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寒い夜だから〜大鍋オニオングラタンスープ

タイトルでピンとくる方々は、愛しさと切なさと心強さでSWEETな19ブルースを口ずさみ、クレイジーゴナクレイジーな青春を送っていたはずだ。

どんピシャTK世代な私にとって、この方々はいわば神。
冬の定番ですね。


さて、冒頭から懐かしい気分に浸ったところで、本日の一皿。

冬のあったかごはんといえば、クリームシチューかオニオングラタンスープ(以下、オニグラスープ)。
11月に突入したことだし、そろそろ季節だなあと、先週末の買い出しで玉ねぎを1キロほど買ってきていた。

がしかし、今年は暖冬なのか、まだ底冷えするほどの寒さにはなっていない、ここパリ。

スープは芯から温まるので、できたら寒い日がいいよなあと思いつつ、いつものようにnoteご近所さんの食卓を突撃していたところ、シチリアのKaorinaさんがこちらを作っていらして。

パリよりもずっと南のシチリアでオニグラ開きをされている。そそられることこのうえなし。

何を隠そう私は、我が人生のスープの中で、母の作るトマトスープに次いで好きなのが、このオニグラスープなのだ。

我が家の食糧状況といえば、玉ねぎ万全、バターとコンソメ系完備、チーズは切らしたらOtto氏不機嫌ゆえに常備、そしてたまたま料理用の安赤ワインが3分の1くらい残ったまま、今か今かと出番を待っている。

骨の折れる玉ねぎ炒め用に、ちょうど見たいドラマも貯まっていることだし、正直そんな寒くないけど私もオニグラ、作っちゃおう。


玉ねぎは中くらいのサイズを5つほどひたすら薄切りに。
耐熱ボウルに入れて、ラップをしてレンチン5分ほど。
ひたすらこうしておくと時短になる、とどこかでみた気がする。

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たっぷりのバターを溶かして(50gいかないくらい?)、玉ねぎをいれる。

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あとはひたすらに、木べらで混ぜる。
焦げないように、焦げないように。

こちら、20分後くらい。ちょっと茶色くなってきて、しんなりしてきた。

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さらに20分くらい経つと、こんな感じで、最初の量から3分の1には収縮。
なめたけか?と一瞬疑ったけど、これは玉ねぎですぞ。

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薄力粉をスプーンで振りかける。
以前、Otto氏が「スープがバシャバシャすぎる」と仰せられたから、大盤振る舞いで2杯くらい振りかけた。

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コク出しに、グラス1から2杯の赤ワインをいれよう。
ん?入れすぎ?アルコールはそのうち飛ぶさ。なんなら残っててもウェルカムさ。

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よく混ぜる。
それにしても、小麦粉もワインも入れすぎた感。
これからスープになるような雰囲気は微塵も感じないような・・・まいっか。

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ここにフォンドボー(コンソメでももちろん、お好みの洋風だしで)を加えて、しばらく放置。
スープなのに見た目からしてすでに濃厚。というか、赤ワイン?

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この後はスープ皿によそって、バゲットとチーズをのせてオーブンで焼くのがお決まり。

ただ、フランスではオニグラ用のボウルが普通にあるのだけど、我が家にはそんなものはなく、オーブンOKな陶器のスープ皿もない。
どうしたものかと一瞬悩んだけど、まあ、鍋に直接入れちゃえばいっか。ストウブは鍋でもあり皿でもあるのだ。

愛犬散歩途中で仕入れたバゲットを薄く切って軽くトーストしたものを、スープの上に並べる。

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チーズをたーっぷりかけて、黒胡椒をごりごりして、230度に熱したオーブンへ。

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天火は上だけ。チーズが溶けてこんがりするまで焼く。

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どーんと、完成。

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パセリを刻んで散らしたくなったので散らしたのがTOP画像。

こちらから小分けによそって、いただきます。フォトby Otto氏。

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これだけで立派なメイン。
むしろこれ以外何も入らんわって感じの満足感。

Otto氏、今度は重すぎるとのたもうていたが、シャバシャバすぎると言ったのはあなたですからねと反論したら、ああそうだったごめんちゃいって感じで完食していた。

たまねぎとバターとコンソメっぽいのさえあればとりあえず最低限はどうにかなるので、底冷えする日に是非ともおすすめの一品。

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ユイじょり
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