フレンチなチーズチキンカツ、コルドン・ブルー
日本でも報じられていると思うけれど、例のウイルス感染の状況がよろしくなくて、いよいよまた外出制限強化モードに入りそうな予感のするこちらパリ。
急遽今夜20時に大統領が話すこととなり、ソワソワしながらそれを待つのみなのだけれど、一体どうなることやら。
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さて、今日の一皿入魂型ごはんは、フランス家庭料理の定番、コルドン・ブルー。
日本語で直訳すると、「青いリボン」。
コルドン・ブルーといえば、言わずと知れたフランスのお料理学校「ル・コルドン・ブルー」が一番に思いつく方が多いのではなかろうか。たしか東京・代官山に日本の拠点があった記憶。
フランス留学してコルドン・ブルーに通いましたっていう料理研究家の方もよくみかける。学校の知名度も高いし、レベルも高いのだろう。
今現地に住んでるし、私も通えるものかななんて軽く思って、ためしに受講料はおいくら万円かしら?とググってみた。
一番上のグラン・ディプロムで47,400円かー・・・って、これユーロやん!
約600万円もするの?!
ひえーーーー!
庶民には手が届かないわ。
やはり独学で、日々の研究に勤しむしかない。
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学校名じゃなく料理名の方のコルドン・ブルーは、フランスのどこのスーパーでもレンチンやフライパンで焼くだけのチルド製品が売っている、ザ・定番料理。
当たり前にフランス発の一皿なんだろうなと思ってwikipediaを見てみたら、起源は「恐らく1940年頃にスイスで作られた、チーズを詰めたシュニッツェル」って書いてある。お隣だったのか。
鶏ヒレとハムを買って、常備してあるチーズを使う。
それにしてもフランスのハムはデフォルトが大きすぎる。
日本のハム4枚分はあるね。2枚用意したけれど、1枚で十分だった。
鶏の筋など余計な部分を切り取り、包丁で半分に切り開いたら、ラップをしいて、綿棒でたたいて伸ばす。
今日は本当最悪で、ブレてる写真しか残っておらず恐縮の極み。
サランラップと綿棒くらいはわかる・・・?
叩き伸ばしたら、塩胡椒をして、ハムとチーズを片側にのせる。
マスタードものせたかったけれど切らしていたので、マヨをのせた。
具材をのせたら、具材がのっていない方の鶏肉をかぶせてしっかり閉じる。
チーズが溢れ出ないように、具をのせるときにちょっと余白を残しておくとよさげ。
メインの準備ができたら、ソースを作っておこう。
市販品をいただく時はただのケチャップで済ませるけれど、ちゃんと作るときはソースもちゃんと作りたいサガ。
いつものベアルネーズソースも合いそうだけど、チーズ&マヨが中に入っているので、ここはさっぱりトマトソースにしよう。
といっておきながら、トマトがなかったので、イカ墨パエリアで使ったトマトペーストの余りでなんとかしよう。
玉ねぎorエシャロットとにんにくを微塵切りにしてバターで炒め、白ワインとトマトペースト、ブイヨンを合わせて煮込む。
味の調整は、酸味が強ければ砂糖、何かが足りなければウスターソースなどなど、お好みで。
ぐつぐつ美味しそうな赤いソースを撮ったつもりなのに。こういうことが起きる。手ブレってレベルではもはや語れない。
ソースができたら、付け合わせから火入れ。
今日の付け合わせはミクニ風ポテトリベンジといこう。
シェフ・ミクニが、「ポテトを揚げた油は他の料理に使ってオッケーでーす」っておっしゃってたので、ポテト揚げ焼きからのコルドンブルー揚げ焼きという流れで、レッツエコ!
じゃがいもをほそーくラペして水にさらし、水気をしっかりとって油を多めにひいたフライパンで揚げ焼きに。
多めの油と強めの火力をこころがけたら、こないだよりはいい感じな気がする。
出来上がりは・・・こないだよりはマシだけど、やっぱりアルファルファ状にはならない。うーむ。。
まあしょうがない。気を取り直してコルドンブルー。
普通にフライをする要領で、小麦粉→卵液→パン粉をまんべんなくつけて、揚げ焼きに。
ああだめだ、魚の向きについてまだ考えてる。
蓋をして弱火と中火の間くらいで5分くらい焼いたら、ひっくり返して同様に。
うん、よき焼き色。
糸くずのようにじゃがいもがひっついているのはご愛嬌ということで。
両面がこんがり焼けたら、ソースを温め直して、盛り付け。
今日もソースは下に敷く。
レタスとパセリも添えて、野菜も食べましょう。
ナイフで切ると、中からチーズがとろろーん。
肉は今回鶏肉で作ったけれど、仔牛を使ってもいいし、豚肉でもいい。
チーズをモツァレラにしてバジルをのせると一気にイタリアン風になるし、ソースはクリーム系にしてもデミグラスソースにしてもどんとこい。
簡単でアレンジしがいのある一皿なので、献立に困った日にはぜひ。
(ちなみに私は献立に困ったからこれにした)
いつの間にか手に生傷って、どうしてできてるんだろう。
気づいてないってことは、私が痛みにつよいってこと?