見出し画像

【日本一周 北関東編16】 竜宮城ばりの歓待


・メンバー

明石、尾道、釧路、宮島

・遊戯三昧  筆者:明石


 伊香保グランドホテルにチェックインしてたまげた。部屋が広すぎる。


 敷布団が6組は余裕で並べられる和室、テレビと机と6脚の椅子がかなーり余裕を持って配置された客間、浴室と洗面所とトイレはそれぞれ別個であって、極めつけはセミダブルベッド2台が鎮座する寝室まである。


広すぎるあまり、
間隔の空きすぎな布団たち


 さらには、Booking.comで「眺めの良い部屋がいいです。」と保険的に書いたリクエストにお応えされて最上階ときている。これはなにやらロイヤルとかスイートの香りがするぞ。こんな部屋に一人6,000円なんぼで泊まれるなんて!


 下ネタ縛りのナンジャモンジャを一戦交わしてから、温泉気分を味わうために卓球場へと向かった。僕・尾道VS釧路・宮島というカードでダブルス戦の幕が切って落とされた。


*ナンジャモンジャとは
10数種類のキャラクターが描かれたカードのそれぞれに参加者一同で独自の名前をつけ、裏返しにした山場を1枚ずつ裏返していく際に、一番早くつけた名前を言えた人がカードを手に入れられ、一番最後に所有しているカードが最も多い人が勝ちというシンプルなカードゲームである。


眺めがすこぶるよい


 とはいえ、隙あらば宮島がスマッシュを狙う以外は、球に回転をかける人などいない平和な試合であった。


 ひとつ疑問だったのは、ダブルスの試合はチームの二人が一球交代で球を返すのが普通だが、簡略化が先行したためか「自分に来た」と思った球を打つ形式で行われたことである。


 そのため、球の譲り合いが発生したり、対角線のロングラリーが続いて手持ち無沙汰になったりとイレギュラーな事案が多発した。ルールには定められるにふさわしい理由があることを実感した(と、ただの怠慢をそれっぽく締めてみる)。


写真は伊香保ではなく、地元の卓球場


 伊香保グランドホテルは伊藤園ホテルグループ傘下にあるためか、娯楽施設が充実していた。となると、僕たちもそれを享受する他ない。そのため、お次はカラオケである。


 釧路と宮島とはよくカラオケに行くのだが、尾道の歌を聞くのは初めてなので楽しみだった。


 尾道は選曲からして曲の知名度や盛り上がりを考えていそうなのが伝わってきて、歌からもその誠実さが伝わってきた。釧路は相変わらずマイクなしで好き放題歌い、宮島はピアノでの耳コピの鍛錬のために音程の狂いが一切なかった(宮島は趣味でピアノをよく弾く)。


ま、まぶしぃ、、、


 僕も負けじとサビの高音に行こうとした瞬間、頭がズキッ。ホテルに来るまで、炎天下での運転によって蓄積された紫外線が眼精疲労となって頭で暴れ回る。予想外の足かせの中、騙し騙し歌うしかなかった。次からはサングラスかけよう、、、。


・客室ガチャSSR  筆者:尾道


 15時過ぎ。「伊香保グランドホテル」にチェックインすると、我々は想像の倍は優に超えるほど広い客室に通された。


 10畳ほどの和室は障子の仕切りを挟んで、10畳ほどの談話室に続いている。これだけでも宿泊費6,000円を上回るグレードなのに、加えてベッドルームまで用意されていた。


 一体何人用の部屋なのだろう。何かの手違いなんじゃないかと疑ってしまうほど良い部屋だったので、念のため部屋番号を確認したが、やはりここで間違いないらしい。僥倖。


結局、誰も使わなかったベッドルーム


 一通り部屋に驚かされた後は、こたが持参した「ナンジャモンジャ」をやった。個人的にこのゲームには苦い思い出がある。高3の1月、2月という、もっとも勉強を頑張らないといけない時期に、「ナンジャモンジャ」やそのほかのゲームにドはまりして、結局浪人したという思い出だ。


 ほんとに阿保だったと思うけど、なぜか後悔をしていないのは、その後の浪人生活が充実していたからだろう。


 そんな阿保話はさておき、今回の「ナンジャモンジャ」は、下ネタ縛りを設けたことで狂気レベルの盛り上がりを見せた。20歳にもなってこんなにバカなことができるメンツ、そうそういない。大切にしよう。


広すぎる客間 ここでナンジャモンジャ開催


 その後はホテルの別館で卓球をしたり、数年ぶりのカラオケをしたりと、充実したレクリエーションサービスを満喫した。


 カラオケについては、①歌うのが恥ずかしい、②人が歌っているのを聞くのが退屈、という理由で、日ごろは滅多に行かない私だが、カラオケ好きな3人の前でそんなことを垂れる社会不適合者にはなりたくなかったから、「失恋の悲しさをすべて歌にぶつけてやろう」と、どうにか気持ちを奮い立たせて参加した。


エンタメたっぷり、高らかに歌い上げる尾道


 いざ歌ってみると、若干の恥ずかしさは拭い切れなかったものの、気分は爽快だったし、3人の歌を聞くのも全く退屈じゃなかった。明石は安定感のある歌声を、釧路は腹の底から湧く突き抜けるような歌声を聞かせてくれ、宮島は身振り手振りを交えたエンタメ性あふれる歌唱を披露してくれた。


 カラオケの楽しみ方とは、上手く歌うことでも、変に周りに気をつかうことでもなく、その場のノリに身を任せてはしゃぐことであると理解し、自分の中のカラオケアレルギーも多少は治ったように感じた。



感想をコメントして頂けると嬉しいです!
次の記事は来週の金曜日に投稿します!

・この旅のマガジンはこちら!


いいなと思ったら応援しよう!