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洋風おうちごはん

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フレンチ中心に、洋っぽいおうちごはんのまとめ
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2020年9月の記事一覧

粉と芋と、向き合う〜自家製バンズでハンバーガープレート

昨日のブリオッシュの記事に、たくさんの心温まるコメントをいただいて、天国のアンちゃんもきっと喜んでいることだろう。 あらためて、コメントくださった皆さんも、アンちゃんに思いを馳せてくださった皆さんも、ありがとうございます。 ・・・ さて、おとといのこと。つぶやきにて投稿したクイズの正解が、今日のテーマ。 この「なにができるでしょうか」クイズは、週末スイーツ、ケイチェルおじさんの真似をしているだけなのだが、挑戦するほうも探偵気分で楽しいし、クイズを出す方もかなり楽しい。

マテ貝とカラスミによる、なんちゃってボンゴレ・ビアンコ

先日、塩水の襲来とともに、ワニワニパニック並みのランダムさでひゅるりと顔を出し、グロテスクなお姿を晒しながら砂を吐き終えた、麗しのマテ貝たち。 最近の私のお昼どきといえば、ついぞ食べるのを忘れて気づいたらカップラーメンをすすっているような感じだったのだが、ちょっくら諸々ひと段落。日本の4連休前、金曜のお昼は、自分のために何かつくろうと思った。 ・・・ 先日、バルセロナを思い出しながらマテ貝のシンプルソテーをいただきつつ、冷凍しているマテ貝を次はどのように頂こうかなあと妄

本気で恋したバルセロナを想う、マテ貝のシンプルソテー

ここ最近、一瞬夏が戻ってきている、パリ。 昨晩は、1ヶ月ぶりにパリの深酒系友Aちゃんと近況報告会をしたのだが、先週の酒処ユイじょりで突き出しとして出した、例のケイチェルおじ風ジーマーミー豆腐をもう一度作って、製氷器のまま持参。 二人の共同作業により片栗粉をまぶし、オーブンで焼き上げたところ、美食なAちゃんからも「これはイケる」と太鼓判&お墨付きをいただいた。この豆腐の存在を教えてくれた@ケイチェルおじ氏に、この場を借りて重ね重ね御礼申し上げたい。 さて本題。昨日のスペイ

異国の父の味、イカの墨煮込みと金色のライス

「パリのレストラン」と聞くと、なんとなくどこも敷居が高いイメージがあるけれど、必ずしもそうとはかぎらない。 もちろん、某タイヤ会社の格付けスターがついているリュクスなレストランがそこかしこにひしめいているのは確か。でも、スターなんてついていなくたって、私のちょっとわがままな胃袋をつかんでやまないレストランはたくさんある。 私の最愛レストラン私が2013年から4年間、エンゲル係数ぶっとびな生活を送っていたのは、noteを始めた頃にいちごとフェタの記事で語った。 気にいると

ラングスティーヌのトマトクリームフェットチーネ🦐〜ニューカレドニアの思い出(余韻編)

一昨日、昨日と2日間にわたってお届けしてきた、ニューカレドニアの思い出(地獄からの天国編)は、しれっと今日まで余韻をのこす。 天国編でエビ・えび・海老のエビ3段活用、エビ漬かり生活を実践してきたと書いたら、なかなかに皆さん、エビ好き、エビ狂、エビリスペクトが多いようで。私ももれなくなので、うれしい。 なんだろう、このエビ味好きは。島国に生まれて育つと、DNAレベルでエビLOVE要素が組み込まれているのでは?と思わずにはいられない。 今日は、そんな地上の楽園ニューカレドニ

食欲の秋の、幕開け〜下仁田風ネギとシャケフレークの簡単キッシュ

この地上で、私は買い出しほど、好きな仕事はない。 とは、名著『檀流クッキング』のまえがき。私が尊敬してやまない著者の故・檀一雄氏の残した名言だが、ご多分にもれず、私も食べ物の買い出しがこの世で一番好きなことのひとつ。 なかでも特に、季節の変わり目は、檀流信奉者的にはうってつけの買い出し天国がやってくる。 ・・・ 日本でもフランスでも、食材がもっとも豊かになる季節が、秋。 私は限りなくあっさり系のブルベ系なので、おそらく秋系統の色はもっとも似合わないけれど、秋という季