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フレンチバスクの美しき夏の思い出〜万能系付け合わせ、ピペラード
2018年の夏、あれはまだトーキョーで会社勤めをしていた頃。
お盆休みの前後に有給休暇をくっつけて、日本のサラリーマン的にはかなり大胆な2週間の夏季休暇をとり、Otto氏とともにフレンチバスクで休暇を過ごした。
バスク地方とは、フランスとスペインとの大西洋側の国境地帯。下の図のオレンジ囲みらへん。2国にまたがっているので、フレンチバスクとスペインバスクが存在する。この地方は大好きなので訪れるのは彼此3、4回目じゃないか?
近年コンビニスイーツで日本中を席巻していた「バスクチーズケーキ」の、あのバスクだ。こちらのチーズケーキの発祥は、スペイン側の美食の聖地、サン・セバスティアンのとあるバルと言われている。
「バカンス、vacance」 という言葉はもともと、〈空っぽ〉 の意味から生まれた語というのはわりと有名な話。「頭を空っぽにして、何もしない」のが目的なので、我々の旅はあまり動かないのが基本。
ただこのときは、Otto氏がレンタカーを借りていてくれたこともあり、使わにゃ損ソン!フレンチバスクの中心都市、バイヨンヌを起点として、1週間たらずではあるが珍しく毎日ちがう街に足を伸ばした。
500枚くらいある思い出写真の中から厳選したものとともに、少し振りかえってみようと思う。
2年前の夏の思い出、バスクの旅を振り返る
朝一でオルリー空港からビアリッツ空港まで
ビアリッツ空港からバスでバイヨンヌまで。ホテルから見える街並み
お天気は雨だけど、街歩き。赤緑白がバスクカラー
ランチは地元のレストランへ。このムッシューのベレー帽がザ・バスク
Chipiron(シピロン)という小さなイカ。大好物
バスク風オムレツ
メレンゲの方が多いタルト・オ・シトロン
ミュゼ・オ・ジャンボン。ハムミュージアム🍖
バイヨンヌといえば、ハム!1本かついで持って帰りたい気持ちを抑える
バイヨンヌの夕暮れ
翌日はさっそく、レンタカーでスペインバスクへ。
ビルバオ市街
グッゲンハイム美術館の有名な犬
こちらも有名な蜘蛛
橋から全体像
サン・セバスティアンの海
サン・セバスティアン市街
大好きなバスクのししとう
きました、サンセバのバル!
チャコリで乾杯
目移りするタパスたち
ちなみに1個1ユーロとか2ユーロとか
3日目は、海岸線を北上。ランド地方まで足を伸ばして、バカンス客でごった返すMimizanのビーチまで。
看板好きなので、助手席から看板の写真ばかり撮る
天気はようやく快晴、最高
こんな人の多いビーチ見たことないよ・・・
来年はこんな光景がみられるのだろうか
4日目は、フレンチバスクの小さな街、太陽王14世が結婚式を挙げたことで知られるサン=ジャン=ド=リュズへ。
あいにくの雨模様。
バスク地方の家はこんな感じでかわいらしい
市街地の中心部
有名な老舗のお菓子屋さん
ルイ14世の結婚式で献上されたマカロン
留守番中の愛犬を思い出す
太陽王ルイ14世が滞在した家。
お昼寝中のにゃんこ🐱
この日の帰り。フランスあるある、待てど暮らせどバスがいくらたっても来ない事件が勃発。どうも、観光客が多すぎるだかなんだかの理由でサン=ジャンはスキップされることになったらしく、諦めて電車に振り返るも、今度は車両点検だかなんだかで定刻さらに1時間以上待って、ようやく22時くらいにバイヨンヌに帰還。
クッタクタに疲れたけれど、帰り道に見たバイヨンヌの夜景が美しかったので、まあよし。
最終日前日は、フレンチバスクでもっともシックなビアリッツへ。天気もよく、海辺を中心にお散歩。
サーフィンをする人も多い
砂にお絵かきするひと。すごい
犬を連れて海をぼーっと眺める、夢の生活がそこに
そして、翌日、ビアリッツ空港からパリ・オルリー空港へ。
夜景も美しいことこの上なし
気分はすっかりバスクに染まったところで、本日のメニュー。
調子に乗ってたくさん仕入れて過剰在庫になってしまったパプリカを使って、フレンチバスクの郷土料理、ピペラッドを作ったことは、2日前のリヨンの思い出投稿ですでに書いたとおり。
ちなみに、東京で通っていたフランス語の個別会話の先生がたまたまビアリッツ出身だったので、このバスク旅行の出発前に聞いたおすすめのお店がこちら。
すべてが、ザ・バスク。
こちらで頂いたのが、サーモンのソテーに、ピペラッドとポテト添え。デザートはガトー・バスク。
シンプルながらとても美味しかったので、ビアリッツでいただいたこのお皿を意識しながら、メインはサーモンではなく鶏肉で一皿つくってみることにした。
ちなみに、Otto氏生誕祭メニューで作った鶏のバスク風煮込み(poulet basquaise)の回でもバスク料理については少し紹介したので、よろしければこちらも。
フレンチバスクの思い出、ピペラードの材料と作り方
【材料】3〜4人分
・赤パプリカ、緑パプリカ:2個ずつ。薄切りにしておく。
・たまねぎ:1個。こちらも薄切りにしておく。
・にんにく:3かけ。2かけはみじん切りに。1かけは芯をとって砕く。
・トマトソースまたはトマトの水煮:1箱ないし1缶
・砂糖:小さじ1
・塩:小さじ1/2
・コンソメ:1キューブ
・パプリカパウダー:小さじ1/2
・Piment d’Espelette(バスク風唐辛子):小さじ1/2
・ローリエの葉:1枚
1、たっぷりのオリーブオイル鍋に熱し、弱火から中火くらいでたまねぎをしんなりするまで炒める。
2、パプリカを投入する。鍋から溢れそうになっているけど、容積はそのうち減るので気にせずに。底からよく混ぜながら炒める。
3、野菜の水分が抜けて全体的にしんなりしてきたら、にんにくのみじん切りを入れて1分くらい炒める。そこに、にんにくの残り、トマトソース、砂糖、塩、コンソメ、パプリカパウダー、バスク風唐辛子、ローリエをいれてかき混ぜ、蓋をして弱火で20分くらい煮込む。
パプリカがくたくたになったら、できあがり。
メインの鶏は、我が家の肉じゃがでも活躍する、鶏肉のドラムスティック部分を使用。時間があれば、オリーブオイルとローズマリーやタイムなどのハーブ類、塩胡椒で1時間くらいマリネしておく。
その後、オーブンの天板やバットなどにクッキングペーパーをしき、鶏肉を並べて、230度のオーブンで途中焼き目を見ながらひっくり返して、トータル50分くらい焼くだけ。オーブンの下の段では、ついでに昨日紹介した我が家のフリットも焼いて、一石二鳥だ。
盛り付けは、このように。
ピペラードの汁気が多いので、別のお皿に盛るとよいかなと。
ピペラードは、温かくても冷たくても美味しい。1日置いて冷えた状態をいただくのが私は好きだ。あと、お米にも会うので、ポテトの変わりにお米にしてもよいと思う。
このピペラッド、そのままでもいいし、このようにお肉に合わせても、魚にももちろん合わせられる万能系付け合わせだ。大西洋側のラタトゥイユみたいなものだろうか。
昔から辛いものは受け付けなかったのに、最近、Otto氏の影響からかピリ辛を好むようになってきた私にとって、ラタトゥイユよりもピリ辛なピペラッド、なんとなくこちらの方が好きかもしれない。
今度は愛犬も一緒に、また絶対に訪れたい、バスク地方。
バスクが恋しすぎて、東京に帰ってきてすぐにバスクを再現。
バスクで買ってきたものたちとビール犬で、ひとりバスクを惜しんだときの様子。
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