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洋風おうちごはん

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フレンチ中心に、洋っぽいおうちごはんのまとめ
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#レシピ

旧友をもてなす、フランスの家庭料理

「朋あり遠方より来たる、亦た楽しからずや」。 私の場合、「遠方の朋友、かつ旧友」となると、例外はあれど必然的に1万キロ越えとなる。花の都パリまでならまだしも、そこから北フランスの港町までがこれまた結構遠いから。だから、そんな日は来やしないと思っていた。 あれはたしか10月の半ばのこと。インスタグラム経由で突然メッセージが来た。送り主は、旧友のWちゃん。11月に旅行でパリにくるから会いたい、とのこと。 あー、会いたいのはやまやまだけどパリまで行くのは今はちょっとな・・北フ

蟹座男からの挑戦状〜フランスのカニカマ三段活用プレート

昨日の朝のこと。 今週は諸々のランデブーにつき、2ヶ月ぶりに北フランス内陸生活を送る我々(=俺🐶と私)。Otto氏の行きがけにかろうじてゾンビ起きし、お弁当とおやつを見繕い、俺と一緒に見送る。 (以下会話部分、🇫🇷=Otto氏、🇯🇵=私) 🇫🇷 いってきまーす。 🇯🇵 はい、いってらっしゃーい。 ドアを閉めるOtto氏が最後に言い残した一言が私のなかで物議を醸す。 ジュテームでも愛していますでもなく、 🇫🇷 冷蔵庫にスリミ、40本あるから。 「スリミ」とは、フラン

今が旬!畑のレモン・カリフラワーのクリームグラタン

1万キロ離れた祖国ニッポンでは、「ブロッコリーが『指定野菜』*に指定された**」という知らせをみたんですけどね。 *なにそれ? **頭痛が痛い系言い回し? ・・・ちょっと待って。白いほう、忘れられてません? そう、彼女の名はカリフラワー。 ここフランスでの呼び名はchou-fleur:シューフルール。 直訳すると花キャベツ。花よ花。 ブロッコリーってばさ、何よ。ブロック?木こり?肩こり? こちとらシューフルール。流れるような発音。なんと美しいじゃない? しかも熱で

滋味深い地味フレンチ〜塩豚とレンズ豆のオーベルニュ風煮込み

不惑の年、とにかく健康になりたいわたくしユイじょり。 ここ3週間ほど、食べたものをアプリで記録するようにしてみた。食べたものを入力すると、栄養素を算出してくれるものだ。 性格的に、こういう記録系のものって絶対続かないんだろうなとわかりきってはいる。けれども、現在の食生活のバランスと傾向を確認するという意味においては有効だろうと思いましてね。 ここまで続けてきた傾向としてわかったのは、 ・炭水化物とタンパク質、ビタミン系は日によってちゃんと摂れてる ・脂質はほぼ毎日適正オ

北フランスのクセ強チーズ・マロワールでつくるじゃがいもグラタン(Tartiflette au maroilles)

今日のあさんぽは秋も深まる公園へ。 俺🐶はどーこだ? 義母宅のある、北フランスの内陸・ベルギーにほど近い街で過ごす日々。 昨日つくったのは、ザ・北フランスな一品。 メインに使った食材は、北フランスならではのチーズ、マロワールだ。 マロワールといえば、noteを始めて数日くらいで書いたこの記事がある。 何にも取り上げてもらってないのに、地味にずっと読まれているこのタルト・オ・マロワールの記事。きっと日本では超絶ニッチな「マロワール」検索に刺さってるのかなと推察する。 ニ

非常事態の牛ひきハヤシライス

昨日はちょっと多分気持ち的に病みかけていて、これは発散しておいた方がいいなという判断で家で撮り溜めた写真だけをアップしたんですけど。 読んでくれたnoteの世界の方々、あたたかいコメントをくださったりエア心配してくださったり、ありがとうございます。 俺🐶も私も生きてます。 今日もけたたましい緊急アラートで起こされた。 世間と隔離されて生きてる身、なにもないよりはあったほうがいい。ありがたい。 外はずっと雨降りで、たまに雷も鳴って雹らしきものも打ち付ける。 犬ヒトともに雷

極太なマカロニ、カネロニ・ボロネーゼ

ようやく夏らしい、といっても20度ちょい超えくらいの気候で、ヒトもイヌも過ごしやすい北フランス港町の週末。 土曜日の午後は、Otto氏が戻ってくる。バタバタと掃除したり片付けたり甘いものを準備したり。 日中につぶやいたけど、ようやく咲いた庭のお花たち。テキトーに摘んできて家中の花瓶を集めてきて、飾った。 週末ごはん。今週末はひとつ、果たすべき約束事がある。 先週末、巨大カルフールで買い出しをしたのだけど、Otto氏パスタ鬼買い期に当たったため、私がパスタ選んでいいよ、

泣く子も黙る、バリッバリのベーコンエピ

ここ数日、過去の写真やnoteのマガジン整理をしていてふと思った。 なんか最近、テーブルに遊びが足りない・・・ 日本を想うがあまりパリの極小キッチンで日々作りまくっていた、干物やらエイヒレやら明太子やらあん肝やら。はたまた一生かかっても食べきれないだろう量のマカロン(Otto氏完食)や東京ばな奈もどきやなんやら。 なんであんなに毎日創作に夢中になれていたのだろう? 摩訶不思議だけど、思うに、コロナのコンフィヌモンもあったし、不便さが創造を想像するのだなと。え、意味不明

和洋折衷を愉しむ、北国のホタテ

「ホタテの街」のマルシェへ今朝は、自宅のある街から30kmくらい離れた街まで車通勤しているOtto氏に誘われて、朝もはよから俺とともに私も出勤。 中学生のときから超絶低血圧な私にとって、北国の寒い朝に早起きするというのはなかなかにこたえる。でも、「なかなか大きなマルシェが開催されているぞ」という人参をぶらさげられたから行くしかあるまい。しっかし外は寒い。3度くらい。 仕事に行くOtto氏に別れを告げ、俺としばし街歩き。寒すぎて写真をほぼ撮らなかったのだけれど、この街も海沿

勝利の女神飯、スペインのアホスープ🇪🇸

いやー、ニッポン、勝ちましたね!!!😭👏🇯🇵嗚呼興奮冷めやらないぜ・・・。うれしい。誇らしい。すごい。最高。 海外に住むようになってからというもの、こういうナショナルマッチは自然と祖国チームへの思い入れが強くなる。まー、大抵負けると思われているから、勝ったときの喜びといったらね・・・。選手知らなくてもまじで泣くから。 時を、戻そう本日22時までに届くと案内のあったAmazonの荷物。2時間単位で時間指定できる日本ってサイコーだよなと思いながら待っていたら、PM17時前、届

ただいまのイカナポリタン

AM3時半、目覚め@オスロ朝6時半の飛行機でフランスに戻るため、3時半に目覚ましセット。年がら年中不眠症、この時間帯にしょっちゅう目は覚めるけど、この時間から活動するというのはなかなか堪える。ホテルが空港から徒歩3分だったのが幸い。 空港の電光掲示板はなんだかワクワクするから好きだ。今回も是非おさめておこう。 濃霧の影響で出発が30分遅れたけれども、CDG空港から北に向かうTGVには時間に余裕があったので助かった。無事に北フランス(内陸)までたどり着き、例のごとく大量の野

冷凍タラが爆格上げ!パプリカソース

おいたんテンプレでまいります🙏ボンソワー!フランスにいても、食べてるものはもっぱら和なユイじょりだよ🇯🇵 相変わらず毎日どこかしら水漏れとか壁の穴とか発見する日々が続いてて、ほんと要らん刺激よね。昨日はキッチンの棚の扉が壊れた。前の家主、何も言わなかったよねー。KUSO(←おいたんは決して言わない)。 まあ、そんななかでも豊かな食生活はマストよね。 豊かな食生活となると、やっぱりフレンチ🇫🇷 ・・・じゃなくって、私的にはやっぱり和🇯🇵なんだけどもね。 「安い食材でもソ

フランス風おでん・ポトフとリメイク祭り

肌寒くなると・・・やっぱりおでんでしょうがあぁ!🍢 ああ、おでん。食べたいなあ・・・。 コンビニのおでんでいいから。 「日本だと簡単に作れるけれども海外ではなかなかに難しい料理」のかなり上位に入るのが、日本のおでんだと思う。日本にいればスーパーで簡単に手に入る、大根とか白滝とかこんにゃくとか厚揚げとかはんぺんとか練り物もろもろが、フランスの田舎街ではどこでも手に入らない(涙) (↑練り物系はパリのアジア系スーパーにて、冷凍ではありますよ) 「はんぺんとか練り物は自作でき

こんな夜更けにパセリかよ

日差しが降りそそぐ大西洋の海辺で過ごした数日後。 パリジェンヌのようにこんがり日焼け・・・とまではいかず、日に当たると肌が赤くなって黒い斑点ができて終了ちーーーん。 私は先天的にも後天的にもほくろがとても多いので、ほくろの黒い斑点が増えすぎて肌が斑点に覆われるという夢をしょっちゅう見る。これがなかなかに恐怖。 そのせいか、日を浴びたあとはインナーから肌の新陳代謝にいいものを取り入れなくては・・・という強迫観念にかられる。結果、無性にパセリを欲し、さらにパセリに取り憑かれ