんにくの鉄鍋ビビンパ
もろもろは行者にんにくの記事に詳しく。
鉄鍋ビビンパ、ラディのピクルス、わかめとたまねぎのかきたま(白身)スープ、ヨーグルト&アブリココンフィチュール、ポワール。
何度見てもほれぼれする卵黄のかがやき。
行者にんにくのノーマルビビンパ
ノーマルビビンパ、ラディのピクルス、白菜のキムチ風、白身かきたまスープ、ヨーグルトアブリココンフィチュール。
・・・って、前日と構成要素がすべて同じじゃないのと呆れたのもつかの間、その翌日も最後のビビンパ風で締め。だってナムルがたくさんできたからさ。
海苔で手巻き風にして食べてみたけど、かなりよかった。おすすめ。
無水カレーでふたりごはん
Otto氏帰還。食材を使い切りたい方向に動いているので、冷凍庫と常備菜のみでいけるものそれはカレー。
鶏とたまねぎの無水カレー、ラディのピクルス、ポテサラ、ブロッコリーコロッケ&エビフライ(冷食)、ポワール。
無水カレーは久しぶりにリュウジさんのレシピを参考。バカラのクリスタルグラスに氷をぶちまけるのは個人的に全くいただけないけどレシピに罪はない。
たまねぎを結構使ったけど、二人分でギリ2食分の量ですな。
イカキムチ卵炒め定食
ラストを飾るはこれまた食材使い切りたい定食。
イカと白菜キムチとたまご炒め、ポテサラ、にんじんのナムル、ラディのピクルス、クレソンのおひたし、インスタント海藻スープ、白米。
ビビンパ用に作った白菜のキムチ風を使ったメインのおかず。解凍したイカリングを炒めてちょい酒加えて軽く蒸したら、キムチ風をつけ汁ごと全部加え、イカがいい感じになったらあらかじめ作っておいたふんわり卵炒めを加えるだけ。わかっちゃいたけどただの白米泥棒だった。
以上で、2024年の春眠ごはんはフィニッシュ。すっかりアルコールも抜けて健康になってきた気がしないでもないけど、これいかに。
次は夏ごはんでお会いしましょう。それではごきげんよう。