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息子の健康診断の結果が半年越しに届いた話。

先日、息子が高校で受けた健康診断の結果が半年越しに届いた。
血液検査の結果、専門医に受診が必須とのこと。

健康診断の結果

検査結果を見てみると、白血球の数値が10000を超えている。
人間ドック学会による基準では、

正常値  3100~8400/μL
軽度異常 8500~9000/μL
要経過観察9000~9900/μL
要医療  3000/μL以下 or 10000/μL異常

とのことだった。
白血球が多いことによる病気を調べてみたところ、やはり可能性として高いのは”白血病”
しかしながら血液検査をしたのは半年ほど前。
もし”急性”の白血病であれば、恐らく今頃何かしらの体調不良が見受けられてもおかしくないだろうが、息子は子供の頃から風邪もほとんど引かない健康体。すこぶる元気である。

どうやら白血病には ”急性” の他に ”慢性” も存在しているらしい。
そしてその慢性はほとんどが初期症状がなく気づかないことが多い。

そんな可能性にちょっと不安を募らせつつも、「まぁたまたま風邪引いてて白血球が多めに出ちゃったんだろうな。何ともないってことを確認するために検査しにいくか。」と、地元の総合病院へ問い合わせてみると、たまたま新患外来の先生が血液内科の先生だったらしく急いで行ってきた。

先に血液検査を済ませてから診察を待つ。
病院はあまり好きじゃない。先生はロクにこちらの話を聞かないで難しい言葉を投げてくるし、大して診察もしないのに待ち時間だけは長いし。
検査結果だけ聞いてさっさと帰ろう、なんて考えていた。

しかし予想に反して担当医は物腰の柔らかい丁寧な先生で、母親の私ではなく息子に向かってわかりやすくしっかりと現状を話してくれた。

2回目の血液検査の結果

何ともないことを確認するためにした検査で、再び白血球の数値が高かったのだ。
可能性として考えられることは2つ。

①半年前に受けた時も、今回の検査でもたまたま風邪を引いていたから白血球が多くなってしまっていた(でもそれは身体の正常な反応だから問題ない)

②実は血液に問題がある

この血液に問題があるというのが、事前にも調べていた通り”白血病”の可能性。
まさか自分の子どもが病気になる可能性があるだなんて考えたこともなかったから、血の気が引いた。

半年前のことなんて正直全く覚えていないのだが、今回少し喉が痛くて鼻水が出ると言っていた息子。先生からの提案は2つ。

①風邪の症状が治ってから改めて同じ血液検査をする
②遺伝子検査を受ける

遺伝子検査の場合は風邪を引いてるかどうか関係ないとのこと。
そして血液検査よりも遺伝子検査の方が高額。
先生は常に息子へ話をしてくれていたのですが、息子は「お金払うの僕じゃないんで」と私に判断を委ねた。

私としてはまた同じ血液検査で異常値が出て不安になるよりも、確実に結果がわかる遺伝子検査でお願いした。(1万円ぐらいと聞いていたけど保険適用で8千円ぐらいだった)でも、同じ日に採血することができないらしく、採血の日と検査結果を聞く日と2回分の予約を取って帰宅した。

こんな検査結果を受けても息子は飄々としていたけど、私はというと「もっと食生活に気を遣っていれば…」「もっと息子のことに目をかけてあげられてたら…」と自分を責めた。
翌朝、胃痛で目が覚めた。相当メンタルにきているようだ。
「大丈夫」って信じたい。でも1%でも大丈夫じゃない可能性があると、そっちの方に気持ちが持っていかれる。なるべく平穏に、なるべく考えないように、日々を過ごした。

3回目の採血の日の朝。再び胃痛で目が覚めた。前回は休んでいたら治ってきたけど、今回は段々お腹も痛くなってきた。トイレに行くけど全然よくならない。気持ちも悪くなってきて吐いた。吐いたら少しスッキリして、また少し寝た。
病院の予約時間が11時だったのでギリギリまで寝て、ふらふらの状態で息子を病院まで連れていく。もうどっちが病人かわからない…。

この日は本当に採血だけだったのですぐに終わり帰宅。あとは結果を待つだけ。
その間もぐるぐると良くない結果が出るんじゃないかと悪い方へと考えがいってしまう。なので、もし万が一良くない結果が出た場合、どんな風に生活するかを考えてみた。

私には絶大な信頼を置いている治療家の先生がいる。
その先生の治療を受けに東京と大阪に通おう。
飛行機代は早めにセールで予約すれば安く行けるし、東京だったら夫の家に泊まればいいだけだから大丈夫。なんなら東京に移住するのもありでは?

とか色々考えてたら大丈夫な気がしてきた。
それでも100%大丈夫と信じられたわけではなかったけど、幾分かは自分なりの対策を練れたことで落ち着けたと思う。

検査結果を聞きにいく日。この日は学校帰りに合わせて予約したので夕方。胃痛は前回ほどひどくはない。でも全身が倦怠感で何もできない。息子の帰宅時間までほとんどベッドの上で猫と共に過ごした。

いよいよ先生から検査結果を聞く。開口一番、

「先日は検査お疲れさまでした。
わかってると思うけど、何ともなかったから(ニッコリ)」

と。
一気に胃の周りにまとわりついていた重たいものが飛んでいった感じがした。

一番疑わしかった”慢性骨髄性白血病”は、すでに原因の遺伝子がわかっているそう。それで遺伝子検査を受けたんだけど、検査結果は0%で文句なしの陰性ということが確認できました。

ちなみにこの遺伝子検査の時も白血球を調べてたんだけど、この検査をした日には白血球の数値は7000μLの正常値まで下がっていたようで、どちらにしても問題はなかったみたいです。よかった。

じゃあ何で2回も白血球の数値が多かったのか?という可能性を色々先生とも探ってみたのだけど(実はアレルギーがあるなど)原因まではわからず。ただいくつか普段の生活の中で気になっていることはあったので、今度皮膚科の受診をしてみようかなと思っています。

異常なし!治療不要!

今回この記事を書こうと思ったのは、私自身が息子の検査結果に驚いて色々調べたけど自分と同じ状況の人に出会えなかったから。
今不安になっているお母さんに「うちは大丈夫だったよ!」っていうのが届いたらいいなと思ったので記事にすることにしました。

うちの場合は、息子は全然大丈夫だと思っていたみたいなんだけど母親である私の方がメンタルボロボロになってしまい…さらにはそんな私を見て実母が私の心配する…という負のループに陥っていました。

でも私も自分自身の検査結果だったら、多分ここまでにはなってなかったと思う。やっぱり自分の子どもだから。自分の命を差し出してでも元気に幸せに生きてて欲しい存在だから。まだまだ自分の弱さを知った出来事だったなと思っています。

今もし病気かも?と不安になってこの記事を読んでる方がいたら、少しでも心が軽くなってくれてたら嬉しいなと思う。

病院帰りにケンタッキー食べました。胃に来ました。笑

ちなみに血液型を小さい頃に調べようと思ったんだけど、普通に検査すると自費になるらしく。小児科で「採血する時に一緒に調べたら保険適用になるからその時でいいよ」と言われていたんだけど、採血する機会がなさすぎる16年で(苦笑)今回初めて息子の血液型を調べて16年越しに”O型”であることを知れました!
これからは血液型のところは不明じゃなくて堂々とO型って書けます♡

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