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日本一周 京都・滋賀編

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日本一細かい京都・滋賀旅行の記録。
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2021年12月の記事一覧

【日本一周 京都・滋賀編1】 そうだ 京都・滋賀、行こう。

・メンバー 明石、尾道 ・旅立ちは夜にかぎる  筆者:明石  アルバイトを9時40分に終えると、大急ぎで自転車を走らせ、朝に荷造りをすませておいたリュックサックをひっつかんで駅へと走った。何を隠そう、発車時刻がシビアなのだ。  駅に着くと、すでに到着している尾道の姿が見えた。青春18切符による九州旅行以来、およそ1年ぶりとなる二人っきりの旅である。深夜バスの時間の関係から課金して有料特急に乗車し、先頭列車を占拠した。乗客は1車両に1人、多くて2、3人ときわめて少なく

【日本一周 京都・滋賀編2】 ファストフード店の惨劇

・メンバー 明石、尾道 ・毎度お馴染み朝マック  筆者:明石  京都駅到着のアナウンスで目覚めるという深夜バスにおける最上級の夜を過ごした僕は、無機質な白色灯に目をくらまされながら、安眠グッズをのそのそとリュックサックに収めた。  今回の深夜バスタイムにおける失態を挙げるならば、旅行道具を詰め込んでパンパンに膨れたリュックサックをバスの下っ腹に預け忘れたことだ。  そのせいで足の置き場に困り、寝返りの回数が増えたことは火を見るよりも明らかだったが、夢の世界に居場所

【日本一周 京都・滋賀編3】 清水寺を貸し切りで

・メンバー 明石、尾道 ・ゴーストテンプル清水  筆者:明石  マクドナルドを出ると、京都駅構内でバス一日券の券売機を見つけ、早速購入した。これまで幾度となく京都へ足を運んできたが、市内観光する上での最適な移動手段はバスであると、自信を持って太鼓判を押せる。  一日券は600円(当時の値段)とリーズナブルで、3回乗車すれば元が取れてしまう。京都市の隅々まで張り巡らされたバス網にかかれば有名観光地はもちろんのこと、穴場の銭湯や定食屋に行くときも重宝する。  ただ、バ

【日本一周 京都・滋賀編4】 平等院の鳳凰堂に入る

・メンバー 明石、尾道 ・鯰愛好家を魅了する阿弥陀如来の髭  筆者:明石  平等院は著名な観光地ながら、京都の中心地からは驚くほど離れている。  バスの一日乗車券を購入した僕たちだったが、平等院はその範囲外に位置しており、苦渋の電車利用を迫られた。最寄りの宇治駅は小さいながらもモダンな作りで、公衆室内プールのような清潔感があった。  平等院への道すがら宇治橋を渡った先に、夢浮橋の古蹟と命名され、「源氏物語」の作者たる紫式部の石像まで設置されている空間があった。

【日本一周 京都・滋賀編5】 駆け足平等院

・メンバー 明石、尾道 ・10円玉には収まらない国風文化  筆者:尾道  平等院鳳凰堂の最寄り、京阪宇治駅のロータリーに「大人はズルいと思いませんか?」を店名に掲げる食パン屋を発見した。そういえば最近この手の、奇を衒った店名で街行く人の注意を引きつける食パン屋をよく目にする。  明石曰く、これらの店は、とあるプロデューサーの手によって数を伸ばしているらしい。とにかく目に留めてもらいたいという一心での広告戦略なのだろうが、食パンの良さをアピールするわけでもないやり方は

【日本一周 京都・滋賀編6】 惰性で寺田屋へ行く

・メンバー 明石、尾道 ・歴史のエセ証人  筆者:明石  宇治駅から三十三間堂へと向かう途上にある中書島駅の近くに、坂本龍馬の寺田屋事件の現場となった寺田屋があるらしく、僕たちはついでながら見物しにいった。  駅前のパブの立ち並んだ極小歓楽街には、モダンな造りの銭湯があった。その佇まいは興味をひいたが、あいにく銭湯は休業中だった。残念。もっとも、開いていたとて入浴する時間はないのだけれども。  寺田屋は何の前触れもなく、ひょっこり現れた。建物は車道に面しているのだ

【日本一周 京都・滋賀編7】 コスパ最強?三十三間堂

・メンバー 明石、尾道 ・1軀あたり0.58円  筆者:明石  三十三間堂へとやってきた。途中の電車がふかふかのボックス席で離れ難かったことや、東山七条駅から三十三間堂まで歩く道すがら美味しそうなうどん屋を見つけたことはさておき、中学の修学旅行ぶりの訪問である。 (高校の修学旅行においても訪れていたのだが、どういうわけか拝観料をケチって友達と外で待っていた)  チケットを購入して堂内入り口の下駄箱へ向かうと、観光地としての整いぶりに驚かされた。  100人は靴を

【日本一周 京都・滋賀編8】 方広寺〜豊臣の慢心と滅亡〜

・メンバー 明石、尾道 ・大坂の陣を語る鐘  筆者:明石  尾道の”自分の運転スキルが未熟ながら彼女とドライブしたら車内の空気が死んだ“話を聞きながら、血天井や俵屋宗達の白象図杉戸絵で有名な養源院を目指していたのだが、それと思って入った場所には絵のありそうな気配がなかった。  おかしいと思って入り口を確認すると、そこには「法住寺」とあり、どうやら隣のお寺に入ってしまっていたようだった。  これはついうっかりと頭をかきつつ、「それにしても、あんなに注意していたのに