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【日本一周 北関東編20】 小学生ぶりの戦場ヶ原

・メンバー

明石、尾道、釧路、宮島

・想定外の場所に訪れる余裕こそ、旅の必需品と云えませう  筆者:明石


 1時間程なめらかな山道を進んでいくと、突然、戦場ヶ原が現れた。もともと寄る気はなかったけれど、小学生の修学旅行がフラッシュバックして、気がついたら車を停めていた。


 思えば、ここにいるメンバーは全員同じ修学旅行を共にしていたのだ。当時は、最も仲のよかった宮島以外とは、休み時間に一緒に遊ぶことはあっても休日に約束して遊ぶほどではなかった。


 それが今では一緒に旅路を歩んでいると思うと、普段は意識の影に息を潜めている感慨が大挙おしかけてきたので、慌てて退散した。


空間がそこにあることだけは伝わる


 戦場ヶ原の展望所は下草や灌木が茂っていて、遠くまで見晴らすのは難儀極まりなかった。


 しかしまあ、景色を見渡すことよりも、小学生ぶりの戦場ヶ原に訪れている実感と空気感を味わえたことでほとんど心は満たされた。あとはパーキングの売店を冷やかせれば、この地を立つことができるだろう。


 売店では、ストロベリーミックスソフトクリームが僕たちを魅了した。これは、昨日訪れた富岡製糸場からの帰路にて尾道と宮島が堪能していたアイスに酷似しており、そのときの羨望が心に残留していた僕にヒットした。


すべからくおいしい


 四人全員あますことなく購入し、裏手の原っぱで食べ歩いた。ひらけた野原のまわりは杉木立が囲っていて、高原らしい景色に「風立ちぬ」の空気を感じた。


 よし、この調子で次は日光だ。


・旅先のソフトクリーム  筆者:尾道


 華厳の滝に向かう途中、なんとなしに戦場ヶ原に立ち寄った。


 朗らかな青空の下、両サイドに緑が鬱蒼と茂る遊歩道をたらたら進んでいく。遊歩道は高地に敷かれているため、一応、ここから湿原が見下ろせる位置関係になっているのだが、視界に入り込む木々が邪魔でよく見れず終いだった。


 駐車場に戻り、周辺に立ち並ぶ土産屋を散策していると、ソフトクリームの販売を見つけた。観光地で見かけるソフトクリームは、旅行気分でお財布のひもが緩んでいる自分を、強く魅了してくる。


 しかも、個人的にはお値段以上の幸福感を得られると思っているので、見かけた以上買わない理由はない。ということで、昨日の富岡製糸場と同じく、ストロベリーバニラ味のソフトクリームを買うことにした。


パーキングの裏手の原っぱ


 無駄な出費はしないという意識が人一倍強い私たちであるが、今回は四人そろって仲良く購入。なにか立派な経験が得られたわけではないけど、童心に帰れた良い時間だった。


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