『Hookah Haze』紹介編:ビビットシーシャ屋ビジュアルノベル
『Hookah Haze』(フーカーヘイズ)をクリアしました。
全エンディング開放、全実績解除含めておおよそ13時間前後といった具合です。エンディングのパターンや実績解除の条件はそれほど複雑では無く、ある程度意識しながら進めていればそれらを満たすことは可能でした。
因みに「Hookah Haze」を日本語に訳すと「水タバコの靄(もや)」という意味になります。
当記事は、『Hookah Haze』の紹介編の記事です。
※感想編の記事はこちら
■概要
2024年7月11日に発売されたビジュアルノベル/アドベンチャーゲーム(正式なジャンルは「ヒューマンドラマアドベンチャー」)です。
秋葉原にある架空のシーシャ(水たばこ)屋を舞台に魅力的なお客さんたちとの交流が描かれます。
また、プレイした事がある方なら分かるだろうと思いますが、ゲームシステムや進行は「Va-11 Hall-A」や「Coffee Talk」を意識した作りになっています。それらのゲームの特徴に加えて本作独自の要素をいくつか足し引きした内容になっているので、「Va-11 Hall-A」や「Coffee Talk」が好きな方には特に楽しめる作品です。
■あらすじ
とある病気で病床に伏していた「炭木トオル」は、主治医から紹介された「患者の希望を叶える」という国の支援制度を受けます。
トオルが希望したことは、自身が好きなシーシャ(水たばこ)とアクアリウムに囲まれた場所で誰かと繋がりたい、という希望でした。
そうして、秋葉原のとある場所にシーシャ屋『Hookah Haze(フーカーヘイズ)』がオープンされます。トオルは14日間限定でそのお店の店長となります。
そこでお客さんとして出会う3人の個性的な女性たち。
一見明るそうに見える彼女たちも、悩みや過去のトラウマを抱えているのでした。
トオル、そしてプレイヤーは、シーシャを通しながら、そんな彼女たちとの交流を深めていきます。
■登場人物
■炭木トオル
秋葉原のシーシャ屋『Hookah Haze』をオープンし、店長を務めます。
元々とある病気で病床に伏していた所を、主治医から紹介された「患者の希望を叶える」という国の支援制度を利用して『Hookah Haze』をオープンしました。
元々シーシャが好きであるという事と、お店のオープン前に研修を受けたこともあり、シーシャの扱いについてはとても詳しいです。
シーシャを通して、お店に来る3人のお客さんとの交流を深めます。
■愛上あむ
秋葉原のコンカフェで店員をしています。元々シーシャの事は知らなかったのですが、とあることがきっかけで「Hookah Haze」に来店します。
愛されたがり屋で自己愛が強い一面がありますが、一度訪れた後も何度か来店し、店長の炭木トオルと話をしたいがためにシーシャについて勉強してくるなど、人とコミュニケーションをとるところに熱心な一面も見せます。
また、コンカフェで培った接客術をトオルに教えるシーンも。
好きなフレーバーはスイーツ系です。
■明月院こころ
アパレル系のショップ店員をしています。
シーシャには詳しいようで、週一でシーシャ屋に通うくらいにはシーシャに慣れています。「Hookah Haze」のことも、SNSで知ってずっと探していたという事でした。
見た目とは裏腹に礼儀正しく、最初はトオルとも敬語で話していました。
しかし、とあるトラウマを抱えており、それが物語に影響しています。
好きなフレーバーはスパイス系です。
■古森くるみ
企業に所属している人形作家で、「Hookah Haze」に来た時もシーシャを吸いながらぬいぐるみを縫っています。
シーシャには慣れているようですが、気になったものに衝動的に飛びついてしまう性格が災いし、他のシーシャ屋では出禁に。
それでも唯一出禁にならなかった「Hookah Haze」は彼女の居場所となるのでした。
また、基本的に無口で、喋る時は何故か片言。それでもトオルや他のお客さんとの交流を通して少しずつ心を開いていきます。
好きなフレーバーはナッツ系です。
■ゲームシステム:シーシャの提供とキャラクター達との交流
本作のゲームシステムの主軸となる要素が、シーシャを通してのお客さんとの交流です。
ゲーム内の1日の大まかな流れとしては下記のようになっています。
基本的には、お客さんと会話をしながら要望に合わせてシーシャのフレーバーをミックスして提供し、途中で炭交換(煙の温度や風味を調整する為に必要)をします。お客さんが退店したらその日は終了です。
その中で、新しいフレーバーの組み合わせを見つけたり、お客さんとのストーリーが進展したりしていきます。
また、Hookah Hazeがオープンする14日間の間に常連として何度も訪れるお客さんは前述した「愛上あむ」、「明月院こころ」、「古森くるみ」の3人です。
3人とも前述した好みのフレーバーがあります。
1日の始めに行う本日のオススメフレーバーの投稿で、各キャラクターの好みに合わせたフレーバーを投稿すると、そのフレーバーが好きなキャラクターが来店する仕組みになっています。
また、オススメフレーバーの投稿の仕方では二人のキャラクターが訪れ、その二人のやりとりをみる事も出来ます。
まとめると、1日のうちに大まかにやることは
・オススメフレーバーの投稿
・シーシャのフレーバーのミックス
・炭交換
・複数の会話パート
です。
それを14日間続けていくなかで、ストーリーが進んでいきます。
■おすすめポイント
■ビビットなビジュアル
おすすめポイントの一つ目として、紫や青、ピンクなどの色を基調としたビビットなビジュアルが挙げられます。
キャラクターも含めて全体的にそれらの色を基調としたビジュアルに統一されており、一貫性を感じます。ネオン管のような縁取りも良い雰囲気を出していますね。
この類のビビッドなビジュアルが好きな方にはぜひおすすめです。
■落ち着いた雰囲気のBGM
「Va-11 Hall-A」や「Coffee Talk」と同様に、本作でもBGMはとても良いです。落ち着いたBGMや和風テイストのBGMなど、バリエーションが豊富です。
プレイに躊躇している方も、BGMを聴くだけでもおすすめです。
音楽配信サービスで配信されており、下記から聴く事が出来ます。
(リンク先はPrimeMusic)
■ストーリー
「Va-11 Hall-A」や「Coffee Talk」ライク、はたまた「NEEDY GIRL OVER DOSE」的な雰囲気もある本作ですが、ストーリーについては多少好みが分かれるかもしれません。他のレビュー記事や感想記事でもそうでした。
それでも、主人公や常連の3人のヒロインにまつわるストーリーは人物の一貫性や展開等含めて、プレイして損が無いものだと思います。
※複数エンドの周回プレイ前提で10~13時間前後といった具合です。
■後記
『Hookah Haze』、見た目の雰囲気やビジュアル、BGMが気になった方はぜひプレイしてほしいです。おすすめポイントに挙げた内容(ビジュアル、BGM、ストーリー)は感想編でも取り上げて掘り下げています。
ちなみに、本作はインディーゲームだと思っていたのですが、開発会社や販売会社を見たところインディーゲームの会社ではなく大手企業(開発:アクワイア、販売:ANIPLEX)でした。
なので、厳密にはインディーゲームではなく「インディーゲームライク」に分類されるゲームなのだろうなと思います。
それでもBGMもビジュアルもストーリーもしっかり作りこまれているので、気になっている方はぜひ遊んでみてほしいです。
以上。ここまで読んでくださりありがとうございました。
『Hookah Haze』感想編の記事はこちら↓